実験記録を現場からお伝えします。

 2022年7月20日に“Hi Cheers!”が新曲「SHUTTER CHANCE」をリリースしました。今作はCheers!のリーダーでもある、上野正明が作詞作曲。Hi Cheers!のバンド名に込めた「カメラを覗いた時に見られるような笑顔を作りたい」という想いから、誕生したHi Cheers!らしさ満載の自己紹介楽曲とも言える1曲となっております。
 
 今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Hi Cheers!”の上野正明による歌詞エッセイをお届け!作詞は「実験的にやってみよう」という感覚で行ってきたという彼。では、実際に歌詞はどのように生まれたのか。楽曲「青いまま」と新曲「SHUTTER CHANCE」を例にその軌跡を綴ってくださいました。ぜひ楽曲と併せてエッセイをお楽しみください!



こ、こんな、立派な、サイトにコ、コラムを書いて、くださいって。
ぜんっぜん、緊張なん、かしてない、っすよん。
 
いや………困りました…。
「ご自身の作詞論について自由にお書きください」です。
 
本当であれば「僕の荒波のような恋をウンチャラカンチャラ」と、カッチョよく語りたかったのですが。
僕自身、どういう歌詞を書いたらいいのかな? と模索中でして(照)
「実験的にやってみようぜ」という感覚で作詞をしています。
その実験記録を現場からお伝えします。
 
Hi Cheers!の楽曲「青いまま」は、僕が作詞したんですけど…へへっ。
このときは「なるべく明るい言葉は使わない」という実験をしてみました。
 
書き始めは「みんな~元気出してこ~楽しいこと~いっぱいあるだよ~♪」みたいな歌詞にしていたんですけど。
自分が落ち込んでいたときにその歌詞を聴いたらウザイな、と素直に思い。
そこで「ネガティブな詞だけど、歌にすると前向きに聴こえる」ということを目標にしてトライアゲイン。
作詞期間中はネガティブなことを考えすぎて、電池切れのペッパーくんみたいな姿勢になることが多かったけど、目標にしていたことを形にできて楽しかったな。
 
リリース後には「もういなくなってしまいたいと考えたこともありましたが、その経験があるからこそ今の自分がいるんだなと気づかせてくれました」と感想をいただけて、本当に嬉しかった。
ブルーな、気持ちが少しでも、ぶっ飛んでよかった!BKB!
 
そして7月20日(水)に「SHUTTER CHANCE」という新曲を出すのですが、こちらも僕が作詞しました…ふふっ。
 
今回の実験は「自己紹介をしてみよう」です。
ライブのMCで「僕たちを初めて見た人ー!」と言ったら、半分以上の方が手を挙げてくださったときがあって。
初めましての人にはちゃんとご挨拶をしなきゃ!という、社会的にウルトラ当たり前なところを歌詞にしてみようと思いました。
 
とはいえ「は~じめ~まして~ハイチ~ズ♪」のようにド直球に書くと、今回の作詞者はチンパンジー? とか言われそうなので、Hi Cheers!のコンセプトである「Show me your smile」「カメラを覗いたときに見られるような笑顔を音楽で作りたい」を題材に作詞。
自己紹介になりすぎず、でも自己紹介にはなるように、という意識で書いてみたんですが、いかがでしょうか?
 
歌ネットさんでは感想をドシドシお待ちしております(←勝手に仕事増やすやつ)。
ぜひ聴いてネ!

<Hi Cheers!・上野正明>