まだ夏服着てた
いっしょに帰った9月の蝉しぐれ
哀しい なきやんでしまわないで
ああ 一途な面影よ
深みどりがまたひと刷毛
薄れるみたい
おしえて 大人になるっていうのは
もう 平気になる心
死にたい程傷ついても
なつかしいこと
「9月の蝉しぐれ」/松任谷由実
早いもので今年ももう9月に突入。まだ夏の暑さは残っておりますが、じわじわと空気が秋に移り変わって来ていますねぇ。冒頭ではまずユーミンのちょっぴり切ない曲をご紹介。ちなみに、松任谷由実ソングには「9月の蝉しぐれ」の他、「サファイアの9月の夕方」「9月には帰らない」「September Blue Moon」と“9月”をタイトルに含んだ楽曲が多いようです。先ほど、11月2日に38作目となるオリジナルアルバム『宇宙図書館』がリリースされることが発表されました。一体どんな楽曲が収録されるのか楽しみです!今作には、9月にちなんだ歌詞は登場するのでしょうか…!
ところで、みなさん【九月病】という言葉はご存知ですか?症状は【五月病】と同じように“体がダルい”“やる気が起きない”“会社や学校に行きたくない”などなど…。五月病は、新社会人や新入生が環境の変化についていけなくなることが多くの原因だそうですが、九月病は、夏休みモードから身体や心がなかなか“頑張るモード”に戻れないことから起こるそうです。なんだかわかりますねぇ(泣)。九月になっても楽しかった夏を引きずってしまう…。そのせいか、楽曲も“九月”をテーマにしたものは歌詞が寂しげな気がします。
お互いこれから逢えなくなるだろう
なのに死ぬ程 強く抱き寄せた
真っ赤な太陽が
黄昏に沈む時
海が悲しげに揺れる
湘南 September 涙は So Tender
What a feeling
きらめく星は“Venus”,Yeah…
時間を止めたように 色褪せたカレンダー
愛の刻印はもう帰らぬサマーホリデイ
「湘南SEPTEMBER」/サザンオールスターズ
夏の光の下で見つけた
少し知ってたでも黙ってた小さな終わりを
乾いた道路に揺れるナキ・ムシ
まだ決められない辿りつけないあたしの坂道
もうきっとあなたとしばらく逢えないのに
September September
数え切れない約束残し
誰にも言えないあたしの胸
ねぇほんとどうしよう
「September」/aiko
今年の夏は なんだか短いね
君の記憶が こぼれ落ちそう
今頃君は 新しいノートに
ちょっと難しい 数式を解いている
君の照れ笑いの向こうにある
サヨナラに気づけなくてごめんね
September
九月がくれば思い出す
君とはしゃぎあった日々を
いつまでも色あせない
大切な宝物
「September」/大原櫻子
サザン、aiko、大原櫻子、何故かどの曲も<お互いこれから逢えなくなるだろう>、<もうきっとあなたとしばらく逢えないのに>、<サヨナラに気づけなくてごめんね>と“終わり”が描かれているんです…。夏は男女が恋に盛り上がる季節なので、秋になってその魔法が解けると、別れてしまうカップルが非常に多いんだとか。【九月病】の上に失恋まで重なったらもう…最悪ですよね。
某恋愛サイトには“ひと夏かぎりの恋”で終わらせないために「秋の約束をすぐに決めてしまう」「予定がなくともこまめに連絡を取り合う、会う」「ひとりで勝手に切なくならない」「9月からふたりで新しい趣味を始める」といった方法が挙げられておりました。夏が終わりかけてまさに今、恋の状態がヤバイかも…という方、是非実践して見てください。そしてすでに時遅し…という方は、“9月”の失恋ソングに浸って、少しでも心が癒されますように。