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  • フルカワユタカ
    ねえ、またどこかで会えるその時を忘れないで
    ねえ、またどこかで会えるその時を忘れないで

    フルカワユタカ

    ねえ、またどこかで会えるその時を忘れないで

    リミッターカットのモータサイクルで 朝が待つ丘を駆け上がって 赤い太陽が突き刺さったから涙してたんだ 国道沿いのボーリングセンターは ヤンチャなムードが待ち構えて 君を守るとか出来やしないのに戦士ぶったんだ 「僕はこう語った」/フルカワユタカ  2018年1月10日に“フルカワユタカ”が3rdフルアルバム『Yesterday Today Tomorrow』をリリース!今日のうたコラムでは、今作からリード曲の「僕はこう語った」をご紹介いたします。まず<リミッターカット>とは、最高速度の抑制機能を無効にすることなんだそう。つまりバイクに乗った<僕>は、超ハイスピードで<朝が待つ丘を駆け上がって>いたということですね。  そんな冒頭からは、強い情熱や勢い、生命力が伝わってきます。さらに、丘の上にたどり着いた彼の顔を、真正面から照らした<赤い太陽>は眩しくて希望的。おそらくこの自分は、アルバムタイトルでいう【Yesterday】=【過去】を思い起こさせる<僕>なのではないでしょうか。だからこそ<君を守るとか出来やしないのに戦士ぶった>あの日の青さも浮かび上がってくるのです。 今ならば君に言える 僕のことを好きになって欲しい疑わずに あの日僕は強がってた 自分を信じてた  好きであって欲しいそう願ってた 「僕はこう語った」/フルカワユタカ  そして、サビに綴られているのが【Today】=【現在】の想い。今、大人になって少し熟れた心で、あの日を見つめれば、ただ<強がってた>だけの自分に気づくのです。青春ごっこで、戦士ぶって、本当は<君>が好きでいてくれるか不安で…。だけど<今ならば>ちゃんと言葉で<僕のことを好きになって欲しい>と伝えられる。冷静さや安定感や覚悟、若い頃とはまた違う強さを身につけたであろう<僕>の変化がわかりますね。 ねえ またどこかで会えるその時を忘れないで そよ風に君はくすぐられて くしゃみした変なメロディーの 変わらないものは抱きしめてよう 変わって行く時の中でたとえ痛みながらも 「僕はこう語った」/フルカワユタカ  さらに、歌の後半には【Tomorrow】=【未来】への想い、意思が込められております。【Yesterday】=【過去】とちゃんと向き合うことができたからこそ【Today】=【現在】の自分が今ココにいるのです。その【Today】=【現在】が【Tomorrow】=【未来】の<僕>や<君>に繋がってゆくのです。昨日、今日、明日…。これらを繋ぎ続けることが“人生”を築いてゆくということなんですね。そんなことに気づかせてくれるのも「僕はこう語った」の歌詞力です。 リミッターカットのモータサイクルで 夜のネオン街立ち止まって 赤い太陽は忘れちゃったから涙出ちゃうんだ それから僕はこう語ったんだ 「君を守れる 守りきれるよ」と ねえ はは 笑わないで 「僕はこう語った」/フルカワユタカ  歌はこうして幕を閉じてゆきます。大人になったからこそ、言えること、手に入れたもの、見えるものもあるけれど、それは同時に、あの青く眩しい日々には戻れないということでもあるんですよね。その寂しさは<赤い太陽は忘れちゃったから涙出ちゃうんだ>というフレーズからも感じられます。それから「君を守れる 守りきれるよ」と、語った僕。では、ラストの<ねえ はは 笑わないで>という一行に込められているのは、何と名づけられる感情だと思いますか? 皆さんにも<今ならば>言える想い、ありますか…? ◆3rdフルアルバム『Yesterday Today Tomorrow』 2018年1月10日発売 NIW-137 ¥3,000+税 <収録曲> 1. revelation 2. シューティングゲーム 3. busted 4. 僕はこう語った 5. days goes by 6. デイジー 7. DAMN DAMN 8. nothin' without you 9. バスストップ 10. no boy no cry

    2018/01/16

  • 林部智史
    突然、気づいた、私も迷子だって。
    突然、気づいた、私も迷子だって。

    林部智史

    突然、気づいた、私も迷子だって。

     2018年1月10日に“林部智史”が、待望の1stアルバム『Ⅰ』をリリースしました!今作には「あいたい」「晴れた日に、空を見上げて」「だきしめたい」など彼の代表曲も収録。林部智史入門編にしてベスト・アルバムとも言える内容となっているんです。さて、今日のうたコラムではその収録曲から新曲「迷子のお知らせ」をご紹介いたします。みなさんも幼い頃、迷子になり、大きな声で泣き喚いた経験はありませんか…? 人混みの真ん中で 迷子が泣いてるよ 大きな声で名前呼んで 涙も止めないで 突然、気づいた 私も迷子だって だけどあんなに強くまっすぐ 泣くことさえ出来ないまま 生きてる 「迷子のお知らせ」/林部智史  でも、この歌の主人公が突然<私も迷子だ>と気づいたように、迷子になるのは子どもだけではないんですよね。共に生きてゆくはずだった大切な人の手を、うっかり離してしまったり。ある目的地に到達するはずが、いつのまにか自分の今いる場所がわからなくなっていたり。何がしたいのか、どこに行きたいのか、意志さえ見失ってしまったり…。人生という道の途中で“迷子”になってしまうことは多々あるのでしょう。  しかも大人の迷子はやっかいです。素直な子どものように<強くまっすぐ 泣くことさえ出来ないまま>生きてしまえるからこそ、作り笑いしてしまえるからこそ、誰にも自分が迷子であることに気づいてもらえないのではないでしょうか。というより、いい大人であるがゆえに、自分が迷子だなんてバレたくない気持ちが強いのだと思います。見栄やプライドや強がりが<涙>を閉じ込めてしまうのです。 迷子がいます 此処にもうひとり おうちが何処か分かりません 泣きたいのに 泣けなくなったのは 言うこと聞かない 悪い子だったから 「迷子のお知らせ」/林部智史 もし、あの子のように泣いてしまえば 愛しい人は迎えに来てくれますか? 私の名を呼んでくれるその声で 抱きしめてくれますか? 「迷子のお知らせ」/林部智史  そんな誰にも言えない迷子の大人の“声にできない叫び”が綴られているのが、この「迷子のお知らせ」という楽曲です。おそらく、ここでいう<おうち>とは、自分の居場所のことでしょう。自宅にいても迷子。誰かといても迷子。何をしていても迷子。仕事でも恋愛でも『私はここにいていいんだ』と思える確かな場所がない、漠然とした不安が伝わってきます。  また、迷子なのに泣けない理由を<私>は<言うこと聞かない 悪い子だったから>と歌っていますね。これは誰の<言うこと>なのでしょうか。もしかしたら、かつて「夢より現実を見なさい」と言った家族なのかもしれませんし、「そんな恋はやめたほうがいい」と忠告してくれた友達なのかもしれませんし、もっと大切なことを教えてくれた<愛しい人>なのかもしれません。  いずれにせよ<私>はその声を聞き入れなかったからこそ、今さら素直になんてなれずにいるのでしょう。だけど、本当の本当は<あの子のように泣いて>しまいたい。愛しい人に<迎えに来て>ほしい。そして<私の名を呼んでくれるその声で 抱きしめて>ほしい…。痛切な本音が、叶わない<もし>の中に込められておりますね…。 街は夕暮れ 家路急ぐ人 あなたは迷子じゃないですか? 迷子がいます 此処にもうひとり おうちが何処か分かりません どうかその手を 離さないで下さい 大切な人を 大切にして 「迷子のお知らせ」/林部智史  さて、ここまで<私>の心情を吐露してきた歌ですが、ラストではメッセージが<あなた>に届けられます。とくに最後の<どうかその手を 離さないで下さい 大切な人を 大切にして>というフレーズ。これは、同じ後悔をしてほしくないからこそ、私たちに伝えてくれているようでもあり。手を離してしまった<愛しい人>に向けての祈りのようでもあり。もしくは、自分自身が改めて大切なことを痛感しているようにも思えます。  あなたは迷子じゃないですか? ちゃんと見ていたはずの未来地図を失っていませんか? 繋いでいたはずの手を離していませんか? 寂しく切ない新曲「迷子のお知らせ」ですが、同時に、迷子になる前に大切なことに気づかせてくれる温かさも含んでおります。是非、歌詞をじっくり読んでみてください。また、心の耳を澄ますと、意外と近くで<迷子がいます>と、小さな声が聴こえてくるかもしれません。迷子の大人の声が、誰か一人にでも、届きますように…! ◆ニューアルバム『Ⅰ』 2018年1月10日発売 【AL】 AVCD-93801 ¥3,000+税 【AL+DVD】 AVCD-93800/B ¥4,500+税 <収録曲> 1 晴れた日に、空を見上げて 2 この道 3 誓い 4 憂いうた 5 迷子のお知らせ 6 光へ 7 この街 8 オレンジ 9 ほころび 10 運命の人 11 僕はここにいる 12 だきしめたい 13 あいたい

    2018/01/15

  • SEKAI NO OWARI
    いつだって物語の主人公は笑われる方だ、人を笑う方じゃない。
    いつだって物語の主人公は笑われる方だ、人を笑う方じゃない。

    SEKAI NO OWARI

    いつだって物語の主人公は笑われる方だ、人を笑う方じゃない。

    さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき あたろうか あたろうよ しもやけおててが もうかゆい 「たきび」/童謡・唱歌  みなさんは、冬の有名な童謡「たきび」に登場する【サザンカ】という花を見たことがありますか? 花期は、晩秋から初冬にかけて。歌詞にもあるように、もう手が<しもやけ>になるほど、寒さの厳しさが増してゆく季節にも負けず、ピンクなど美しい色の花を咲かせるのです。その力強い姿に由来し、花言葉には【困難に打ち克つ】【ひたむきさ】といった意味があります。さて、今日のうたコラムではそんな花の名がタイトルの新曲をご紹介!  平昌オリンピック・パラリンピックNHK放送テーマソングとして“SEKAI NO OWARI”が書き下ろした「サザンカ」です。FukaseとSaoriが作詞を、NakajinとFukaseが作曲を手がけたこの歌。メンバーは『夢を追いかける人、その側で見守り続ける人たちの物語を歌に出来たらと思い、今回の楽曲を制作させて頂きました。オリンピック・パラリンピックに挑戦する選手たちや応援している方々に、この曲がそっと寄り添うことが出来たら光栄です』とコメントしております。 ドアの閉まる音 カレンダーの印 部屋から聞こえる 君の泣き声 逃げる事の方が怖いと君は夢を追い続けてきた 努力が報われず 不安になって 珍しく僕に当たったりして ここで諦めたら今までの自分が可哀想だと 君は泣いた 「サザンカ」/SEKAI NO OWARI  花を咲かせようと懸命なサザンカが<君>だとすると、その花をそばで見守り続けているのが<僕>です。きっと、多くの人が見るのは“咲いた花”だけでしょう。だけど、想いを込めて種を蒔いたその瞬間から、そっと寄り添ってくれている誰かや何かの存在が必ずあるのだと思います。それは家族や友達、恋人などの“身近な人”かもしれませんし、SEKAI NO OWARI「サザンカ」のような“音楽”なのかもしれません。    そうして<君>を見つめ続けてきた<僕>だからこそ、ただ<ドアの閉まる音>からもいつもと様子が違うことがわかるのでしょう。<カレンダーの印>とは、これからやってくる決戦日であるとも、今日が決戦日で<君>はひとつの戦いに敗れてしまったとも考えられますね。しかし、いずれにせよ<努力が報われず 不安になって 珍しく僕に当たったり>して<君は泣いた>のです。今にも崩れ落ちてしまいそうな<君>の心が伝わってきますね…。 夢を追う君へ 思い出して くじけそうなら いつだって物語の主人公が立ち上がる限り 物語は続くんだ 嬉しいのに涙が溢れるのは 君が歩んできた道のりを知っているから 夢を追う君へ 思い出して つまずいたなら いつだって物語の主人公は笑われる方だ 人を笑う方じゃない 君ならきっと 「サザンカ」/SEKAI NO OWARI  そんな<夢を追う君>が、つまずいて、くじけそうな今。心から<僕>が贈りたいメッセージが込められているのが、この「サザンカ」という応援歌なんです。「もうダメだ…」と自分を信じられなくなったとき、諦めそうな夢を代わりに支えてくれるのは、期待してくれる人の声なのではないでしょうか。その声があるから<誰よりも転んで 誰よりも泣いて>も、立ち上がってきたことや、どんなに人に笑われたって<夢を追い続けてきた>ことを思い出すことができる。    そして、自分を信じてくれる<僕>の想いが少しずつ“自信”へと注がれてゆくのでしょう。どうか、夢を追う君へ、この歌が届きますように…!ちなみに、【サザンカ】にはもう一つ【理想の恋】という花言葉もあるんです。諦めずに戦い続ける大切な恋人のそばに、この歌のような想いを抱きながら寄り添えたなら、それはまさに【理想の恋】と言えますね!時には<僕>の立場として、時には<君>の立場として、SEKAI NO OWARI「サザンカ」を聴いてみてください。 ◆紹介曲「 サザンカ 」 作詞:Fukase・Saori 作曲:Nakajin・Fukase

    2018/01/12

  • 藤田麻衣子
    この髪を切り終わる頃には、この心はもうあなたのものじゃない。
    この髪を切り終わる頃には、この心はもうあなたのものじゃない。

    藤田麻衣子

    この髪を切り終わる頃には、この心はもうあなたのものじゃない。

    この髪を切り終わる頃には この心はもう あなたのものじゃない 前に進む時が来たみたい 「さよならありがとう」/藤田麻衣子  2018年1月10日に“藤田麻衣子”が、約2年ぶりのオリジナルアルバム『思い続ければ』をリリースしました。今日のうたコラムでは、収録曲から切ないラブソング「さよならありがとう」をご紹介!みなさんも、失恋して髪をバッサリ切った経験ありませんか…? この歌の舞台は、おそらく美容院。カットをしてもらいながら、別れた<あなた>に想いを馳せる【最後の時間】が描かれているのです。  つまり<髪を切り終わる頃には この心はもう あなたのものじゃない>けれど、カット途中の今、心はまだ少しだけ<あなたのもの>なのだと思います。伸びた髪は、一緒に過ごした時間の証。また、別れてからも忘れられずに過ぎ去った時間の証。そして<私>はだんだん切り落とされてゆく髪を見つめ、同時に、その髪が記憶している<あなた>とのすべてを思い出しているのでしょう。ちゃんと“あの時間”と決別するために。 「そういうのがほしいのなら 他の人を選べ」と言ってた 求める幸せが お互いに 違うと感じるたび つらかった 「さよならありがとう」/藤田麻衣子  「そういうのがほしいのなら他の人を選べ」と言ってた、あなた。私とは求める幸せが違った、あなた。さらに歌詞には<まるで正反対の二人>だったこと。<ぶつかり合って ケンカした>こと。だからこそ<私は変わったし あなたは優しくなった>こと。それでも<会えてよかった>と想っていること。だけど、ずっと<大きな大きな片思いをしているみたい>で、お互いに<苦しくて 苦しめて>いた恋だったこと。良いもの、そうでないもの、様々な記憶と想いが綴られております。 さよならありがとう 本当はずっと 待ってた あなたのこと いつも さよならありがとう もう待てない もう待たない 幸せを見つけたの 「さよならありがとう」/藤田麻衣子  そして<私>はサビで<本当はずっと待ってた>という本音もこぼしております。きっと“もしもあなたを待ち続ければ…思い続ければ…シアワセな未来だってあるかもしれない…”そんな希望を捨てきれずにいたのでしょう。しかし、やっと<さよならありがとう もう待てない もう待たない>と言い切ることができたのは、新しい<幸せを見つけた>から。やはり、失恋の傷を癒すのは、新しい恋なのです。 彼はとても素敵な人だよ 素直に気持ちを伝えてくれる 穏やかに時間が過ぎてく あんなに高い壁に思えたことも 彼となら私はきっと 自然に越えていく 気がするの 何もかもが優しく 進んでいく 「さよならありがとう」/藤田麻衣子  新しい<彼>は多分<あなた>が「そういうのがほしいのなら他の人を選べ」と言ってた“そういうの”をすべて<私>にくれる人である気がします。そんな素敵な人が現れたからこそ<私>は<あなた>とのあの日々を客観的に、冷静に、決別の想いをもって見つめることができたのではないでしょうか。ある意味“あなたとじゃなきゃシアワセになれない”という呪縛から解放されたとも言えるかもしれません。 さよならありがとう 本当はずっと 待ってた あなたのこと いつも さよならをしたって 気持ちがなくなるわけじゃない それでも さよならありがとう 短くなった髪にも きっと気づかないでしょう あなたを見つめても もう揺れない 揺らいだりしない 幸せを見つけたの 幸せを見つけたの 「さよならありがとう」/藤田麻衣子  さて、歌はこのように幕を閉じてゆきます。カットは終わり、短くなった髪。髪も心も、あなたには<もう揺れない 揺らいだりしない>のです。そしてラスト二回、繰り返される<幸せを見つけたの>というフレーズは、自分自身に言い聞かせているようでもあり、確かな幸せの強さを表しているようでもあり、最後の<あなた>へのメッセージのようでもありますね。いずれにせよ、新しい髪形で、新しい道を自ら選択した、新しい<私>に、末永く幸せが続いてゆきますように…!  最近、失恋してしまって、なかなかドン底モードから抜け出せないというあなた。藤田麻衣子「さよならありがとう」を聴いて、思い切って髪をバサッと切ってみてはいかがでしょうか。髪を切ったくらいで<気持ちがなくなるわけじゃない それでも>見える景色がほんの少しだけ、変わるかもしれません…! ◆メジャー3rdアルバム 『思い続ければ』 2018年1月10日発売 初回限定盤 VIZL-1292 ¥5,200+税 通常盤 VICL-64905 ¥3,000+税 <収録曲> 01.素敵なことがあなたを待っている 02.オクリモノ 03.きっと感じてた 04.思い続ければ 05.恋ってどうやってするものだっけ? 06.嫉妬 07.秋風鈴 08.一緒に暮らそう 09.さよならありがとう 10.やるしかない 11.どこまで行けば 12.あなたがいるから[album Ver.]

    2018/01/11

  • H!dE
    この想いが届いた日、それを記念日にすればいい。
    この想いが届いた日、それを記念日にすればいい。

    H!dE

    この想いが届いた日、それを記念日にすればいい。

    願いを込めたバレンタイン 今年こそは…(今年こそは…) 「1日遅れのバレンタイン feat.erica」/H!dE  今年もあと1ヵ月と少しでバレンタインデー!告白しようか迷っている方。あの人から本命チョコがもらえるかドキドキしている方。今日のうたコラムでは、そんなあなたにイチオシの新曲をご紹介いたします。12月27日に“H!dE”が配信リリースした「1日遅れのバレンタイン feat.erica」です。この曲は“erica”とのコラボソング!男女デュエットでどんなバレンタイン物語が歌いあげられてゆくのでしょうか…。 この日が来ると胸がギュッと なぜか強く締め付けられるんだ 義理チョコ 友チョコ 本命チョコ 君は今年誰かにあげるの? この日が来るのをずっとずっと 私今日まで待ち焦がれていた 去年渡せなかった後悔も 今年こそはできると信じて 「1日遅れのバレンタイン feat.erica」/H!dE 「大好きだよ」「大好きだよ」 君のことがあなたのことが 来年も再来年もずっと この想いが続いてるといいな 例え叶わなくても 「1日遅れのバレンタイン feat.erica」/H!dE  H!dEが歌うのは<君>への想い。ericaが歌うのは<あなた>への想い。実はお互いに「大好きだよ」という気持ちを抱えながら、この“バレンタインデー”という決戦日を待ち焦がれているんです。しかも<私>には<去年渡せなかった後悔>があり、一年越しのリベンジ…!また<この日が来ると胸がギュッと>強く締め付けられる彼もきっと、去年から<君>への恋心があったのでしょう。  さらに歌詞を読み進めていくと、彼は<校庭に呼び出されて 照れ臭くてカッコつけて>…という自分を何度も脳内シミュレーション。一方の彼女は、想いを伝えるために手作りチョコを用意し<何て言ってあなたに渡そうかな>と、こちらも脳内シミュレーション。二人とも、登校してから授業中も休憩時間もずっと相手のことで頭がいっぱいだと思うと、可愛らしくてキュンとしますね…! 期待して向かってみたけれど そこにいたのは君じゃなかったんだ そんな上手くいくはずないかって バレないよう戸惑い隠して 見てしまった見たくなかったよ 違う子からもらうとこなんて 楽しそうな姿 お似合いで そっとカバンにチョコを隠した 「1日遅れのバレンタイン feat.erica」/H!dE  しかし、ここであるハプニングが起こります。彼は<君>じゃない誰かからチョコをもらい、タイミングの悪いことにその場面を<私>が目撃してしまったのです。期待していた人からチョコではないとはいえ、もらった手前、彼は嬉しそうな演技をしたのでしょう。ただそれが<私>の目には<楽しそうな姿 お似合い>に映ってしまい、告白の意気消沈…。  そして、彼はまさか<君>にそんな場面を見られているなんて知りもしないため<今頃他の誰かに>…とブルーに陥ってゆきます。もちろん、勘違いをした彼女は<1人勝手に舞い上がって>…と涙。「どんなチョコを作ろうか」「どんなラッピングにしようか」「どこで伝えようか」「どう伝えようか」「どうか喜んでくれますように」そんな想いが詰まった大切なチョコを渡すことすらできず、泣きながら帰る彼女の姿が見えるかのようで胸が痛みます…。 待ってたって仕方ない 1日遅れだって構わない 逆チョコに君への想いを込めて 届けるよ愛の言葉にのせて ねぇ本当にこれでいいの? また自分の心にウソついて 言えないまま終わりたくない あなたに伝えなくちゃ明日こそ 「1日遅れのバレンタイン feat.erica」/H!dE  ただ、ここからが曲タイトルの意味にもなっている大切なところ!バレンタインに<君>からチョコをもらえなかった彼は明日<逆チョコに君への想いを込めて 届ける>という決意をします。一方の彼女も、このまま終わりたくないし、去年の後悔をもう繰り返してくないからこそ<あなたに伝えなくちゃ明日こそ>と再び奮い立つのです。つまり、二人の恋の決戦は2月15日の延長戦に突入したということ! 「大好きだよ」「大好きだよ」 君の事が あなたのことが 特別な日じゃない日なんてない この想いが届いた日それを 記念日にすればいい 「大好きだよ」「大好きだよ」 君の事があなたのことが 来年も再来年もずっと この想いが届けられるといいな 出来るのなら誰よりも近くで 「1日遅れのバレンタイン feat.erica」/H!dE  歌の最初の方では<例え叶わなくても>と歌われていたサビ。しかし最後の最後では、お互いに“この思いを届けたい”という気持ちがさらに強まっており、同時に“絶対に叶えたい”切実な恋心も伝わってきますね…!聴いているだけで、なんだか告白する勇気が湧いてくるラブソング。それがH!dE「1日遅れのバレンタイン feat.erica」です。この歌が今年、あなたの背中を押すパワーになりますように!

    2018/01/10

  • SILENT SIREN
    今頃2人は落ち合って、君に伝えているはずなのに…。
    今頃2人は落ち合って、君に伝えているはずなのに…。

    SILENT SIREN

    今頃2人は落ち合って、君に伝えているはずなのに…。

    影、ゆらりゆられて 変わりゆく景色眺めて 声、ゆらりゆられて 見たことない名前を口ずさんで どれだけ ずれてしまったの 狂いのない 標識を たしかに 時間ばかり 流れてく不安に 何度も 何度も 問いただしたの 「さよなら日比谷」/SILENT SIREN  今日のうたコラムでは、2017年12月27日に“SILENT SIREN”がリリースしたニューアルバム『GIRLS POWER』に収録されている「さよなら日比谷」をご紹介いたします。タイトルからもう内容が気になるこの曲。どうして主人公の<私>は、日比谷にさよならを告げているのでしょうか…。先にネタバレをしてしまいますと、実はこの曲、作詞を手がけたボーカル・すぅのリアルな実体験をもとにしたラブソングなんだとか!  その実体験とは、日比谷で迷子になってしまったこと。音楽メディアサイト『OKMusic』のインタビューでは“すぅ”本人が、歌詞について「あまり乗ったことのなかった路線だったので、間違えて日比谷で降りてしまって。乗り換えを間違えずに待ち合わせ場所に行っていたら、今頃はちゃんと想いを伝えられていただろうなという歌です」と語っております。 今頃2人は落ち合って 君に伝えているはずなのに I LOVE YOU ちゃんと確かめとくべきだったわ 「さよなら日比谷」/SILENT SIREN  それを知った上で歌詞を読んでみると、たしかに、電車と不安の両方に<ゆらりゆられて>いる<私>の姿が見えてきますね。変わりゆく景色眺めたり、見たことない駅の名前を口ずさんたりしながら、待ち合わせの駅から<どれだけ ずれてしまったの>と焦っているのです。そして、早く大切な人に<I LOVE YOU>と伝えたくてたまらないのです。…しかし、今回はあえて違う解釈でも、このラブソングを深読みをしてみました。  たとえば<私>は、実際に日比谷で迷子になったわけではなく、日比谷で暮らしている“誰か”に心が揺れていたとも考えられるのではないでしょうか…。それは愛しているはずの<君>ではない“誰か”です。つまり、恋愛の迷子になっていたということ。そうすると冒頭の<影、ゆらりゆられて>や<声、ゆらりゆられて>というフレーズも“日比谷のあの人”を好きになってしまった“ゆれる私”を表しているような気がしてきませんか? ヒントをくれる声さえ 私の耳には届かなくて まわる まわる まわる まわる 目も眩んでしまう程に惑わす 「さよなら日比谷」/SILENT SIREN  また、サビの<ヒントをくれる声>とは、本来の意味ならおそらく“電車のアナウンス”などでしょう。ただ、違う解釈をすれば、イケナイ恋愛をとめようとする“友達の忠告”にも思えてきます。きっと恋の始まりでは<目も眩んでしまう程に惑わ>されて、我を忘れて、その声が<私の耳には届かな>かった…。だけど、あるとき<私>はハッと、本当に大切な人は誰かなのか、本当に行くべきところはどこなのか、気づいたのです。 もう 戻らなくちゃ 今 来た 道を辿って行かなくちゃ 君の元へ、さよなら日比谷 「さよなら日比谷」/SILENT SIREN  歌はこのように幕を閉じてゆきます。心移りしかけていたけれど、本当に愛している人は<君>だとわかったからこそ<どれだけ ずれてしまったの>と焦り、<ちゃんと確かめとくべきだったわ>と自分の過ちを後悔し、<もう 戻らなくちゃ>と決意をしている。そして“日比谷のあの人”に「さよなら」を告げている。タイトルの「さよなら日比谷」とは“さよなら日比谷のあの人”という意味だった…。  と、そんな別の物語の想像も、膨らませることができるのが「さよなら日比谷」の歌詞の面白さです! では、果たして<今 来た 道を辿って>行く主人公は、今度こそちゃんと<君>へ<I LOVE YOU>を伝えることができるのでしょうか。みなさんは、どんな結末を想像しますか…? ◆紹介曲「 さよなら日比谷 」 作詞:すぅ 作曲:クボナオキ ◆5thアルバム『GIRLS POWER』 2017年12月27日発売 初回限定盤 UPCH-29277 ¥3,800+税 通常盤 UPCH-20477 ¥2,800+税 <収録曲> 1.フジヤマディスコ 2.merry-go-round 3.KNiFE 4.Love Balloon 5.パパヤパヤパ 6.ジャストミート 7.AKANE 8.フユメグ 9.さくら咲く青い春 10.Kaleidoscope 11.ODOREmotion 12.さよなら日比谷

    2018/01/09

  • イチオシ!
    大人の言うことを聞け、決して言う通りにしろじゃない。
    大人の言うことを聞け、決して言う通りにしろじゃない。

    イチオシ!

    大人の言うことを聞け、決して言う通りにしろじゃない。

     2018年1月8日は【成人の日】です。二十歳の皆さま、おめでとうございます!さて、一般的には“成人=大人”と言われております。そこで、今日のうたコラムでは“大人認定記念日”にちなんだ楽曲たちをご紹介!たとえば、昨年ヒットしたドラマ『カルテット』主題歌にも、様々な大人の生き方のヒントが描かれております。タイトルもずばり「おとなの掟」です。 好きとか嫌いとか欲しいとか 気持いいだけの台詞でしょう ああ白黒付けるには相応しい ‥滅びの呪文だけれど‥ 「おとなの掟」/Doughnuts Hole そう人生は長い、世界は広い 自由を手にした僕らはグレー 幸福になって、不幸になって 慌ただしい胸の裡だけが騒ぐ ‥おとなは秘密を守る‥ 「おとなの掟」/Doughnuts Hole  この歌の【大人】キーワードは<グレー>でしょう。歌詞には<好きとか嫌いとか欲しいとか>そういった言葉は<白黒付けるには相応しい>ものだと綴られております。さらに、子どもの頃は<正解不正解どちらかを選べると思っていた>とも。だけど大人になればなるほど、白黒を付けたくないこと、付けられないこと、正解不正解の2択じゃ収まらないことも、いろいろと生じるんですよね。  だからこそ必要なのが<グレー>なのだと思います。グレーな選択、グレーな言葉、グレーな態度。そのグレーは、ただ物事を“濁す”ズルさにしか感じられない頃もあるでしょう。それでも大人は、騒ぐ本音を<胸の裡だけ>に封じ込めなければならないときがある…。<グレー>によって<おとなは秘密を守る>のです。<秘密を守る>ことによって“自分の本音より大切な何か”を守るのです。それは良くも悪くも、人生を生き抜くために【大人】が学んでゆく術なのかもしれません。 久しぶりの友達と会った お金が無いから ギターを売ったという 二人で歌った あの歌も 今じゃあ もう聴こえやしない 君と僕との宝物 君と僕との宝物 ああ だけど 安心しなよ 僕等の思い出は 消えやしないから 「なんとなく僕たちは大人になるんだ」/銀杏BOYZ 繰り返し 自分に 問いかけてみてるんだ 初恋みたいなドキドキを 忘れてないよな まだまだ こんなんで 満足できっこないじゃん ハラハラ 未知との遭遇を 迎えにいこう 探そう 奇抜に 作ろう 今を 何でも編み出そう 時に やわらかに したたかに 形を変えてゆくんだ ながく どこまでも のびる この日々の圧に 潰れそうでも あのマンガにもあったろ そう あきらめたら ジ・エンドだ 「あそぶおとな」/秦基博  また、みなさんも一度は、大人になんてなりたくない!と思ったことがあるのではないでしょうか。銀杏BOYZ「なんとなく僕たちは大人になるんだ」にも<なんとなく 僕たちは大人になるんだ ああ やだな やだな>と、秦基博「あそぶおとな」にも<大人になったってことだな やだやだ>というフレーズが登場します。そこに含まれているのは、もう戻れない眩い日々、つまり青春というやつへの喪失感でしょう。  しかし、その眩い青春は本当に<消えやしない>のです。あの<僕等の思い出>やあの<初恋みたいなドキドキ>に、今の大人の自分が背中を押される日がくるはず。忘れていた気持ちをハッと思い出させてもらえる日が来るはず。そうやって、関わりを持ったすべての人たちとの記憶や言葉や想いが、深く沁み込んだ“自分自身”を味わえるのは、大人ならではの醍醐味だと思います…! 大嫌いな先生のむかついた言葉が 二十年後になった今意味がわかった 言ってくれてありがとうとか伝えられたらいいけど 大人はやっぱり先に死ぬから 「大人の言うことを聞け」/NakamuraEmi  そして、かつては拒絶していた誰かの言葉もあるでしょう。その想いの本当の味わいに気づくことができるのも、大人だからこそ。若い頃はビールやコーヒーなんてただ苦いだけだったのに、何故かいつのまにか大好きなものに変わっているのと同じかもしれません。でも<言ってくれてありがとうとか伝えられたらいいけど 大人はやっぱり先に死ぬから>という現実も、大人になって知る後悔です。 でも大人の言うことを聞け 決して言う通りにしろじゃない 大人になったら逆に 誰も何も言ってくれない 大人の言うことを聞け 決して言う通りにしろじゃない 光っていたら信じて 腐っていたら反面教師 聞いて 流して 信じて 捨てて 良くも 悪くも お手本だ 「大人の言うことを聞け」/NakamuraEmi  それゆえに、NakamuraEmiは現段階の大人の<私>が言えることをこの曲に詰め込んだのでしょう。若い人たちに自分と同じ後悔をしてほしくないから。おそらくその想いは、上記でご紹介したすべての楽曲に通ずるものだと言えます。成人を迎えたあなた。是非、これから音楽でもどんどん“大人の言うこと”を聴いて、聴いて、聴きまくってください。そして、光っている歌詞を見つけたら、それを信じて前向きに生きてゆけますように…!

    2018/01/08

  • androp
    本当は特別になりたいの。
    本当は特別になりたいの。

    androp

    本当は特別になりたいの。

     2018年1月10日に“androp”がニューシングル『Joker』をリリースします。歌ネットでは歌詞先行公開中。さらにメンバー・内澤崇仁さんのインタビューも掲載がスタート!そんな新曲は、1月12日から公開の岡田将生×木村文乃ダブル主演映画『伊藤くん A to E』主題歌として書き下ろされた楽曲です。  物語のキーパーソンとなるのは“伊藤くん”という男。イケメンだけれど、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の勝負から逃げ続ける28歳フリーターです。それなのに、彼の周りには恋の話題が尽きず、関わるA~Eの女性たちの運命は次々と狂わされてゆきます…。そして、この超モンスター級【痛男】とandropの内澤さんが、向き合って向き合って生まれたのが「Joker」という主題歌! 傷ついて また傷ついて 望んではない 選んだだけ バカなフリ わかったフリ 本当は特別になりたいの 僕はどこかに在るの? 君とどこが同じなの? 壊れて壊されて消えてしまう前に 「Joker」/androp  内澤さんは、最低最悪の“伊藤くん”を決して、異質な人間だと突き放して見つめることはしませんでした。むしろ逆に、彼と自分、彼と誰しもが抱いている共通の想いに目を向けたのです。だからこそ、この歌では誰もが<僕>で在り得るのです。まずそれが一番に表れているのが冒頭の<本当は特別になりたいの>というフレーズでしょう。  実は<本当は特別になりたいの>とは、内澤さんが最初のデモを提出し、映画サイドのプロデューサーさんと話し合ったときに“核”となったフレーズなんだそうです。歌詞はこの言葉をもとに膨らませていったとのこと。まさに、私たちはみんな心のどこかで、誰かや何かの<特別になりたい>と思いながら、毎日を過ごしているような気がしますよね…。 もがいてもがいて もがき続けた先で 生まれた声 仮面で隠して 演じて演じて 演じ続けた先に 聞こえた声 抗って さぁ のたうちまわれよ 「Joker」/androp  そして<本当は特別になりたい>という気持ちを抱きながら、それぞれの闘い方で【のたうちまわる】のが人生。ただし、物語の“伊藤くん”は、闘わずして勝とうとする男です。何故なら、自分が絶対に傷つきたくないから。その姿は、周りの人にとって逃げ回っている弱い人間にしか見えないでしょう。しかし内澤さんはインタビューで「僕は、伊藤くんなりにのたうちまわっているんだと思いました」と語っておりました。 「夢は叶う」「努力は報われる」 泣きたくなるなぁ 癪にさわるなぁ 削られる命と削る命 本当は特別になりたいの 「Joker」/androp    世の中には「夢は叶う」「努力は報われる」といったポジティブな言葉を信じて、行動して、闘う人もいます。そんなの綺麗事だと思いながらも、やぶれかぶれ闘う人もいます。さらに“伊藤くん”のように、闘いを放棄しながらも、自分の中では<もがいて><仮面で隠して><演じて><抗って>いる人もいます。やはり、誰しも【のたうちまわる】ことでは共通しているのです。ただその【のたうちまわる】姿が、他人の目にどう映るかの違いがあるだけなのでしょう。 もがいてもがいて もがき続けた先で 生まれた声 仮面を外して 信じて信じて 信じ続けた先に 見つけた声 抗って さぁ のたうちまわれよ 「Joker」/androp  さて、このように幕を閉じてゆく主題歌。<仮面で隠して 演じて演じて 演じ続けた先に 聞こえた声>と<仮面を外して 信じて信じて 信じ続けた先に 見つけた声>にはどのような違いがあるのでしょうか。果たして“伊藤くん”は自分のその“声”を聞くこと、見つけることができるのでしょうか…。  みなさんもぜひ、劇場で映画『伊藤くん A to E』&主題歌「Joker」をご堪能ください。自分の知り合いで“伊藤くん”に当てはまるような人はいませんか? 自分の中に“伊藤くん”と重なる部分はありませんか…?きっとエンドロールではそんなことを考えずにはいられないはず…! ◆new single「Joker」 2018年1月10日発売 初回限定盤(CD+DVD) UPCH-7365 ¥2,484(税込) 通常盤(CDのみ) UPCH-5926 ¥1,296(税込)

    2018/01/05

  • flumpool
    君に何から伝えるべきだろう、こんな気持ち見たことがないな。
    君に何から伝えるべきだろう、こんな気持ち見たことがないな。

    flumpool

    君に何から伝えるべきだろう、こんな気持ち見たことがないな。

    明けましておめでとうございます。 今年も一緒に頑張りましょう。 (2018年1月1日 flumpool 山村隆太)  今年の元旦に“flumpool”のボーカル・山村隆太さんがツイートした言葉です。文中の「一緒に」という一言がまたグッときますね。flumpoolは昨年末、山村さんの喉の病の治療のため、当面の間の活動休止を発表しました。それゆえに心配していた方もたくさんいらっしゃったと思いますが、このツイートでほんの少しホッとしたのではないでしょうか。どうか無事、声が回復なさりますように…!  さて、今日のうたコラムではそんな“flumpool”のニューシングル「とうとい」をご紹介いたします。12月26日にリリースされたこの新曲は、メンバーが全国ツアーを周るなかで、オーディエンス一人一人と向き合いながら歌詞を変え、作り上げていった楽曲だそうです。つまり<君>とは、皆さん一人一人のことであるということ。 君に何から伝えるべきだろう こんな気持ち見たことがないな 喜びでも嘆きでもなくて ただ静かな鼓動を聞いて 「とうとい」/flumpool  大切な誰かや何かを想うだけで、うまく言葉にできず、涙が溢れてしまうような時ってありませんか? たとえば、ファンの皆さんが“flumpool”を想う時も然り。それは<喜び>では収まらなくて<嘆き>からはこぼれ落ちるような気持ち。まさに<こんな気持ち見たことがないな>です。また<ただ静かな鼓動を聞いて>実感する、生きてこその気持ちです。 「希望とか理想とか 無くしたってどうでもいいよ」 代え難い笑顔で そう君が言ってくれるなら 虹の見えない街でもいい 雲のように流れても 君に出会えたこの街でさ 何度でも君に会いたい 同じ笑顔で返すことも ろくにできない僕だけど 伝えたい言葉がある 笑ってくれてありがとう 「とうとい」/flumpool  ただ、そうした自分の気持ちに名前はつけられなくても、伝えるべき言葉、伝えたい言葉は山ほどあることでしょう。きっと、代え難い笑顔で「希望とか理想とか 無くしたってどうでもいいよ」と伝えてくれた<君>だって、喜怒哀楽などを越えた“とうとい”想いを<僕>に対して抱いているはず。  そして、その名づけられない“とうとい”想いはちゃんと<僕>に届いていることが歌詞からわかりますね。だからこそ<僕>もまた<何度でも君に会いたい>や<笑ってくれてありがとう>という、シンプルだけれど、とっても大切な言葉を、真っ直ぐ<君>に伝えることができているのです。さらに、歌が進むにつれ<伝えたい言葉>は、どんどん膨らんでゆきます。 雨の続く日々もあるさ 晴れの日だけ歩けはしない 心は濡れたままでもさ 君が前を向けるように 上手く笑えないような時 全てが嫌になるけど 全てを嫌いになっても 君は君を 好きでいてよ 虹の見えない街を歩こう 雲のように流れていこう 君が生きてるこの景色が 何度でも虹に代わる 「とうとい」/flumpool  歌の冒頭では<虹の見えない街>を歩くことや<雲のように流れて>ゆくことは“自分のための言葉”でした。しかし、それが途中からは“君の心が濡れた時”に贈りたい言葉に変わり、歌の終盤では<虹の見えない街を歩こう 雲のように流れていこう>と、そうやって“一緒に”生きてゆこうというメッセージを伝えているように感じられます。 同じ歩幅で歩くことも ろくにできない僕だけど 伝えたい言葉がある どんな時も愛してるよ 今日が終わるその時まで その笑顔が晴れるように 聞いてほしい言葉がある 生まれてくれてありがとう 「とうとい」/flumpool  そして、最後の最後<どんな時も愛してるよ>、<生まれてくれてありがとう>というフレーズが温かく胸に沁みますね。これは<僕>が<君>に伝えたい言葉でもあり、もちろん<君>が<僕>に伝えたい言葉でもあるのでしょう。flumpoolからわたしたちへ。わたしたちからflumpoolへの言葉です。  また、恋人や家族や友達などなど、みなさんにとってのたくさんの“とうとい”人を思い浮かべながら、この「とうとい」という楽曲を何度でも聴いてみてください。その“とうとい”想いが、大切な人へちゃんと届きますように…! ◆New Single 「とうとい」 2018年12月26日発売 初回限定盤 AZZS-71 ¥2,000 (tax out) 通常盤 AZCS-2070 ¥1,200(tax out)

    2018/01/03

  • イチオシ!
    迎春!アニバーサリーイヤーのアーティストたちをご紹介!
    迎春!アニバーサリーイヤーのアーティストたちをご紹介!

    イチオシ!

    迎春!アニバーサリーイヤーのアーティストたちをご紹介!

     みなさま、明けましておめでとうございます!今年も何卒、歌ネットをご愛用くださいませ。歌詞検索の際にはもちろん。お気に入りフレーズの投稿や各記事への感想なども、どしどしお待ちしております!是非、Twitterの公式アカウント(@UTANET_STAFF)もフォローいただけますと幸いです!さて、2018年の幕開けとなる今日のうたコラムでは、アニバーサリーイヤーを迎えるアーティストたちをご紹介。実は、とっても多いんです。  まずデビュー10周年を迎えるのは、清水翔太、西野カナ、UNISON SQUARE GARDEN、SCANDAL、flumpoolら。尚、flumpoolは現在、ボーカルの山村隆太さんの喉の病により活動休止されておりますが、どうか順調に回復なさいますように…。また、デビュー20周年を迎えるのは、MISIA、くるり、浜崎あゆみ、などなど。デビュー30周年を迎えるのは、B’zやエレファントカシマシ。 今 何時? そうね だいたいね 今 何時? ちょっと 待ってて 今 何時? まだ 早い 不思議なものね あんたを見れば 胸さわぎの腰つき 「勝手にシンドバッド」/サザンオールスターズ  そして、1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューした“サザンオールスターズ”はなんと40周年!いずれも今年の活躍から目が離せないアーティストばかりですね。さらには、aiko、宇多田ヒカル、椎名林檎ら、同期シンガーソングライターも、デビュー20周年イヤー!歌ネットでも2017年末から、特別な年の“予告”を感じさせるかのように、3組の歌詞人気がぐんぐん上昇しておりました。 予告 あたしだけの道をあたしは知っている 変幻自在振り返れば綺麗 選べないよ ずっと だけどそれでいい きっとあたしのあたしが知っている 「予告」/aiko  2017年11月29日にリリースされたのがこの新曲。イントロから楽しげで、凹んでいる時でも、心の<スイッチを少しだけ>明るい方へひねることができそう!主人公が<予告>しているのは【希望】です。希望の宣言です。いつだって<あたしだけの道をあたしは知っている>からこそ、幸せな感情もツラい経験も積み重ねて生き抜いてきたからこそ、こうして<予告>ができるんですよね。それはきっと、自分の人生に対する信頼に繋がっているのです。昨年のこの予告が、今年にどのように繋がってゆくのでしょうか…! あなた以外なんにもいらない 大概の問題は取るに足らない 多くは望まない 神様お願い 代り映えしない明日をください 「あなた」/宇多田ヒカル  2017年12月8日に配信リリースされたのはこの新曲。すでにゴールドリリックとして歴代人気曲に認定されております!歌詞に計11回も綴られている<あなた>という言葉。そこからは、自分の命と同等、もしくはそれ以上に大切な<あなた>の存在の大きさが伝わってきます。尚、宇多田ヒカルは昨年「大空で抱きしめて」「Forevermore」といった新曲も発表しておりますが、いずれも痛みを伴うほどに愛おしい相手への想いが込められているんです。今年、彼女の描く“愛”の重量、規模、密度はまだまだパワーアップしていきそうですね! それは人生 私の人生 誰の物でもない 奪われるものか 私は自由 この人生は夢だらけ 「人生は夢だらけ」/椎名林檎  この歌は、2017年12月6日にリリースされた提供曲セルフカバーアルバム『逆輸入 ~航空局~』収録曲!昨年の『FNS歌謡祭』にて、椎名林檎がテレビ初披露したことがきっかけで、歌詞アクセスが急上昇いたしました。彼女が昨年から「おとなの掟」(Doughnuts Hole)や「目抜き通り」(椎名林檎とトータス松本)や「人生は夢だらけ」といった新曲で描き続けているのは、酸いも甘いも知った【大人】の【今】の生きざまです。    東京五輪の演出プランニングチームにも加入した椎名林檎は「われわれ大人たちの夢は日々ついえてばかり。だからこそこれからの東京を、子供たちにとって夢ある場所にしたいものです」とコメント。それと同じく、実は彼女は歌詞でも、人生を子供たちにとって夢あるものにしたいからこそ、【大人】の【今】の生きざまを描くと同時に【大人】の【夢】も掲げ続けているのではないでしょうか。つまり【大人】になってゆくことに対して、子供たちが希望を持てるような音楽を作っているのです。  そういえば昨年は、米津玄師×菅田将暉、DAOKO×米津玄師、AI×渡辺直美、椎名林檎×トータス松本、小沢健二×SEKAI NO OWARI、家入レオ×大原櫻子×藤原さくら、ストレイテナー×秦基博などなど、様々なアーティストの豪華共演が目立ちました。もしかしたらaiko×宇多田ヒカル×椎名林檎なんて夢コラボも…!? 2018年、想像を膨らませるだけでもう「人生は夢だらけ」ですね!

    2018/01/01

  • イチオシ!
    頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ。
    頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ。

    イチオシ!

    頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ。

     2017年の今日のうたコラムは、今回が最後!毎日でも、時々でも、読んでくださっていたみなさま、誠にありがとうございます。来年もいろんな歌詞をご紹介して参りますので、何卒よろしくお願い致します。さて、今年ラストは12月31日放送の【第68回NHK紅白歌合戦】に初出場を果すアーティスト、竹原ピストル、WANIMA、SHISHAMOの歌唱曲をピックアップ。歌ネットでも歌詞人気が非常に高い3組です。  ところで少しお話は逸れますが、今から3年前の2014年、映画『アナと雪の女王』主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」が大ヒットしましたよね。ただ、この歌の日本語詞<ありのままの 姿見せるのよ>というフレーズには賛否両論がございました。たとえば当時“美輪明宏”さんは「ありのままのお前がなんぼのもんじゃ」と述べつつ、次のようなコメントを残しております。 なんの努力もしないで、ずうずうしい。 例えば畑の大根だって、 引き抜いて、泥を落として、 皮をむいて、千切りにするなりして、 お皿に盛って、「はい、召し上がれ」って、 それで美味しく受け入れられるんでしょう。 泥だらけの大根を突き出してさあ食えって 失礼だと思わない? (美輪明宏)  たしかに【ありのまま】という表現を【変化を止めてしまうこと】と受け取った場合、それは同時に、進歩するための努力を怠っても良いということの無責任な肯定にも感じられるかもしれません。しかし、本来【ありのまま】とは【偽りのない姿】を意味する言葉。では【偽りのない姿】=【変化を止めてしまうこと】なのでしょうか。果たして【ありのままの生き方】=【泥だらけの大根を突き出すこと】なのでしょうか…。 よー、そこの若いの こんな自分のままじゃいけないって 頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ よー、そこの若いの 君だけの汗のかき方で 君だけの汗をかいたらいいさ 「よー、そこの若いの」/竹原ピストル  その本当の意味での【ありのまま】を教えてくれるのが、竹原ピストル、WANIMA、SHISHAMOの楽曲である気がします。まず、竹原ピストルが「よー、そこの若いの」で描く【ありのまま】とは【変化を止めてしまうこと】なんかではないですよね。むしろ<こんな自分のままじゃいけないって 頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ>と。つまり“変化したい”という気持ちを抱きながら行動し、汗をかき続ける泥臭い【ありのまま】=【偽りのない姿】でいいんだと歌っているのです。 どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても 悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る その先には幸を… 「ともに」/WANIMA 仕事も 恋も 勉強も 一つも手抜きはできないな 明日の自分のためだと思えば良い 泣くのは別に悪いことじゃない 昨日の自分を褒めながら 今日をひたすらに走ればいい 走り方はまた教えてくれる ヒーローに自分重ねて 明日も 「明日も」/SHISHAMO  また、WANIMAの「ともに」も、SHISHAMO「明日も」も、それぞれ表現の仕方は異なりますが、おそらくメッセージの根っこの部分は、竹原ピストル「よー、そこの若いの」に通じていると思われます。たとえば、過去が辛くて暗くて、昨日よりも不安な明日が増えて、悩んだり泣いたりするのも【ありのまま】の自分。月火水木金と毎日に必死で、時には泣きながら、時には自分を褒めながら、ひたすらに走るのも【ありのまま】の自分です。    そして、その【ありのまま】を抱えながら、美輪さんの言う『引き抜いて、泥を落として、皮をむいて、千切りにするなりして、お皿に盛って、「はい、召し上がれ」って』誰かに差し出せるうような自分になるために、とにかく懸命に進もう!という想いが込められているのではないでしょうか。今は【泥だらけの大根】でも、いつか【美味しい大根】なるために生きよう。そのための汗や努力や涙を恥じることなく生きよう。その生きざまを【ありのまま】と表現しているのです。 生きて耐えて時に壊れ泣いて迷う影に笑顔咲き誇る 生きていれば…命さえあれば… 「ともに」/WANIMA  尚、竹原ピストル「よー、そこの若いの」とSHISHAMO「明日も」はプラチナリリックとして、WANIMA「ともに」はミリオンリリックとして歌ネットの歴代人気曲に認定されております。それだけ“変わりたい”と願いながらこの曲を大切に聴いているリスナーが、多いということでもあるのでしょう。大晦日の夜、是非【ありのまま】の自分で、彼らの歌声をガシッと、受け止めてください…!それではみなさま、良いお年を!

    2017/12/29

  • back number
    清水依与吏がこれまでラブソングで描いてきた【幸せ】とは…?
    清水依与吏がこれまでラブソングで描いてきた【幸せ】とは…?

    back number

    清水依与吏がこれまでラブソングで描いてきた【幸せ】とは…?

     2017年12月20日に“back number”がリリースしたニューシングル「瞬き」が、歌詞ウィークリーランキング5週連続で首位を独走中!発売日には、カップリングの「ゆめなのであれば」と「ARTIST」もデイリートップ10入りを記録しており、まだまだアクセス数を伸ばしてゆくことでしょう。さらに、年末は音楽特番に出演するたび、過去楽曲も再燃。番組放送後には、彼らの楽曲がリアルタイムトップ20の9割をズラリと占めるほど、その人気が顕著に表れております。 幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が 繰り返すようなものじゃなく 大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ 「瞬き」/back number  さて、新曲「瞬き」の公式コメントに『なるべく体温を感じる音と血の流れを感じる言葉で構築された力強いものになるよう心掛けました』と綴っていた、ボーカル・清水依与吏。だからこそ、この曲の歌詞には【幸せとは~だ】など、力強い意志で言い切るようなフレーズが多く見られますよね。  また、彼はMステのトークでも『あんまりネガティブな表現とか濁す表現は控えました。(今までの歌詞は)すごく濁していました。【~かも】みたいな…』と語っていたのが印象的でした。では、これまでのback number楽曲では【幸せ】というものが、どのように描かれてきたのでしょうか。今日のうたコラムでは、フレーズに<幸せ>が登場する歌詞に注目してみました。 最初から あなたの幸せしか願っていないから それがたとえ私じゃないとしても ちゃんと最後は 隠した想いが見つからないように 横から背中押すから 誰よりも幸せにしてあげて 「幸せ」/back number 1番好きな人が幸せならもう何もいらないって 何より誰よりもあなたが あなたを照らす光にわたしはなりたい でも痛い胸は痛い わたしに気付いてほしい 「stay with me」/back number  どちらの楽曲の主人公も、自分の恋は報われないのに<あなたの幸せ>や<1番好きな人が幸せ>であることしか願っておりません…。そうやって誰より何より、相手のことを想う気持ちは「瞬き」の描く【幸せ】=<大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事>に通じている気がしますね。それに「幸せ」でも「stay with me」でも、主人公はしっかりと想いを言い切っているように感じられるでしょう。 あなたが今しているのは 私が一番聞きたくない話なのに それでも聞き続けるのは あなたに会えなくなるよりは まだ少しだけましだから 「幸せ」/back number  ただ、この2曲は「瞬き」と決定的に異なるところがあります。ひとつは、自分にとっての本当の【幸せ】をわざと見ないようにしているであろう点。もうひとつは、想いを言い切っているのではなく、自らに“言い聞かせている”であろう点。もちろん<あなたの幸せ>を願っていることは真実でしょう。だけど、もっと本音を言えば<あなたの幸せ>のなかに自分が含まれていてほしい。本当は自分が幸せにしてあげたい。  けれど、そんな自分にとっての【幸せ】は叶わないし、本音を伝えたせいで<会えなくなるよりは まだ少しだけましだから>こそ、主人公は<あなたの幸せ>を願いながらそばにいることを選んでいるのです。ある意味【不幸】と引き換えの選択です。そして、たまに<わたしに気付いてほしい>という想いがこぼれそうになっても、何度も<1番好きな人が幸せならもう何もいらない>と言い聞かせて、恋心や自分の幸せを“濁している”のだと思います…。 もし僕が君の 恋人になれた時は 同じ気持ちに なれたそのあかつきには 全体的に君を 楽しませつつも僕が 幸せになる事でしょう 「君の恋人になったら」/back number  しかし【幸せ】が描かれているのは「幸せ」や「stay with me」のように、切なく苦しい楽曲ばかりというわけでもございません。たとえば「君の恋人になったら」という妄想炸裂の片想いソング。こちらでも、やはり<全体的に君を 楽しませ>ることを大切にしようとしており、いつでも相手を一番に考えているところは上記の3曲と同じですね。さらに、この歌の場合は、良いベクトルで「瞬き」に通じるところがあるんです。 幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が 繰り返すようなものじゃなく 大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ そしていつの間にか僕の方が守られてしまう事だ いつもそばに いつも君がいて欲しいんだ 「瞬き」/back number  それは、相手のための行動が自分の【幸せ】に直結していること。つまり「君の恋人になったら」で<全体的に君を 楽しませつつも僕が 幸せになる事>と「瞬き」で<いつの間にか僕の方が守られてしまう事>は同じなのです。まだ「君の恋人になったら」の場合は“想像”ですので<幸せになる事でしょう>と綴られており、言い切る表現ではありませんが、もしもいつか二人が結ばれたなら<僕>はきっと「瞬き」の<僕>のように真っ直ぐな恋人になることでしょう…!  こうして歌詞を読んでみると、「幸せ」や「stay with me」や「君の恋人になったら」などなど、これまで様々な楽曲で描かれてきた【幸せ】が「瞬き」のフレーズに繋がっている気がしますね。まさにback numberの真骨頂、集大成、最高値が新曲「瞬き」なのです。みなさんも年末年始、改めていろんな楽曲の歌詞をじっくり楽しんでみてください。

    2017/12/28

  • スガシカオ
    幸福行きのワインの色は、ぼくの血よりずっと赤くて…。
    幸福行きのワインの色は、ぼくの血よりずっと赤くて…。

    スガシカオ

    幸福行きのワインの色は、ぼくの血よりずっと赤くて…。

    トワイライト 写真はモノクロで少し笑っていて トワイライト ぼくら あの日で止まったままかな 「トワイライト★トワイライト」/スガシカオ  そんなフレーズで幕を開けるのは、2017年12月26日に“スガシカオ”が配信リリースした「トワイライト★トワイライト」という新曲。この歌は、女優・多部未華子が出演の『三井アウトレットパーク』新CMソングに採用されており、12月24日からオンエアがスタート。躍動感あふれるポップナンバーです。ただ、曲調に反してその歌詞は少し切なく、過ぎ去った青春の後味でほろ苦いのです…。  まず、タイトルの【トワイライト】とは、薄明かりや黄昏を意味する言葉。同時に、黄昏とは夕暮れのことであるため【盛りを過ぎて終わりに近づこうとする頃】を表すワードでもあります。そして、この主人公は今、<あの日で止まったまま>の<ぼくら>から、ひとりの<ぼく>として旅立とうとしているところ。まさにひとつの節目、ひとつの終末期に立っているのでしょう。 ねぇダーリン 幸福行きのワインの色は ぼくの血よりずっと赤くて とても飲めたもんじゃない トワイライト 写真はモノクロで少し笑っていて トワイライト 明日で この街を卒業するんだ 荷造りが終わった部屋は もうカラッポで 空き缶の中でジュッと タバコの消える音 「トワイライト★トワイライト」/スガシカオ  最愛の人への<ねぇダーリン>という呼びかけ。もしかしたら<ぼく>には、その大切な<君>と共に<幸福行きのワイン>を楽しみながら、この街で同じ未来を歩んでゆくという道もあったのかもしれません。また<幸福行きのワインの色>=<赤>は、鮮烈な愛や“赤ちゃん”の“赤”のことだとも考えられそう。しかし、その幸せの<赤>は<ぼくの血よりずっと赤くて とても飲めたもんじゃない>と綴られているのです。  そこには「こんな幸せは自分なんかにふさわしくない」という息苦しさやわずかな恐怖を感じる気もしますし、一方で「この幸せは自分が求めている幸せではない」から<明日で この街を卒業する>という希望的な意志も伝わってくるので、きっとそのどちらもが入り混じった心境なのでしょう。それゆえに<ジュッと タバコの消える音>は<ぼくら>の“もしもの未来”への気持ちを断ち切るための音のようでもあります。 輝いていた あの日を ぬけぬけと思い出す 行き先などなくても ストーリーは続いてく 輝く季節 この街にも きっと君にも… 空になったグラスでも いつかまた満たされる 「トワイライト★トワイライト」/スガシカオ  歌詞はこのように続いていきます。本当は<幸福行きのワイン>がなみなみと注がれていたかもしれないけれど、もう今は<空になったグラス>…。少し胸が苦しくなりますが、でも寂寥感よりも<行き先などなくても ストーリーは続いてく 輝く季節 この街にも きっと君にも…>、<空になったグラスでも いつかまた満たされる>、そんなフレーズには、強く前向きな想いがグッと込められていることがわかりますね。 君がくれたヘッドフォンは 置いていこうかな 右がもう聞こえないんだ 新しいのにするよ 愛ってどんな色? 思い出すとき 少し痛い 君といた時間でなら 休日の朝の色です 愛ってキレイなもの? 胸の奥が 少し痛い 美しさと同じだけ みにくくて いとおしくて 「トワイライト★トワイライト」/スガシカオ  愛ってどんな色? そう問いかける<ぼく>ですが、もう答えは十分に知っているようです。休日の朝のように平凡で開放的で穏やかで、美しさと同じだけみにくくていとおしくて、思い出すとき、胸の奥が少し痛くなるもの。それが<ぼく>にとっての<愛>です。いや、<ぼく>と<君>にとっての<愛>でした。では、これから<ぼく>はどんな新しい愛の色を見つけてゆくのでしょうか。みなさんなら<愛ってどんな色?>…この質問にどんな答えを返しますか…?

    2017/12/27

  • カサリンチュ
    あなたも今、そこそこ幸せでありますように。
    あなたも今、そこそこ幸せでありますように。

    カサリンチュ

    あなたも今、そこそこ幸せでありますように。

     2017年12月20日に“カサリンチュ”がコンセプトミニアルバム『待つ、うらら』をリリースしました。今作は【カサリンチュが歌う女心】をテーマに、様々なジャンルの女性が作詞で参加!今日のうたコラムでは、その中から元チャットモンチーの“高橋久美子”さんが歌詞を手がけたラブソング「セーターと三日月」をご紹介いたします。 ガタゴトリ 三日月美し世田谷線 ゆらゆらり 思い出は速度を上げてゆく 友達に連れられて あの日のあなたは 居酒屋の隅っこで外ばかり眺めていた 「セーターと三日月」/カサリンチュ  みなさんはふとした瞬間、別れた恋人のことを思い出すことってありませんか? この歌の主人公<私>は世田谷線にゆられながら見つめた<三日月>がきっかけとなり、かつての記憶ファイルがクリック再生された模様。まず、三日月を<美し>と感じているところから、それがイヤな感情を伴った思い出ではないことが伝わってきますね。 満月より三日月が好きで 春よりも冬が好きな人 セーターの洗い方も知らなくて 私より本が好きな人 「セーターと三日月」/カサリンチュ ビールよりもコーヒーが好きで 今日よりも明日が好きな人 セーターの洗い方も知らなくて 私よりも夢が大切な人 「セーターと三日月」/カサリンチュ  そして、記憶の中の<あなた>はこのように綴られております。なんだか“好き”なものから、お相手の“人となり”がうっすら見えてきそうです。あの日<居酒屋の隅っこで外ばかり眺めていた>その人は、どこか<三日月>のようにぼぅっと儚げな空気をまとっている人。冬が好きなくせに<セーターの洗い方も>知らないちょっと頼りないところもあった人。  だけど、確かに<私>の心を惹きつける淡い光を放っていた人。居酒屋でみんなとワイワイ騒ぐより、ひとりでコーヒーを飲みながら本を読みたい人。未来と夢を見つめている人。ただきっと<私>はそんな<あなた>の愛や夢がこれから満月のように大きくなってゆくものなのか、もっとか細くしぼんでしまうものなのか、いつも不安だったのではないでしょうか…。 ぽつぽつり あの日と同じみぞれ雪 隣には あなたより優しい人がいる 「春来れば富良野へラベンダー見に行こう」 嬉しいはずなのに またあなたの事考えてた 「セーターと三日月」/カサリンチュ  やがて<私>と<あなた>は終わりを迎え、今<隣には あなたより優しい人が>おります。今の恋人はおそらく、冬より春を愛し、誰より何より私を愛し、セーターの洗い方だって知っていて、いつも満月のような眩い光を放っている人。もちろん、それは幸せ。それでも<またあなたの事考えてた>のは、未練とも違うのでしょう。 あなたも 今 そこそこ幸せでありますように 私よりも ちょっとだけ平凡な彼女と この空を見ていますように あなたも 今 少しは後悔していますように 私よりも ちょっとだけ長く 二人でいた淡い季節 思い出していますように 「セーターと三日月」/カサリンチュ  それは、大好きだった映画を久々に観た後の余韻に似ているのかもしれません。懐かしいなぁ。素敵だったなぁ。愛おしかったなぁ。でも、エンドロールが終わって、席が明るくなれば<私>は<あなたより優しい人>との現実に戻ってゆくのです。もうしばらく、あの物語を思い出すこともないはず。  ただ、そうしてエンドロールが流れている時間の、静かで温かな感情を描いたのが「セーターと三日月」という楽曲なのだと思います。別れた人の幸せと少しの後悔を願う気持ち。今の自分の幸せと少しの後悔をそっと思う気持ち。それは「過去」と「今」の点と点を線で結んで、自分の道を見つめる大切な時間ですよね。では、みなさんにとっての“あの物語”の<あなた>は、どんな人でしたか…? ◆コンセプトミニアルバム『待つ、うらら』 2017年12月20日発売 ESCL-4951 ¥2,000(税抜) <収録曲> 1.セーターと三日月 2.伝えに行くの 3.犬を飼う理由 4.鏡 -Bonus Track- きのう、今日、あした

    2017/12/26

  • Uru
    愛してる、愛してる、もっと言えば良かった。
    愛してる、愛してる、もっと言えば良かった。

    Uru

    愛してる、愛してる、もっと言えば良かった。

    きみがいた座席見るたび目をつむり 何でもいいから、居てって、願う  こちらは、歌人・伴風花さんの短歌です。ほんの少しの言葉から、様々な情景や感情が伝わってきますね…。空っぽの座席を何度も見つめてしまう癖。「きみがいた」という確かな過去。でも“今はもういない”という現実に目をつむってしまいたい気持ち。そして「何でもいいから、居て」という痛切な願い…。今日のうたコラムでは、そんな短歌に通ずる想いが込められている新曲をご紹介いたします。 今どこにいますか? この声が聞こえますか? 二人共に過ごした 日々は幸せでしたか? 「アリアケノツキ」/Uru  この歌は、2017年12月20日に“Uru”がリリースした1stアルバム『モノクローム』に収録されている「アリアケノツキ」という楽曲。綴られているのは、二度と会えなくなってしまった人へのメッセージです。もう二度と会えない。その理由は、人それぞれにあると思いますが、たとえば<あなた>がこの世を去ってしまった…という場合も考えられますよね。  だからといって、自分のなかからその存在が消え去るわけではありません。むしろ、逆です。たとえ<二人共に過ごした日々>は過去になってしまっても、もう思い出が増えてゆくことはなくても、心の中に<あなた>はいるのです。身体は不在だからこそ一層、その存在を色濃く感じるのです。それゆえに「アリアケノツキ」では、まるで目の前にいる人に伝えるかのように、大切な想いが歌われております。 もしも、いなくなると わかっていても きっと 私は あなたを選ぶでしょう いつも座っていた場所 服も靴も ここにあるのに 「アリアケノツキ」/Uru 今年も咲いていた あなたの好きな 赤い花も今日は 泣いていました 覚めない夢の中で 何度も何度も祈っていたのに 「アリアケノツキ」/Uru  また、冒頭の短歌に綴られていた「きみがいた座席」が、この歌の<私>にとっての<いつも座っていた場所>であり、服や靴であり、<今年も咲いていた あなたの好きな 赤い花>なのでしょう。そして、大切な人の思い出が刻まれているそれらを見るたび、同じように<私>も目をつむり「何でもいいから、居て」と、何度も何度も祈ったのではないでしょうか。 もう二度と会えなくて ぬくもりも消えそうで 泣いている私を どこかで見ていますか? 愛してる 愛してる もっと言えば良かった 悔しくて 苦しいのは あなたも 同じだから… 「アリアケノツキ」/Uru  尚、タイトルの【有明の月(アリアケノツキ)】とは、夜が明けてもなお、空に残っている月のこと。そんな月のように<あなた>の持っていた物も、<あなた>がいた場所も、<あなた>の存在も、<私>の想いも、ポッカリと“今ココ”に残っているイメージが伝わってきますね…。さらに、空の向こう側で<泣いている私を>見ているであろう<あなた>の姿もまた【有明の月】に重なります。 今どこにいますか? この声が聞こえますか? 二人共に過ごした 日々は幸せでしたか? 今どこにいますか? この声が聞こえますか? あなたと共に過ごした 日々は幸せでした 「アリアケノツキ」/Uru  もちろん<愛してる 愛してる もっと言えば良かった>という後悔はなかなか消えることはないでしょう。それでも、歌の最後の最後には<あなたと共に過ごした 日々は幸せでした>と、きっと最も<私>が伝えたかった言葉、きっと最も<あなた>が聞きたかった言葉を、空へ捧げているのです。その想いは【有明の月】のようになって<私>を見ている<あなた>に届いているはず…。  愛してる相手が、ちゃんとそばにいる方。隣にいるのが当たり前だと感じている方。どうか、もっともっと“あなたと共に過ごしている今は幸せです”という想いをたくさん言葉にできますように。大切なことは“今”伝えないと…!そんな気持ちにさせてくれるのが、Uruの「アリアケノツキ」なんです。是非、かけがえのない<あなた>を思い浮かべながら、聴いてみてください。 ◆Uru 1st ALBUM「モノクローム」 2017年12月20日Release 初回生産限定A(映像盤) AICL-3454~5 ¥4,630(税別) 初回生産限定B(カバー盤) AICL-3456~7 ¥3,704(税別) 通常盤 AICL-3458 ¥2,778(税別)

    2017/12/25

  • FUKI
    一人では完成しない未来地図のピースに今更、気付いた…。
    一人では完成しない未来地図のピースに今更、気付いた…。

    FUKI

    一人では完成しない未来地図のピースに今更、気付いた…。

    イルミネーション すれ違う恋人達 魔法にかかったような世界 外から眺める 「思い出になる前に -Silent Holy Night-」/FUKI  本当なら今ごろ<魔法にかかったような世界>の“中”にいるはずだったのに…。クリスマスを迎える前に大切な人とお別れしてしまって、後悔を胸に抱きながら街の景色を<外から>眺めているという方。今日のうたコラムでは、そんなあなたにこそ届いてほしい新曲をご紹介いたします。2017年12月15日に“FUKI”がリリースした冬のラブソング「思い出になる前に -Silent Holy Night-」です。 苦手だった冬を 好きになれたのは君に 寄り添う理由が一つ増えたから 「幸せ」の意味すら解らずにいたけれど そんな日々こそが「幸せ」だったんだね 戻れるなら その手を離さないよ 「思い出になる前に -Silent Holy Night-」/FUKI  クリスマス直前に別れてしまうカップルは、非常に多いとよく聞きますよね。年末も近いため、新年を迎える前にマンネリな関係に区切りをつけたいと思ったり。特別な日に過ごしたい相手ではないと気づいてしまったり。特別な日でさえ一緒に過ごせない寂しさに耐えられなくなったり…。では、この歌の主人公はどうして<苦手だった冬を 好きになれた>ほど、寄り添っていたかった<君>の手を離してしまったのでしょうか。  まず、その原因の一つは<「幸せ」の意味すら解らずにいた>こと。きっと“恋人として結ばれた”というハッピーエンドの、先に続く日々の「幸せ」に、いつからか気づかず過ごすようになっていたのです。相手の存在や平穏な「幸せ」があまりに当たり前になりすぎていて。そして、本来は「幸せ」を感じるべき心の余白を、代わりに塗りつぶしていったのが“不安”です。 いつからだろう… 素直になれずに何故? 疑う気持ばかりが募っていた 背の高いヒールも いまは部屋にこぼれてる 背伸びをする理由はもうないから 「思い出になる前に -Silent Holy Night-」/FUKI  不安とは、自信も<君>を信じる気持ちも侵してゆくもの。嫌われたくないから、嫌われると思ってしまうから、素直になれない。だから心にも<背の高いヒール>を履いて、いつもどこか無理をしている状態になっていたのだと思います。でも、その無理に比例して「愛されているのかな…」と<疑う気持ばかりが募って>ゆくようになって。おそらく相手もその気持ちが重荷になって…。結果、二人は“離れる”という選択をしてしまったのでしょう。 奇跡をみせて this silent holy night 一人では完成しない 未来地図のピースに 今更 気付いた 会いたくなるからこんな夜は君に 星空に奇跡を願う this silent holy night 降り積もるこの想いが 溶けて消えるその前に 今すぐ伝えたいんだ 今更気付いたんだ I still love you… 「思い出になる前に -Silent Holy Night-」/FUKI  しかし、主人公が一人になってみて気づいた、たくさんの大切なことは、歌詞から次々と伝わってきますよね。自分にとっての「幸せ」の意味。<君>という存在が<未来地図>に欠かせない重要な<ピース>であること。今すぐに会いたいこと。今も、愛していること。別れた相手に「もう一度やり直したい」と伝えるのはかなり勇気がいるでしょう。ただ、ある絵本には次のような言葉が綴られております。 雪は空の匂いをつれてくるから 地上にあるものをみな、少し軽くします。 (片山令子「雪の妖精」より引用)  こちらは、作家・片山令子さんの絵本『チョコレートの妖精』の一文です。そして「思い出になる前に -Silent Holy Night-」は、想いも雪も降り積もる夜…。もしかしたら、絵本に綴られているように、空の匂いをつれた雪が、主人公の不安も、弱気な心も、大切な人の元へ向かう足取りも、軽くしてくれるのかもしれません。クリスマス前に別れて後悔しているというあなた。是非、この歌を聴きながら、本当の想いを、本当にしたいことを、自分の心に聞いてみてください…!

    2017/12/22

  • erica
    私は今決めたんだよ、もっともっと強くなるよ
    私は今決めたんだよ、もっともっと強くなるよ

    erica

    私は今決めたんだよ、もっともっと強くなるよ

    通じやすくしていれば通じる。 だいじなのは違うことをしないことだ。  作家・よしもとばななさんの『花のベッドでひるねして』という小説に、このような言葉が綴られておりました。たとえば、日常の中で願いを「通じやすく」する行為というと何を思い浮かべますか? 逆に「違うこと」とはどんなことだと思いますか…? さて、今日のうたコラムでは是非、そんなことも考えながら歌詞を読んでいただきたいウィンターラブソングをご紹介いたします! 白い流れ星 手のひらに落ちて きれいだね と言う 君に恋をしたんだ 凍えそうな夜も 寒くなかったよ 君が心 暖めてくれたから 時を越えて 空に願う 「白い流れ星」/erica  空から舞い降りる雪の結晶を<白い流れ星>になぞらえたこの歌。2017年12月20日に“erica”がLINEMUSICにて配信スタートした新曲「白い流れ星」です。冬の夜を過ごす二人の、素敵な光景が頭に浮かんできますね…!そういえば、流れ星に願いを唱えることも「通じやすく」する行為であると言えそう。では<私>は何を<空に願う>のでしょう。 「君が好きだ」 その笑顔を ずっとずっと見てたいから 私は今決めたんだよ もっともっと強くなるよ 「白い流れ星」/erica  もちろん心の中で強く想っているのは<その笑顔を ずっとずっと見てたい>ということでしょう。ただしその願いは、単に<白い流れ星>に託しているものではないような気がします。それを叶えるために自ら<もっともっと強くなる>と“誓って”いるのです。だからこそ、そっと口にしたのが「君が好きだ」という言葉。  おそらく<私>は、この告白がちゃんと<君>の心に届くようにと願い、白い流れ星にちょっとだけ背中を押してもらいたいのではないでしょうか。しかし、歌の中盤ではまだ「君が好きだ」と呟く声は小さくて不安げで、<君>には届いていないようにも感じられます。それゆえに、歌詞は次のように続いてゆきます。 ぐるぐるに巻いた マフラーの中で 何度も唱えた 君への言葉達は やがて私から あの人の元へ どのくらい伝えられるだろうか 「白い流れ星」/erica  君の隣を歩いたあの夜も、ひとりきりの帰り道も、きっといつだって<私>は<ぐるぐるに巻いた マフラーの中で>何度も何度も小さく「君が好きだ」と唱え続けてきたのです。冬空を見上げながら。直接<あの人の元へ>伝える日のことをイメージしながら。それは、ただ流れ星に願いを託すよりもずっと「通じやすく」する行為なのではないでしょうか。 少しだけ触れた手 嬉しかったのに すぐに離したのは私で 臆病な心が 不器用な心が 邪魔したの本当は繋いでいたかったのに なんで、、、 窓の外は白い星で ふわり光り染まっている 奇跡のような時の中で そっとそっと誓ったんだ 「君が好きだ」 その笑顔をずっとずっと見てたいから 私は今決めたんだよ もっともっと強くなるよ 「白い流れ星」/erica  時には<臆病な心が 不器用な心が>邪魔をし「違うこと」をしてしまうこともあるでしょう。でも<嬉しかった>のなら、<本当は繋いでいたかった>のなら、してしまった「違うこと」を後悔するよりも、通じてほしい道の方へ再調整すればいいのです。そして何より<私>は、そのことをわかっているからこそ<決めたんだよ もっともっと強くなるよ>と、白い流れ星に強く誓っているのだと思います。    なんだか、歌のラストでは「君が好きだ」というフレーズが、最初よりずっと強く胸に響くような気がしませんか? もう<君>にもちゃんと届いているような気がしませんか? 白い流れ星を味方に、日々「通じやすく」なるよう一生懸命に生きている<私>の願いが、みなさんの願いが、どうかこの冬、すべて叶いますように…!

    2017/12/21

  • amazarashi
    人の為に生きたい君と、自分の為に生きたい僕
    人の為に生きたい君と、自分の為に生きたい僕

    amazarashi

    人の為に生きたい君と、自分の為に生きたい僕

    一度出会ったら、人は人をうしなわない。 (江國香織『神様のボート』より引用)  たとえば、恋人と別れてしまったとしても、相手に刻まれた何かが、自分の一部になってゆくことってありますよね。価値観だったり、生き方だったり。きっと、そうやって誰かの言動や想いが、また誰かに繋がれてゆくからこそ「人は人をうしなわない」のでしょう…。さて、今日のうたコラムでは、そんな江國香織さんの小説の一文にも通ずる新曲をご紹介いたします。 君が出てくならそれでいいよ 借りた物は返すから 時計もCDも電車賃も全部 君の優しさ以外は 「リタ」/amazarashi  ある“ひとつの恋の喪失”が描かれているこの歌は、2017年12月13日に“amazarashi”がリリースしたニューアルバム『地方都市のメメント・モリ』収録曲です。まず、アルバムタイトルに含まれている【メメント・モリ】とは、ラテン語で【死を想え】を意味する言葉。自分がいつかは必ず死ぬことを忘れるな、という警句なんだそう。  「リタ」の歌詞を読んでいくと、歌の主人公の<僕>は、まさに恋愛における【メメント・モリ】の精神を忘れていたことが伝わってきます。この恋を永遠のように思っていた。それは<まるで詐欺師か魔法使いみたい>な<君の優しさ>に寄りかかり、甘えすぎていたから…。けれど<変わらないと思ってた そんなものある訳なかった>ということに、恋を失って今、やっと気づいたのです。 人の為に生きたい君と 自分の為に生きたい僕 合わない歯車が回っては軋む音 そんな風だった、二人の笑い声 一つを選ぶという事は 一つを捨てるという事だ それならいいよ 僕は大人しく  ゴミ箱に入って君を見送るんだ ねえリタ 「リタ」/amazarashi  そもそもこの<二人>は、人生で大切にしたいことのベクトルが異なっていた模様。それでも<人の為に生きたい君>の優しさによって、なんとかこれまで<合わない歯車>は軋みながらも回ってきたのでしょう。そこに限界が来てしまったのです。しかし<自分の為に生きたい>はずだった<僕>には、変化が見られるような気がしませんか? だって、別れ際の<僕>は、相手の為になることばかりを考えていますよね。  それゆえに<一つを捨てる>選択をしなければならない時も<大人しく ゴミ箱に入って君を見送る>という道を選んだのです。その変化の理由は、歌詞の冒頭に綴られていると思われます。“借りた物は全部、返す”。ただ<君の優しさ以外は>です。つまり、返してない<君の優しさ>は<僕>の一部になっているのではないでしょうか。だからこそ、自分の為ではなく“君の為”のことを想っているのではないでしょうか…。 自分の為に泣いたりしない 苦しい時も泣いたりしない そんな君がさ なんで泣くのさ 僕より先に なんで泣くのさ 「リタ」/amazarashi  また、変化をしているのは<僕>だけではないようです。もちろん<人の為に生きたい君>ですから<僕>の為に泣いているのかもしれません。ただ<出てく>という選択をしたのは<君>です。他の誰かのためでもなく、自分の為に。そして、その決断をすることができたのは<自分の為に生きたい僕>の生きざまから、少なからず影響を受けていたからなのだと思います。だから<君>は今、ちゃんと<自分の為に>泣くことができているのだと思います。 自分とばかり向き合って 人とは決して向き合わずに 言葉を選ばないのなら 傷つけて当たり前だ 過去とばかり向き合って 今とは決して向き合わずに 後ろ向きで歩いてりゃ つまずいたって当たり前だ 留まる人に泣いたりしない 分かったつもり だから僕はもう 自分の為に生きたりしない 誰かの為に笑ってみたい 君みたいに 「リタ」/amazarashi  さらに<自分の為に生きたい僕>は歌の終盤で<僕はもう 自分の為に生きたりしない 誰かの為に笑ってみたい 君みたいに>とはっきり歌っているのです。これはもう、相手に刻まれた“優しさ”が、自分の一部になった証ですよね。そして<君>もまた“自分の為に生きてみたい”という想いが、心の一部になっているような気がします。本当に、冒頭でご紹介した「一度出会ったら、人は人をうしなわない」とは、こうしたことを言うのでしょう。  別れは悲しいことですが「サヨナラ」がもたらすものは、後悔や苦しみだけではないのだと、ほんの少しだけ前向きな気持ちにしてくれる。それが「リタ」という楽曲のパワーです。大切な人の生き方や自分の生き方を考えながら、じっくりこの曲に浸ってみてください。 ◆紹介曲「 リタ 」 作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

    2017/12/20

  • reGretGirl
    まだ君を好きだってこともわかっているくせに
    まだ君を好きだってこともわかっているくせに

    reGretGirl

    まだ君を好きだってこともわかっているくせに

    どうにもならなくなってゆく どうにかしたくてもすでに遅くて 繰り返されることはもうない あの日も、笑顔も、僕も、 キスも、愛も、君も、 「ホワイトアウト」/reGretGirl  恋人にフラれた夜…。絶望的な主人公の心を描いた歌で幕を開けるのは、2017年12月13日に“reGretGirl”がリリースしたミニアルバム『my』です。今作に収録されている全6曲は、最初から最後までとにかく失恋の後悔と未練にまみれております。ちなみに、臨床心理学者の“Suzanne Lachmann”によると、人が別れから立ち直るまでには7つの段階があるんだとか。それが【答えを求める→否定→交渉→悪化→怒り→受容→希望】です。各段階は同時に起こることもあれば、順序が前後することもあるそう。 何がいけなかったんだ 「何もかも全て全部君のおかげでした」 でも口癖にしとけばよかったのかな 「after」/reGretGirl 君が何を思っているのか 曇って見えなくなっていた 何がそうさせたんだ また不器用さに嫌気がさした 「クラムジーミーツ」/reGretGirl  たとえば、まずこれらのフレーズが【答えを求める】という第一段階の状態でしょう。自分はお相手のことがまだ全然好きで、収録曲「二色浜」には<ずっと一緒にいれると思ってたよ 何なら今でもおもっているよ>と、「after」には<ずっとずっと一緒だと思っていたのに>と綴られております。だからこそ、どうしてこんなことになってしまったのか、本当に別れなければならなかったのか、必死に答えを探すのです。 悪い夢なら早く覚めて 僕の元からいなくならないで 明けそうにない夜だから もうずっとそばにいて 「デイドリーム」/reGretGirl これじゃ何が足りないの? 頭おかしくなったの? ねぇ もう一度考えてみてよ 「after」/reGretGirl  次が、第二段階の【否定】と第三段階の【交渉】ですね。いくら答えを探してみても、過去を振り返って自分の欠点に気づいても、それでも「まさかそんなはずないでしょう?」と別れを受け入れることなんてできません。そして、なんとか復縁する道はないか、相手にすがってしまう。でも「after」の歌詞にも綴られているように、何もかも<今更思っても遅かった>というのが現実ですよね…。 目の前の海に飛び込んで溺れて死んでしまえば 罪悪感か何かで後悔させられるかな 「二色浜」/reGretGirl 目の前の海に飛び込んで溺れて死んでしまえば もう君のことなんか忘れることができるかな 「二色浜」/reGretGirl  第四段階の【悪化】が、最も色濃く描かれているのは「二色浜」です。必死に答えを探し続けて、後悔をし尽くして、すがって、だけどもうどうにもならないことを思い知った状況なのでしょう。結果、主人公はいっそ<死>という最悪の選択をして、相手の記憶に刻まれよう、苦しみから逃れようという思考にまで陥っております。ただ、この歌には、失恋から立ち上がるために必要な第五段階【怒り】も少し描かれているんです。 後悔させたい君に 後悔させられる中で 今は会いたい気持ちだけで生かされてるんだ 「今度はあそこに行こう、こんなことしよう」 って今更君の言葉に腹が立って虚しくなってる 「二色浜」/reGretGirl  <君の言葉に腹が立って>と、怒りの感情を抱き始めるのは、やっと自分にそれだけのパワーが戻ってきた証。元恋人に対して「見返してやる!」「いつか後悔させてやる!」と思ったりすることも、この第五段階の【怒り】があるからこそなのかもしれません。そしていつしか、もっと素敵な恋に出会って、過去の人を見返すためではなく、新しい誰かのための努力に変わるのではないでしょうか。 またひとつずつ終わっていくこと どうしようもないと割り切れないし まだ君を好きだってことも わかっているくせに 黒のスウェット、お気に入りのパジャマ 空の化粧水、黄色の歯ブラシだって 全部君がいてくれた証だった もういくら泣きついたって どこにも行かないで って言ったって今更遅いし 会えなくなってしまう現実 部屋のどこを探しても君はいない これが最後の日 「room」/reGretGirl  さて、ミニアルバム『my』は「room」という楽曲で幕を閉じます。結局、いずれの主人公も、第6段階の【受容】や第7段階の【希望】には辿りつけてはおりません。でも、人は【怒り】が過ぎ去ると、【受容】というよりもはや“降参”という状況になるんだとか。どんなに好きでも、ダメなものはダメ。だから、もう引きずってでも生きていくしかないのです。きっと失恋した人はほとんど、この【受容】の近くで揺れ続けているのでしょう。    尚、今作の『my』というタイトルは『(reGretGirlの曲は)「自分のことを歌われているみたいだ」と人に言ってもらえるので “誰かの私の歌” になればいいな』というメンバーの想いに由来しております。まさに、どの曲も自分の歌みたいだ…と感じているあなた。まだまだ【受容】や【希望】にたどり着けそうもないならば、是非、心が回復するまでひたすら“reGretGirl”の歌に浸りましょう…! ◆1st mini album『my』 2017年12月13日発売 NBPC-0046 ¥1,944(tax in) <収録曲> 1. ホワイトアウト 2. デイドリーム 3. 二色浜 4. after 5. クラムジーミーツ 6. room

    2017/12/19

  • MOSHIMO
    あの子はいつだって、君に愛されているね。
    あの子はいつだって、君に愛されているね。

    MOSHIMO

    あの子はいつだって、君に愛されているね。

    いいな あの子はいつだって 君に愛されているね それを私は横目で見て笑う 「ミルクティー」/MOSHIMO  2017年12月22日に4人組バンド“MOSHIMO”が配信シングル『ミルクティー/白』をリリースします。歌ネットでは、両曲とも歌詞先行公開中!まず「ミルクティー」の主人公の大好きな<君>には、すでに愛する<あの子>という存在がおります。さらに切ないことに、恋人同士の二人が仲良くしている姿は、日々イヤでも目に入ってきてしまう…。だけど、すべて覚悟の上で<それでもかまわない>と恋をする<私>の想いが【ミルクティー】の味に重ねられているんです。 いつもドキドキ いつ会えるかな 変な期待ばかりしてるよ 胸がズキズキ 痛くなるのは 何気ない君の優しさ いつもゴクゴク 飲み干している 甘くほろ苦いミルクティー 寂しくたって 苦しくたって それでもかまわないと思っていた… 「ミルクティー」/MOSHIMO  【ミルクティー】の“甘さ”は幸せな<ドキドキ>のこと。会えるだけでも嬉しくてたまらないから、いつも淡い期待を胸に過ごしているのでしょう。逆に【ミルクティー】の“ほろ苦さ”は報われない<ズキズキ>のこと。たとえ会えたとして<何気ない君の優しさ>に満たされれば満たされるほど、空しくてツラくなってしまうんですよね。  いっそ告白してしまえば白黒ハッキリさせられるけど、友達ですらいられなくなるかもしれないのも怖い…。そして、この歌は疾走感のある楽曲だからこそ、とにかく勢いで“甘さ”も“ほろ苦さ”も<ゴクゴク 飲み干して>いる<私>のいっぱいいっぱいな気持ちがより一層、伝わってきます。また、歌が進むにつれ【ミルクティー】の味は少しずつ変化をしていくようです。 壊れてしまえば私だってありえるんだ 悲しい話しとか期待して… 君が時々 困った顔で 話してくるあの子の出来事 胸がドクドク 高鳴っている 私ならそんな事しないよ!?と 一人ゴクゴク 飲み干していく 君を思い出すミルクティー いたずらだって 相談だって出来るよ!? 叶わないと思っていた… カラマワル… 「ミルクティー」/MOSHIMO  <壊れてしまえば私だってありえるんだ>という期待。<あの子の出来事>の相談も受けられる友達ならではの特権。ダメ押しの<私ならそんな事しないよ!?>という言葉。一見、何もかもこの恋が叶うための甘いチャンスに感じられます。でも、本当に増しているのは“甘さ”ではなく“ほろ苦さ”だということは<カラマワル…>と呟いている自分自身が一番わかっていることでしょう。それはきっと、どんどんズルい人間になってしまっている自分の“ほろ苦さ”です。 もうわかってる いつも心の 隅っこにはあの子が居ること いつもゴクゴク 飲み干している 甘くほろ苦いミルクティー 寂しくたって 苦しくたって それでもこの先は君といたいんだ 「ミルクティー」/MOSHIMO  こうして幕を閉じてゆく歌。これまでサビで<それでもかまわないと思っていた…>や<叶わないと思っていた…>と“過去形”で頼りなさげに綴られていた言葉が、最後の最後では<寂しくたって 苦しくたって それでもこの先は君といたいんだ>という現在の“意志”に変わっておりますね。その結論は、ただの現状維持や逃げではないような気がします。守りたい恋があるからこその強さではないでしょうか。  この恋の今後の展開は、誰にもわかりません。しかし<私>の想いは“甘さ”も“ほろ苦さ”もますます増しながら、濃い恋になってゆくことは確かですね…! 火傷しちゃいそうな恋に落ちたんだ 人肌恋しいこの季節に 雪より白い肌 笑うと細くなる目 いわゆるイケてる男の子 「白」/MOSHIMO    さて、一方の「白」という楽曲で描かれているのは、この冬<いわゆるイケてる男の子>に恋をした<私>の乙女心。<雪より白い肌>をもつ彼と、照れて頬を染めて“赤く”なる私。そんな心の色めきにも注目しながら歌詞を楽しんでみてください!『ミルクティー/白』どちらもじっくりご堪能あれ!

    2017/12/18

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