ファン1000人とプレミアムなツアーファイナル!

 シンガーソングライターの“miwa”が、12月8日、初となるワンマンライブツアーの最終日を恵比寿LIQUIDLOOMでむかえた。

 チケットは即完となり、プレミアムチケットを手にした1000人のファンがmiwaのパフォーマンスを堪能した。東名阪で行なわれたmiwa初のワンマンライヴツアーの最終日。大歓声に迎えられ、開始早々可愛らしく、ノリの良い「リトルガール」で観客のハートをわし掴みし、2曲目「you can do it!」ですでに大きなシンガロンが起こるという盛り上がりっぷり。

 清らかに伸びる歌声のバックで鳴る音の迫力に興奮し、フルスロットルで駆け抜けていくmiwaとバンドメンバーたちに拍手は大きくなるばかり。「441」や「chAngE」といった激しい音使いが似合う楽曲がエッジの効いたアレンジ、熱量の高いグルーブで打ち鳴らされていたことに感動すら覚える。

 また、“みんなが一緒に歌ってくれるなら”と、珍しくハンドマイクでステージぎりぎりまで身を乗り出して歌った「Wake Up,Break Out!」があったり、その一方でふたりの女性メンバーがいたことで、情感のある「めぐろ川」などの曲では、透き通った美しいハーモニーで会場を優しく包み込んだ。

 そして、本編を締め括った最新シングルの「オトシモノ」は、“自分の好きなことに向かっているからこそ、悩むことや苦労することだってある”とMCで語ったように、等身大の彼女の言葉が綴られている。前進するための葛藤は誰もが抱くもので、その心情を切り取った繊細なバラードに共鳴。新たな一面を垣間見ることのできるラストであった。

 さらにアンコールでは、昔から大切に歌ってきたシンディ・ローパーの「True Colors」をギター1本の弾き語りで熱唱。小さな体からエネルギーをみなぎらせ、壮大に歌い上げる姿が印象的であった。この日はダブルアンコールにも応え、デビュー曲であり、彼女の音楽人生を切り開いた「don't cry anymore」をバンドメンバーと共に改めて披露。何度聴いても新鮮に胸に響き、そして高揚する。真摯に音楽と向き合うmiwaそのものが詰め込まれた充実の内容であった。