“スタジオジブリ総選挙”で『千と千尋の神隠し』が首位!

 9月17日に全国ロードショーのスタジオジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』の公開を記念して、8月13日から28日までの15日間“スタジオジブリ総選挙”なるものが実施されました。そしてその最終結果がついに発表!首位に輝いたのは、みなさんご存知『千と千尋の神隠し』です。今作は9月16日までの1週間、全国5都市の5劇場で上映される模様。ちなみに中間発表では、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』も上位5以内にランクインしておりました。(「となりのトトロ」がベスト3に入っていなかったのが意外です…。)

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される
「いつも何度でも」/木村弓

未来の前にすくむ心が
いつか名前を思い出す
叫びたいほど いとおしいのは
ひとつのいのち
帰りつく場所
わたしの指に 消えない夏の日
「いのちの名前」/木村弓

 どちらも『千と千尋の神隠し』に使用されていた音楽。「いつも何度でも」は主題歌、「いのちの名前」はテーマソングとなっております。とくに主題歌は誰もが一度は聴いたことがあるかと思いますが、こうして改めて歌詞を読んでみると、フレーズのひとつひとつが映画の名シーンと重なって沁みこんでくるようですねぇ。今作が特別に上映される1週間、お時間がある方は是非、映画館に足を運んでいただいて“歌”に込められた思いも今一度、感じてみてください。

 ところで、“スタジオジブリ総選挙”では『千と千尋の神隠し』が見事1位となりましたが“ジブリ主題歌総選挙”があったとしたらどうでしょうか。みなさんはどの楽曲が記憶に残っていますか?どの歌詞がお好きですか?せっかくなので、今日のうたコラムでは“スタジオジブリ総選挙”にて惜しくも首位獲得を逃した作品の楽曲もご紹介いたします♪

小さい頃は神さまがいて
不思議に夢をかなえてくれた
やさしい気持で目覚めた朝は
おとなになっても 奇蹟はおこるよ
「やさしさに包まれたなら」/松任谷由実
(1989年『魔女の宅急便』エンディングテーマ)

たった一つの心 悲しみに暮れないで
君のためいきなんて 春風に変えてやる
陽のあたる坂道を 自転車で駆けのぼる
君と失くした想い出乗せて行くよ
「風になる」/つじあやの
(2002年『猫の恩返し』主題歌)

心を何にたとえよう
一人道行くこの心
心を何にたとえよう
一人ぼっちの寂しさを
「テルーの唄」/手嶌葵
(2006年『ゲド戦記』挿入歌)

 名曲ですねぇ…。またユーミンは『魔女の宅急便』のオープニングテーマとして「ルージュの伝言」も起用。さらに『風立ちぬ』では「ひこうき雲」が主題歌となり、再ヒットしたことも記憶に新しいですね。手嶌葵は『ゲド戦記』の主題歌として「時の歌」が起用。『コクリコ坂』では「さよならの夏」「朝ごはんの歌」といった楽曲も歌唱しておりました。あの透きとおるような柔らかでどこかノスタルジックな歌声がジブリの世界観にピッタリです。

 さて、最新作『レッドタートル ある島の物語』では、主題歌やテーマソングなどは発表されておらず、音楽は“ローラン・ペレズ・デル・マール”さんが手がけるようです。今作は、一人の男が嵐の海に放り出され、とある無人島に流れ着くところから物語がはじまります。一体、ジブリ映画は新たにどんな世界をみせてくれるのでしょうか…。公開日が楽しみですね!