今はもう逢えない時間を、誰かを想う瞬間が包む。

SHE'S
今はもう逢えない時間を、誰かを想う瞬間が包む。
旋律に愛された4人組バンド“SHE'S”が、2017年6月21日にミニアルバム『Awakening』をリリースしました。タイトルの『Awakening』とは、目覚めという意味の言葉であり、人が目を覚ましつつある、感情が呼び起こされつつある状態も表します。今作は、まさにそんなタイトルがふさわしい楽曲揃い。まず1曲目のインスト曲「Lantern」は“提灯”という光で、わたしたちの目を覚まさせ、入口からその先を照らすのです。 恋い焦がれた未来の ずっと遠くで光る僕がいた 今までに意味を成した 手招きする時代の 逆方向へ行け 僕が僕であれば 迷わないさ I've got over you 「Over You」/SHE'S 雨止んで 虹かかり 太陽が僕ら照らす It's a beautiful day 転んで 落ち込みながらでも明日へ行け It's a beautiful day 「Beautiful Day」/SHE'S さらに、「Lantern」が照らした先には様々な種類の“光”が広がっております。自分が今放つ光、数年前に見えていた光、信じたい未来の光…。また、虹、太陽、青葉、季節、お気に入りの音楽、大切な人の存在、日常の中にあるそういったものからも、色とりどりの光が見えてくるかのよう。そして、その光が人間の感情を次々と呼び起こすのでしょう。だからといって、全ての曲が明るさに満ちているわけでもありません。 2人の未来 それより君の 現状も知れないのが 悔やんでも 悔やみ切れない 夢を叶えるところも はしゃぎ笑う顔も 見たかったけど もう今は 新しい誰かのものなんだな 「Someone New」/SHE'S <冗談だろう>…というフレーズで幕を開けるこの曲で描かれているのは、彼女にフラれてしまった彼の心情。歌詞では<受け入れるよ 僕ならもう 上手くやれているから>などと綴っているものの、その根本にあるのは<“別れこそが最大の出逢い” そう唱えていないと 息すら吹き返せない>という破れかぶれの想いと後悔です。しかし彼女はもう<新しい誰かのもの>で、愛しいお相手と一緒にいるわけですから、あくまで<君>だけは“光”に照らされている歌と言えるのかもしれませんね…。 決められた生活をこなし 溢れた陽の明りに微睡んだ 今はもう逢えない時間を 誰かを想う瞬間が包む そこにある光 何でもない話の中 あなただけにしか見えない場所まで 光まで歩いていってね 「aru hikari」/SHE'S しかしSHE'Sはそんな「Someone New」の報われない“僕”のこともちゃんと、アルバムを通じて光で照らしているのではないでしょうか。ラストに収録されている「aru hikari」の<今はもう逢えない時間を 誰かを想う瞬間が包む>というフレーズからは、どこか先ほどの失恋してしまった彼を思い出します。どんな悲しみを抱えていたとしても、<眠れない夜>も、<冷たい雨の中を進むとき>も、<そこにある光>を信じて歩いてゆけば大丈夫。光はある。そのような優しく強いメッセージを、この曲が放っているのです。 1曲目の「Lantern」から最後の「aru hikari」まで、色を変え、形を変えながら繋がってゆく“光”を是非、歌詞からも味わってみてください。 ◆紹介曲「 Over You 」 作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬 「 Beautiful Day 」 作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬 「 Someone New 」 作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬 「 aru hikari 」 作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬 ◆4th Mini Album『Awakening』 2017年6月21日発売 CDのみ TYCT-60099 ¥1,700 <収録曲> 1.Lantern(inst.) 2.Over You 3.Someone New 4.Don't Let Me Down 5.In the Middle 6.Beautiful Day 7.aru hikari