なんと、本作に大変感銘を受けた『平井堅』が、お気に入りのスタンダードナンバー「ムーン・リバー」を、本作の主題歌としてしっとりと歌うことになったのだ!
この「ムーン・リバー」のレコーディングは、クリスマス直前のニューヨークで行われた。今回コラボレーションしたブラジル人ギターリストのトニーニョ・オルタとは、彼が行った日本でのライブに行ったのが出会いとなる。その時に彼のギター演奏に感銘をうけ、今回コラボレーションをオファーし快諾してくれた。
スタジオで久々の再会をすると、早速お互いのイメージをすり合わせの打ち合わせを行い、納得のレコーディングとなった。
【平井堅コメント】
「正直に言わして頂くと、最初は単なるドキュメントフィルムかと、軽い気持ちで観ていました(ごめんなさい!!)。肘ついて横寝観から、あぐら、最後は正座していました。熱いものが込み上げて来ました。月面に立ち、やったぞ!!と立てた親指の中に地球がすっぽり隠れた、と優しい顔で言ったジム・ラヴェルさんの言葉に込められたメッセージ。
人類が月面着陸して来年で40年。現在、地球は様々な問題を抱えています。その地球を見つめ直す意味でも、この映画が創られた事は必然だと確信しています。
今回、光栄にも日本版主題歌として「ムーン・リバー」を歌わせて頂くということで、尊敬するブラジルのミュージシャン、ギターの神様トニーニョ・オルタ氏と心を込めて制作いたしました(因みに、彼もこの映画に魅せられた一人)。何かを感じずに、考えずにいられないこの作品のエンディングにふさわしい歌であることを願うばかりです」