「かつての歌謡曲のように“あらゆる感情や人生模様”を歌いたい」という一青 窈の想いから立ち上がった新歌謡(進化窈)“三”部作は、2009年10月リリースの『ユア メディスン〜私があなたの薬になってあげる』から始まり、同年11月リリースの『うんと幸せ』と続いており、今回の『冬めく / 花のあと』はそのラストを飾る第“三”弾シングルだ。
そのリリース記念スペシャルということで、今回は一青 窈と同世代の「30代」の女性を、「33名」招待。会場は「昭和33年完成」で高さ「333m」の東京タワー展望台にある「club 333」とまさに「3」尽くしのライブとなった。
昭和歌謡曲の歌詞にもよく出てくる“東京タワー”から、平成22年東京の冬の夜景に囲まれ、新歌謡の数曲を披露した一青 窈。「動く乗り物の中で、移動するものの中で、心も移動する状況を描きたかった。私は阿久悠さんが大好きで、阿久さんが『上野発の夜行列車〜』って書いたときに、それに似た“移動もの”を書きたくなったんです。タクシーきっかけで声が始まると面白いなと思って、ちょっとファンタジー仕立てで書きました。みなさんの中にもいつもトキメキが溢れてて、『遠回りしたいな』って思う気持ちがいつもあるといいなと思って、この歌を贈ります」と話し、ラストに新曲「冬めく」を熱唱 した。
ステージドリンクで用意されていた東京タワーの形をしたペットボトルに、急遽サインをし、33歳の女性にプレゼントするサプライズもあった。