すり切れた空に

時々自分がわからなくなるんだ
何を信じて生きればいいのだろう
答えてくれよ誰でもいいから
僕は誰を愛していいのだろうか

数え切れない人ごみの中で
震えながらしばらく立ちつくし
そっと空を見上げてから
僕はゆっくり歩き出したんだ

やけに寒いんだ
風に僕のジャケットが揺れるんだ
ふと僕の姿がガラスに映るんだ
夢見ているはずの僕なのに
やけにかすんでいるんだ

ふと涙がこぼれたんだ
ただ涙がこぼれたんだ

明日さえわからない夢が震えている
今にもこの手からこぼれて消えそうだ
一人になればいつも考える
先が見えればきっと楽になれると

いつの間にか僕は負けていた
この社会に牙を向けてたはずなのに
本当にお前はこれでいいのか
こんなところで倒れてもいいのか

すりきれた空に涙を捧げよう
しばらく僕は流すこともないから
もし君のところに雨が落ちてきたら
これはすべて夢の破片(かけら)だから

心に受け止めよう 心に受け止めよう
心に受け止めよう……

すりきれた空に涙を捧げよう
しばらく僕は流すこともないから
もし君のところに雨が落ちてきたら
これは世界の人の心だから

心に受け止めてくれ
何も言わず受け止めてくれ
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