南風、鳴り止まず

南風鳴りやまず 噛みついた波は振り切れず
君はその心を止めもせず その全てを差し出して

もう一度 運命の波が来て
世界が 一変するのを待ってる
海を見下ろす 崖に立って
こっちを向いて じっと 合図を待ってる

南風鳴りやまず すぐ先も見えない 雨
僕は目の前の激情に 天地が動転して待つ人を 断つ

もう一度 運命の波が来て
僕は君を 奪い尽くすだろう
底の底 誰の声も届かない
海の喉の奥に 飲み込まれる 二人

南風鳴りやまず 嵐にジグザグに飛ぶ
黄色い蝶を 二人で ずっと眼で追いかける

やがて運命の波が来たら
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