今、巷で話題の「東京女子図鑑」ってご存知ですか?雑誌“東京カレンダー”webサイトの連載で、第10回まで記事が存在します。第1回〜第3回までは東京に住む女性たちをエリアごとに分類し、その近辺のレストラン紹介へと繋がっていく…という内容。こちらもなかなか皮肉な文面なのですが、さらに、第4回からは“綾”という東北出身の架空の女性が主人公となり、東京女子の生態がよりリアルになっていきます。そして、その内容があまりに生々しく、女性の心情をエグるのです…。もはやメインは“グルメ紹介”ではありません。
“女性の人生は、なかなかに生きづらくて、暗黙の幸せの定義が蔓延しているんです。未婚のときは、結婚することが女の幸せ、結婚したら、子供を産むのが女の幸せ…その定義の素地があり、子供を産めるリミットだってある。(中略)それに、女性は小さい頃から、皆が持ってる物を欲しがって足並み揃えてきたと思うんです。シルバニアファミリーやリカちゃん人形、たまごっちや、プラダの黒いナイロンバッグ、シャネルのマトラッセ…友達が皆持ってるから、母にねだったみたいに、子供にしても、そういう側面があるんじゃないかなと。そう。私は、本当に、子供が欲しいのでしょうか? ”
「東京女子図鑑 Vol.8」(綾・37歳 代々木上原)
この回の一節だけでもザクザク刺さりますね。アパレル業界に就職のため上京し、「三軒茶屋」で都会の女の第一歩を踏み出した23歳、「恵比寿」に住んで都会の女が板についてきた28歳、「銀座」に住んで一流の女を目指す31歳、結婚して「豊洲」に住む34歳、「代々木上原」に引っ越した37歳、そして40歳になった“綾”が辿り着く場所とは…。私は一流の女に見えているのか…、幸せに見えているのか…、おばさんに見えているのか…、私は幸せなのか…。男性のそれとはまた違った“戦い”が女性にはあるのです。「東京女子図鑑」気になる方は是非、覚悟して読んでみてください。
“女はいつも戦う 戦う女なの
女の子か女か 心が戦うの
煙草を吸って 酒飲んで
脚広げて ドラマで泣いて
陰口叩いて 友だちぶって
文句ありますか?
たったかたかた〜戦う
あの日の言葉が刺さる
おーおーおー女
いつもの自己嫌悪
たったかたかた〜戦う
甘味で心ゆるませ
おーおーおー女
こころが戦うの
いつでも戦うの
いつまで戦うの”
「戦う女」/チャラン・ポ・ランタン
そして、そんな生きづらい人生をたくましく生き抜いてゆく全ての女性に、“チャラン・ポ・ランタン”が11月11日にリリースしたニューシングルから新曲「戦う女」を贈りたいと思います…!同曲は、今春にフジテレビで放送されたオムニバスドラマ「戦う女」の主題歌でもありました。ちなみにこのドラマは“小泉今日子”のエッセイから生まれたもので、小学生、中学生、20歳、30代、42歳、それぞれの時代の“パンツと女ごころ”をテーマにした作品。やはりこちらも女性が戦う“何か”が描かれていました。でも時には、“甘味で心ゆるませ”たり、戦友と女子会を楽しんだり、音楽を楽しんだり、休戦時間も堪能しながら生きていきたいですね♪
◆はらぺこシングル「メビウスの行き止まり」
2015年11月11日発売
【CD+DVD】 AVCD-83386/B ¥1,600(税抜)
【CD ONLY】 AVCD-83387 ¥926(税抜)