デビュー前の知られざる事実をブログで告白!

 テレビ朝日系ドラマ木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌が収録されたセカンド・シングル「I believe/永遠」を、8月26日にリリースした“木山裕策”が、「一生歌を歌おうと決意した」今まで語られることのなかった運命的な出会いを自身のブログで告白し、反響を呼んでいる。

 家庭を持つ4児の父であり、平日はサラリーマンとして出版社に勤務している木山裕策が、甲状腺の悪性腫瘍の克服を期に夢に挑戦する自分の姿を子供達に見せたいと38歳にして挑んだ日本テレビ系オーディション番組「歌スタ」。ブログではその番組で出会った通称「ハンターボス」こと、エイベックス・エンタテインメント株式会社に勤務する伊東宏晃氏が、木山裕策と同じ甲状腺癌に冒されていたことが明らかにされており、木山裕策は「この事をきっかけに自分を支えてくれる多胡さんや伊東さん、そして全てのスタッフとファンの皆さんの為に一生歌を歌い続けようと誓った」と綴っている。

 「自分と同じ一家の主である木山さんとの出会いをきっかけに病気と向き合うことを決めた」。伊東氏に待っていたのは「悪性腫瘍の甲状腺癌。早急に手術をし、全部摘出しなければ」という非情な宣告。「手術をしなければいけない事を伝えてしまうと、スタッフに心配させてしまいプロジェクトが成功しない」と判断した伊東氏は、家族にさえも告知を伝えずにデビューの準備を続けた。

 そうして2008年2月6日に発売を迎えたデビュー・シングル「home」は、初登場オリコン最高位7位を記録。新人では快挙ともいえる結果を見届けた後、伊東氏は木山裕策と、「home」を作曲した音楽プロデューサー多胡邦夫に自身も癌であることを初めて告げる。

 見舞いを断っていた手術前日、伊東の病室に会社帰りの木山が「心配ないですよ。僕もこうして元気ですから。病気に関しては僕が先輩ですしね」と訪れた。木山が帰り、見舞いの時間を過ぎてから訪ねてきた多胡が色紙を手渡す。「寝る前にこれ見てください」。一人になってそれを開くと、そこには木山、多胡、そして伊東の3家族の写真とメッセージが添えられていた。デビュー間もない忙しいスケジュールの合間をぬって3家族の写真を撮影して作られた色紙を見た夜は「号泣して眠れなかった」とのこと。

 職場に復帰した現在、伊東氏は「最初、彼をオーディションで落としたのは、あれだけの病歴と家族を抱え、会社を辞めて歌手活動するには多くのリスクがあるし僕らもそこまでの責任は負えないと。ただ2度目のオーディションでその歌心を聴いて、その考え方は間違いだった、自分自身のおごりだったと思ったんです。この時代、たった1曲でもいいから良い歌を歌のうまい人が伝える事が必要なのでは?と。それくらい彼の歌には心が動いた」と当時を振り返る。

 木山裕策は今後、発売されたばかりのニュー・シングルを引っさげ、各メディアに出演。秋からは初となる東名阪でのワンマン・コンサートも決定している。

 新作には「愛さえあれば世界さえ変えていける」という人生観を歌ったニュー・シングル「I believe」の他に、結婚当時を思い出して歌ったという「永遠」、更にDREAMS COMES TRUEの名曲「LOVE LOVE LOVE」のカバーが収録されている「愛」に溢れた1枚。一生歌を歌い続けることの誓いを立てた木山裕策の希望を伝える歌声に、更なる期待と応援が寄せられている。

◆「I believe/永遠」single
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