不幸集めをしすぎだよ。

湯木慧
不幸集めをしすぎだよ。
2024年7月17日に“湯木慧”が2年ぶりとなるニューアルバム『O』をリリース! 今作のキーワードとなっているのは<満足・満月・戦争・昔と現代・自己愛・輪>です。このアルバムを通じて、「満足」や「自己愛」といった“心層部”を描く楽曲から、「戦争」や「昔と現代」といった社会的なテーマを描く楽曲まで、一人(あなた)に向けたものから不特定多数に向けたものまで幅広いメッセージで構成されております。 さて、今日のうたではそんな“湯木慧”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 輪 」にまつわるお話。戦争を描いたこの歌。不幸集めをしすぎな世界に、満たされないあのひとに、今の自身が思うことは…。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイを受け取ってください。 皆様、初めまして。 湯木慧です。 前回に続き今回はアルバム『O』から「輪」という曲について 言葉を書いてゆこうと思うのです。 もともと未完成な満足という名前で未完成曲として歌っていて ブラッシュアップして整えて、 今回「輪」という曲で完成しました。 戦争の歌です。 不幸集めをしすぎだよ。大人になると。 ひとの人生に簡単に首を突っ込めるSNSでは戦争だらけ。 世界でも実際に戦争だらけ。 満足しなよ。満足を受け入れなよ。 足りないものをなぜわざわざ探すのか。 命の犠牲が必要なのか。 あの人は何がそんなに満たされないのか。 金や愛や数や領土に飢えるのは実際にないからなのか、自分が見て見ぬふりをしているだけか。 そんなややこしいことを考えながら作ったら、ややこしい曲になった。 自分から不幸集めはすんなよ。 欠けていくこれからを恐れるよりも今幸せだということをあたためたいよ。 という曲です。 偉そうなことは言えません。 私も不幸集めをして曲を作ろうとしていたから。 満足を受け入れた先の進み方もやっと少し分かってきたようなレベルだから。 この曲を聴いてもらって、どう、とかではないのです。 ただ、いま、曲にして、残しておかないと、この感覚を。 って思ったから作った曲なのです。 音楽的個人的に好きな箇所はアウトロのコーラス部分です。 気になったら、ぜひ、聴いてみて欲しいのです。 <湯木慧> ◆紹介曲「 輪 」 作詞:湯木慧 作曲:湯木慧 ◆ニューアルバム『O』 2024年7月17日発売 <収録曲> 1.LOVE ME 2.輪 3.YOU 4.魚の僕には 5.331 6.春に僕はなくなる 7.愛real life

















