ファンにとっては本当に待望の新作であるが、待ち望んでいたのはファンだけではない。アルバム制作の最後の行程であるマスタリングが終わった日(8/29)に機材車の盗難が発覚するという事件があったメンバーにとっても無事にこのアルバムの発売を迎えられたことは非常に大きな意味を持つ。
このアルバムにおいてLAST ALLIANCEは、数々の新しい試みを行っている。
1.初回限定盤は、DVD付の2枚組であり、DVDにはバンドとして初めてのライブ映像作品を収録。2010年1月28日に渋谷CLUB QUATTROにて行われた“KAWASAKI RELAX TOUR”ファイナル公演より、13曲55分にも及ぶボリュームでライブ映像が収録されている。
2.初のボーカルチェンジ
ANZAIとMATSUMURAという2人のボーカルがいることがLAST ALLIANCEの魅力の一つとなっているが、初回限定盤ボーナストラックとして、3rdアルバム「Me and Your Borderline」より“赤い花”をANZAIが、“浄化”をMATSUMURAが歌ったバージョンを収録。ファンからの人気の高い2曲が、原曲とは歌い手が異なることで、新たな息吹を吹き込まれ、瑞々しい輝きを放っている。
3.初のリリース前全曲フル試聴
アルバムの発売に先駆け、10/15(金)18:00〜22(金)18:00の1週間アルバムの全曲フルでの音源をバップの特設ページで聴けるキャンペーンを実施。twitterでは、アルバムをいち早く聴いたファンからの熱いコメントが多数寄せられた。
ファンのコメントに対し、Vo&GtのANZAIはこう語る。「発売前の全曲フル試聴、僕ら的に初の試みでしたが、LAST ALLIANCEの勇み足っぷりがみなさんに伝わってよかったです。」
4.あえてメンバーが登場しないPV
このアルバムの収録されている新曲「WING」のPVは、プロボクサーの土山直純が、黙々と練習を重ねる土山選手の映像に、LAST ALLIANCEのバンドとしての姿勢や生き様が投影されたもの。LAST ALLIANCEのメンバーが「出来上がってきた映像を見て、自分たちが出る必要がないと感じた」と語るほどにマッチした一人のボクサーの生き様と楽曲が、大きな反響を集めている。
さらに、今回のアルバム発売を記念した初のインストアライブも予定されており、年末には12/30にCOUNTDOWN JAPAN 10/11への出演が決定、1月に名古屋、大阪、東京にてワンマンツアーが決定している。今後のLAST ALLIANCEの活動から目が離せない。