自身初の有観客日本武道館ライブを開催!

 日常に寄り添う楽曲を発信し続ける5人組バンドwacci。2018年8月にリリースした「別の人の彼女になったよ」がノンタイアップにもかかわらず総再生1億7千万回突破と、ロングヒットとなっている。

 

 そんな彼らが自身初となる、有観客での日本武道館公演『wacci Live at 日本武道館 2021 ~YOUdience~』を2021年11月12日(金)に行った。

 

 “YOUdience”とは“audience”と“YOU=観客”(ゆうかんきゃく・有観客)を合わせた、ファンを大切にするwacciらしい、今回の日本武道館ライブのためだけに作られた造語である。

 

 約1年前にコロナウィルスの影響で無観客日本武道館ライブを行ったが、今回は念願の有観客である。緊急事態宣言は解除されているが、徹底したコロナウィルス感染予防対策を行い、客席も間隔を十分に空けての開催。もちろん観客が声を上げることはできない。

 

 そんな静寂をかき消すように、wacciメンバーがステージに登場すると大きな拍手で包まれる。メンバーはメインステージから伸びたセンターステージへ。円を囲むように向き合った5人のメンバー。1曲目から感動のミディアムバラード「宝物」。こうして2時間30分のステージが幕を開けた。

 

 この日のセットリストは結成して12年が経過したwacciの集大成といえるもの。アンコール含め全21曲をたっぷり2時間30分かけて披露した。

 

 メインステージとセンターステージを曲によって行き来しながら、代表曲「別の人の彼女になったよ」「感情」「大丈夫」「空に笑えば」や2021年にリリースした「まばたき」「あなたがいる」、先日10月27日にリリースしたばかりの「風」をMVをLEDに背負いながらライブ初披露、そしてインディーズ時代の「ありがとう」など、感動の名曲の嵐。観客も声を出せないが拍手・手拍子で気持ちを表し大いにもありあがっていった。

 

 ボーカル橋口洋平が「心の声で叫べ!」「足りないよ、もっと!」とあおってゆくたびに、オーディエンスの手拍子が強くなり、挙げる手が高くなっていく。

 

 本編ラストのMCでは橋口が、「wacciは結成してから12年になるんですけど、この12年、叶わなかった夢もたくさんあったし、追い抜いていく仲間たちを見て羨ましくおもったこともあったし、曲が広がっていってくれるのに、僕たちは広がっていかないもどかしさを感じていたり。」と嘘偽りのない本音を吐露。

 

 その上で、「かけがえのない仲間と今このステージに立てています。あとはスタッフ。素晴らしいスタッフの方々にたくさん協力して頂いて。wacciと仕事をして良かったと思ってもらえる存在になりたいなあって、すごい思いました。

 

何よりもwacciを見つけて応援してくれた、そして今も応援し続けてくれている目の前のあなた、そして配信のあなた。音楽やってて良かったといつも思わせてくれるのは、正解にしてくれるのは、肯定してくれるのは、いつだってあなたです。」と、バンドメンバー、スタッフ、そして支え続けてくれているファンへ、改めて感謝の言葉を送る。

 

 「このバンドは世界一のバンドだと思ってるんですよ。で、僕は世界一良い曲を書く男だと思ってるんです。そこだけは絶対誰にも譲れない。こだわりとしてこれからも持っていきたいと思います。」と思いを込めると、会場全体から溢れんばかりの拍手が湧いた。

 

 『全員ついてこい!』のかけ声で始まった「リスタート」でwacciと観客が一体となり、深い絆をまた築き上げた、まさに“YOUdience”となった。

 

 このライブは生配信もされ、1週間のアーカイブもあるので、会場で見た方も、見逃した方も、是非全編を観てほしい。またWOWOW+での放送も決定したので、お見逃しなく。

 

ニュース提供:EPICレコードジャパン