中高生を中心に大人気の、話題の絶えない5人組ロックバンド『Aqua Timez』が、6万人を熱狂させた初のオールホールツアーとなるファイナル公演を5月28日(木)東京・渋谷のNHKホールで行った。
2009年3月にリリースされた最新アルバム「うたい去りし花」が5日間で20万枚を突破し、オリコンランキングで初登場2位を記録するなどタイアップ曲満載の超豪華アルバムを引っさげての”Aqua Timez still connected tour‘09”は、3月20日(金)の 秦野市文化会館を皮切りに全国26公演、チケット発売後10分で即完となったプレミアツアーだ。
開演と同時に、幻想的な照明とSEが流れる中、セット中央の壇上から太志(フトシ/Vocal)が登場し、1曲目から大ヒットシングルの「虹」で幕を開ける。会場の3,500人のオーディエンスも一気にボルテージが上がる中、「上昇気流」で臨場感が溢れ出し、さらに熱気に包まれる。太志から「約束の場所、約束の時間、5年前は俺たちの前には誰もいなかったけど、今日はみんな渋谷NHKホールに集まってくれて本当にありがとう!」(※Aqua Timezは2004年にデビューを果たすが、当時はライブハウスでもあまりライブができず、路上でのライブを繰り返す日々が続いた)と熱いメッセージで会場が沸きあがる。
80万枚の大ヒットを記録し、多くの心を引き寄せるきっかけとなった「等身大のラブソング」では、優しくもあたたかい歓声が会場に大きく響き渡る。緊張感が心地よくほぐれきったところで「決意の朝に」などのアコースティックヴァージョンを披露し、一層のプレミア感が増していく。そして、終盤戦では「Velonica」などの体の芯を激しく揺さぶる楽曲を数曲演奏した後に、時間を全く感じさせないまま、感動的な太志のメッセージから「STAY GOLD」で一旦幕を閉じる。
アンコールの拍手が次第に高まっていくと再びメンバーが登場し、ステージ上からファンと記念撮影も行った。アンコール1曲目はメンバー、オーディエンスと共にタオルを振り回しながら熱唱するアッパーチューン「自転車」を演奏し、ホール全体の空気が一つになる。感慨深いメッセージから最後の演奏曲はアルバムタイトルでもある「うたい去りし花」。このファイナル公演のみとなる、白い紙飛行機がステージの上から無数に舞うサプライズで感極まるフィナーレを迎えた。