会津想々

山また山に 抱(いだ)かれた
湖やさし 翡翠いろ
只見 金山(かねやま)… 奥会津
ふるさとはるか 想う夜は
胸を警笛(きてき)が すり抜ける

うすむらさきの カタクリが
うつむきがちに 咲く春よ
三島 柳津(やないづ)… 名残り雪
幼き初恋(こい)の 面影が
まぶたとじれば 見えかくれ

一本杉に 石地蔵
おふくろさんが 子達(こら)を呼ぶ
坂下(ばんげ) 喜多方… 里景色
心の岸辺 たどりゆく
瀬音なつかし 茜空
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