初の武道館ライブで初のベストアルバムリリース発表!

 2006年のデビュー以来、日本人の琴線に触れる数多くの名曲、数多くのヒットソングを世に送り出し、最近では2年連続NHK紅白歌合戦に出場、全国ツアーのチケットは全会場即ソールドアウト、2009年リリースの最新アルバム「ハジマリノウタ」は昨今のCD不況が叫ばれる中、65万枚を超えるセールスを記録するなど、いま最も勢いに乗っているアーティスト“いきものがかり”が、2010年3月25日からスタートした全47都道府県を回る全60公演の全国ツアーのなか、9月1日に自身初となる日本武道館公演を8,000人のファンの前で行った。

 今回のツアーは、「いきものがかりのみなさん、こんにつあー!! 2010 全国あんぎゃー!! 〜ハジマリノウタ〜 Supported by アイフルホーム」と題し2009年12月にリリースした4枚目となる最新アルバム「ハジマリノウタ」を引っ提げて全60公演、日本全国47都道府県全てを回るというもの。2010年3月25日、埼玉県三郷市文化会館からスタートし、9月1日、3日間におよぶ武道館公演の初日を迎えた。

 「武道館のみなさん、こんにつあー!!」とボーカルの吉岡聖恵はツアー恒例となっている掛け声を満員の武道館の客席へ投げかけていく。初の大きな舞台となる武道館においても、メンバー三人はいつもと変わらず自然体な姿勢で次々とヒット曲を披露。いい意味で近さを感じさせる温かく、そして時にステージを所狭しと走り回るアグレッシブなパフォーマンスで、ファンを熱気の渦に巻き込んだ。

 「男の子元気―?」「女の子元気―?」「お父さん元気―?」「お母さん元気―?」「そして頑張ってきたついてきた子供ちゃん元気―?」これも吉岡のいつもの煽りも、一層力が入る。お父さん、お母さん、そして子供たちにも声をかけていくのが彼ららしいスタイルであり、ファン層の広さの表れでもある。

 あっという間に時は過ぎ、アンコール。リーダーの水野良樹は、徐に語りだした。「今日は聞いて欲しい話が二つあります。一つ、アリーナツアーの追加公演が決まりました!! そしてもう一つ、11月3日に初めてのBESTアルバムをリリースします!!」会場からは思わぬビッグニュースに大歓声が沸き起こった。

 「タイトルは、『いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜』」と吉岡。「ずっと出したいと思っていたBESTアルバム。三人で悩みながら、“これが僕らです”と言える曲を、自分たちで選びました。新曲も入るし、改めてレコーディングした曲もあります。楽しみにしていてください!!」。11月3日は、もともと水野良樹と山下穂尊の二人組だったいきものがかりに、彼らの同級生の妹だった吉岡聖恵が加わった、いわばグループ結成の記念日でもある。

 「私たちと同じように汗をかいてくれて、一緒に楽しい時間を楽しんでくれて、笑顔を見せてくれてありがとうございます。またいい曲を書いて、いい歌を歌って、みんなに会えるように頑張ります」「色々な人たちが『武道館に立つ僕らを見たい』と語ってくれました。僕たちに夢だったり、可能性を感じてくれたそんな人たちにやっと恩返しができるので、このステージに立てて本当にうれしい」「泣くかと思ったけれど、逆に笑顔が溢れてくる。何度もまたこのステージに立ちたいので、今後もいきものがかりを応援してください、よろしくお願いします」とメンバー三人は、これまで自分たちを支えてくれた人たちへの感謝とこれからの希望を何度も語り、会場が一つとなって、温かい空気に包まれ、トータル3時間に及ぶステージの幕を閉じた。

◆「いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜」best album
2010年11月3日発売
初回生産限定盤(CD2枚組+DVD) ESCL3525-7 ¥3,900(税込)
通常盤(CD2枚組) ESCL3528-9 ¥3,500(税込)