「愛してる」が消えゆくJ-POP…。若者にヒットする愛情表現とは!?

 J-POPの歴史を語るには欠かせない“ラブソング”…。最近はもう「会いたい」「会えない」ばっかり!なんて揶揄する声も聞こえますが、逆に歌詞の中で減少しているワードもあるんですって!それは「愛」「愛してる」「愛し合う」など、“愛”に関連したもの。なんだか意外ですよね。WEBサイト『上毛新聞ニュース』によると、その登場回数は、

175回(80年代)、161回(90年代)、154回(00年代)、105回(10年代)
※1980〜2014年の年間シングルランキングの計400曲を対象に、歌詞内に登場する単語の数を集計し、分析したもの。

 と徐々に減少していることが判明したそうな!一方で「好き」という単語は、00年代までは減少していたものの10年代では急増!これはAKB48のブレイクが影響していると考えられるとか。たしかに、今は「愛してる」なんていわれてもちょっと重いですよね。それどころか“ダメ男ほど「愛してる」を連発する説”なんてものも…(笑)。やっぱり今の時代は「好き」くらいのウェイトの言葉のほうが受け入れやすいということでしょうか。
 
 では、恋愛世代から大きな人気を誇るバンド“back number”はどのような恋愛表現で若者にヒットしているのでしょうか。5月27日にニューシングル「SISTER」をリリースする彼ら。今回は『back number真骨頂の泣ける弾き語りラブバラード』と呼び名が高いカップリングの「君はいらないだろうな」に注目してみたいと思います。

“楽しい日々はもう戻らないから
潔く君にふられよう
明日が来るのも仕方ないから
次の恋でもしよう
少しずつ少しずつ 君のいらない僕になろう”

 歌詞を読んでみると「仕方ない」といいながら、未練タラタラ…。「愛してる」も「好き」も登場しないけれど、僕のことなんてもう「きっと君はいらないだろう」というその言葉だけで、彼女への想いが伝わってきます。“きっと”ということは、まだ少し可能性も捨て切れずにいるんですよね…セツナイ。この主人公が「次の恋」を出来る日はだいぶ先になりそうです。

 ありがちな表現を使わずに、“back number節”ともいえるフレーズで恋愛を描いているからこそ、彼らは若者の恋愛バイブル的存在となったのでしょう!あなたの好きなアーティストの“恋愛表現”方法はどんなものですか?