「愛のことば」は、19年前の1995年9月20日に発売された6枚目のオリジナルアルバム「ハチミツ」の収録曲で、このアルバムには「ロビンソン」や「涙がキラリ☆」といった大ヒットシングルも収録されている名盤だ。オリコンアルバム週間ランキング最高位1位も記録している。アルバム発表後、「愛のことば」はシングル曲ではないものの、ライヴでの演奏やラジオでのオンエアなどもあってファンの間では“人気曲”として定着している。そして今回、ドラマのために新たにミックス作業を施した「愛のことば-2014mix-」が主題歌となった。
19年前に発表された楽曲がドラマ主題歌に起用されるというレアなケースだが、ドラマ企画担当者からの「スピッツの名曲を主題歌にしたい」という熱いラブコールに応える形で、実現した。ドラマの主題歌を熱い思いでスピッツに依頼したのは「あすなろ三三七拍子」編成企画のフジテレビ編成部、水野綾子氏。
「“押忍の精神(=自我をおさえ我慢する)”を持って人のために全力を出している応援団を描くこのドラマのキーワードは“切ない”です」と語っており、自身の大学生活で一番聴いたのがスピッツの楽曲であったため、大学=スピッツという形で自然とリンクしたスピッツに依頼したいと思ったそうだ。そして明るい曲のようで聴くと切なくなる「愛のことば」がこの作品にピッタリ、と強く感じ、主題歌をお願いしたいという想いを伝える直筆の手紙をスピッツメンバー宛てに送ったという。全国ツアー中、ホテルの一室にスピッツのメンバーが全員集合して手紙を読み、水野氏の熱い想いに恐縮しながらも感謝し、この依頼を快諾した。「愛のことば-2014MIX-」」がドラマの世界観とどうマッチするのか、注目だ。