もう紫陽花も見納め…。「世界が終わる朝は」をピックアップ!

 7月17日は、俳優の石原裕次郎さんの命日です。また、雨男の裕次郎さんは“紫陽花”が好きだったことから、この日は「あじさい忌」とも呼ばれています。紫陽花の花はだいたい7月半ばごろまで楽しめるので、そろそろ見納めでしょうか…。最近では、4人組バンド“Goodbye holiday”が7月8日にリリースしたニューシングルのカップリング曲「世界が終わる朝は」に描かれていた紫陽花も印象的でした!

“ゴミを漁るカラスは満足そうな顔
紫陽花が咲く 爪跡が疼く
あなたは冷たい雨

傘はいらない
読みかけの小説持って
世界が終わる朝はあなたといたい”

 美しいフレーズですよね…。ボーカル・児玉一真のツイートによりますと、「ぐっほりの曲の中でもすごく好きな曲。この曲、実は歌入れのレコーディング前日まで全く違う歌詞とメロディーでした。出来上がったバンドサウンドと元の歌詞、メロディーが自分の中でどうしてもしっくりこなくて。急遽書き直した」のだそうです!

 この楽曲の歌詞を読んだとき、<世界が終わる朝はあなたといたい>というフレーズに深い愛を感じると同時に、<ゴミを漁るカラス><あなたは冷たい雨>というワードから、どこか空しさや切なさ、儚さも伝わってきました。それはもしかしたら“紫陽花”の花言葉に込められたものにも似ているのかもしれません…。

 紫陽花にはプラスとマイナス、どちらの意味の花言葉も存在します。プラス面ですと、小さな花びらがたくさん寄り集まっている姿から「結びつき」や「団欒(だんらん)」という意味。さらに、降り注ぐ雨の中じっと耐え忍ぶように咲いている姿からは「辛抱強い愛」という花言葉も。対するマイナス要素のものですと、紫陽花の花びらの色が徐々に移ろっていく様子から、心が変わっていく様子「移り気」「冷淡」などの意味を持つそうです。

 それを踏まえて、もう一度「世界が終わる朝は」の歌詞を読んでみると、「2人の結びつき」が描かれている一方で、もしかしたらこの主人公は「心が移ろってしまうかもしれないあなた」へ、「辛抱強く」想いを馳せているのかもしれない…というような気もしてきました。歌詞を制作するときには、ワードや街に溢れている様々な表情からストーリーを膨らませていくという“Goodbye holiday”ですが、この曲には一体どんな背景があるのか…とても気になります。是非一度、「世界が終わる朝は」の歌詞をチェックしてみてください!

◆メジャーデビューシングル「革命アカツキ」
2015年7月8日発売
AVCD-83252  ¥1,080(Tax in)