古茂山哀歌

山なみせまる北鮮の
古茂山川原に石掘りて
結びし幕舎露重し
仰ぐ下弦の月あおし

千萬の敵恐れざる
百戦錬磨の兵も
みことの命に鉾ふせて
身は抑留のわびじまい

思えば遠く故郷を
はなれて渡る日本海
神の怒りにさもにたり
ますらお心いかんせん

行方も知れぬ妻や子と
夢路に語る楽しさを
たちまち起こる銃声は
敵の歩哨のおどし撃ち

たとえ此の身ははえぬとも
盡せし誠神ぞ知る
明日の日本の建設に
再び捧げん身も魂も
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