“ディズニーヴィランズ”ってご存知ですか? ヴィランズとは<悪役>を意味する単語です。『眠れる森の美女』でオーロラ姫に呪いをかけた魔女:マレフィセント、『白雪姫』で白雪姫に毒りんごを食べさせようとした女王:ウィックド・クイーン、『アラジン』で国王の座を狙う大臣:ジャファー、『ピーター・パン』で悪名高き海賊船の船長:キャプテン・フック、『リトル・マーメイド』でアリエルに接近する執念深い海の魔女:アースラ、などなど…。ディズニー映画の長編には必ずと言っていいほど登場する悪役たちの総称を“ディズニーヴィランズ”と言うそうなんです!
このディズニーヴィランズ、今、SNSを中心に大きな注目を浴びています。なぜなら、今年の9月8日〜11月1日まで開催される東京ディズニーシーのハローウィンを、彼らが“ヴィランズ”一色に染め上げるから! さらに、そのハロウィーン開幕を前に、7月26日から8月9日まで、東京メトロ銀座線および丸ノ内線の車内にディズニーヴィランズが出没。車内ポスターやステッカーを総ジャック!悪役からのメッセージにも是非注目してみてください。
嫌われたり、否定されたりする対象である“悪役”ですが、ストーリーを面白くしているのは彼らの存在。また、ヴィランズが抱える、野心や嫉妬、欲望というのは、実は誰もが少なからず心に抱えているものですよね。その悪しき言動の背景に寄り添ってみると、ヒーローの心情より共感できてしまうことも…。そしてディズニーのみならず、そんな悪役の気持ちを歌った楽曲が、歌ネットで歌詞アクセス数をぐんぐん伸ばしております。
ご存知、SEKAI NO OWARIの『ANTI-HIRO』です!“悪役のラブソング”をテーマに描かれた全英詞のこの曲は、映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の主題歌。7月29日にセカオワのニューシングルとしてリリースされました。歌詞公開と同時に多くの閲覧数を獲得し、連日デイリーアクセスランキングのTOP3に!ボーカルのFukaseは同曲について「大切な人を守るときに、躊躇いたくない、世間の目なんか気にしたくない。という気持ちから書き始めました」とコメント。
“I'm gonna be the anti-hero
Feared and hated by everybody
I'm gonna be the anti-hero
So I can save you when the time comes”
(日本語訳)
“オレは悪でいたいのさ
みんなに嫌われ恐怖されていたいのさ
俺は悪でいたいのさ
お前を守るとき手段なんか選びたくないから”
歌詞カードの日本語訳では、「オレ」と「俺」、二種類の表記がされています。この曲の主人公の心の中には、悪役である自分と、大切な人を守りたいだけなんだという普通の感情を持つ自分が共存しているのかもしれません。同じようにどんな悪役でも、ただやり方を間違えてしまっただけで、心の根本にある感情はヒーローとも普通の人々とも変わりないのではないでしょうか。
映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」や、前述したディズニー映画、その他の作品を観る際にも、ヒーローの心情だけでなく、その悪役の心にも目を向けてみると、よりストーリーを楽しめそうですね!
◆ニューシングル「ANTI-HIRO(アンタイヒーロー)」
2015年7月29日発売
初回限定盤A(CD+DVD) TFCC-89562 ¥1944(税込)
初回限定盤B(CD+DVD) TFCC-89563 ¥1944(税込)
通常盤(CD) TFCC-89564 ¥1296(税込)