今じゃ君の得意な説教も、電話で聞くほうが多くなってるんだ。

THE SxPLAY(菅原紗由理)
今じゃ君の得意な説教も、電話で聞くほうが多くなってるんだ。
来たる5月13日の日曜は【母の日】ですね!家族を支えてくれているお母さんをねぎらい、改めて愛情に感謝の気持ちを表す日。今日のうたコラムではその記念日にもピッタリな新曲をご紹介いたします。2018年5月9日に“THE SxPLAY(菅原紗由理)”がリリースした配信シングル「MOTHER」です。尚この歌は、歌詞先行配信中『注目度ランキング』のTOP5にもランクイン! 寒そうに ホームの隅 待つ君に ぎこちなく手をあげ 改札を通り抜ける 「どうしたの?珍しく化粧なんかしてるし」 君は それにしかめた顔して 私たちの笑いが起きる 「MOTHER」/THE SxPLAY(菅原紗由理) まず、タイトルの「MOTHER」とは【母親】や【母親のような人】を意味する言葉。ですので是非、みなさんのお母さんや、お母さんのような存在である人を思い浮かべながら、歌詞を読み進めてみてください。また、曲中ではそんな“MOTHER”を<君>と呼んでおります。母親のことをそう呼ぶのも珍しいですが、おそらくそれは<私>が大人になったからこその表記です。大人として、ひとりの人間として今、母と向き合っている証が<君>なのではないでしょうか。 歌は<私>と<君>との久しぶりの再会から幕を開けます。寒いはずなのに<私>より先にホームの隅で待っていてくれる。しばらく会っていなかった照れくささからか<ぎこちなく手をあげ>る<私>の心を一瞬でほぐしてくれる。母である<君>の愛情やあたたかい人となりが、ほんの数行のフレーズから伝わってきますね。そして<私たちの笑いが起きる>のをきっかけに、懐かしい記憶が蘇ってくるのです。 昔は口を開けば 君につっかかって どちらかが死んだふりするまで 喧嘩したこともあったし 漫画みたいにフライパンの音で起こされる朝は ムカついて目も合わさず 食パンを口の中詰めた Ah…前ならそんな ちょっとしたことが 嫌になるほど うんざりしていたのにな Ah…今じゃ君の得意な説教も 電話で聞くほうが多くなってるんだ 「MOTHER」/THE SxPLAY(菅原紗由理) 今思えば<ちょっとしたこと>だけれど、昔の<私>は本気で喧嘩して、ムカついて、うんざりしたりしていたのでしょう。それでも、心底“嫌い”にならなかったのは、いつだってそこに<君>の愛情があったから。やはり<私>より先に起きて、遅刻しないようちゃんと<フライパンの音で>で起こしてくれる。朝ごはんを用意してくれる。だから<私>もきっと無意識のうちに愛をしっかりと思い知っていたのだと思います。 「最近はどうだったの?」って ウインカーつけながら そういえば悩んだ時は こうして遠く連れてってくれたね 悲しいことも笑い話にしてくれた君 思えばそんな優しさに ねぇ、何度救われてきたんだろう? 「MOTHER」/THE SxPLAY(菅原紗由理) また<今じゃ君の得意な説教も 電話で聞くほうが多くなってる>とはいえ、いつだって子を心配する気持ちに変わりはないのが親です。本当は<私>も、お母さんの近況や体調についていろいろ聞きたいのかもしれません。だけど、結局「最近はどうだったの?」って、先にこちらの心配をしてくれて、<悲しいことも笑い話にして>くれて、優しさに<私>は救われっぱなしなんですね。こうして歌詞の節々から“いつも~してくれる”お母さんへの感謝がひしひしと伝わってきます。 誰よりもうざったいくらい そばにいてくれた 君がいない時間 こうして増えてくことが 大人になることな気がしていたけど 笑い声の尻尾 わざと外すメロディ そんなあたり前に あと何度会うことができるだろう? 「MOTHER」/THE SxPLAY(菅原紗由理) 誰よりもうざったいくらい そばにいてくれた 君がいない時間 こうして増えてくとしても 重ねた日々が 二人をつくってるから 今日も喜んで 歯向かってやるんだ そんなあたり前を また何度だって重ねていくから 「MOTHER」/THE SxPLAY(菅原紗由理) そして、サビの<誰よりもうざったいくらい そばにいてくれた>という、ちょっとぶっきらぼうな言葉に込められているのは<私>らしい愛情表現でしょう。離れ離れで暮らして<君がいない時間>は増えてゆくけれど、これまでも今も、重ねた思い出で自分が育っていることを<私>は十分にわかっております。ゆえに、これからはより一層<喜んで 歯向かってやるんだ>と、<そんなあたり前を また何度だって重ねていく>んだと「ありがとう」の想いをこの歌に託しているのです。 母の日、花に想いを託すもよし、THE SxPLAY(菅原紗由理)の「MOTHER」を聴いてもらうのもよし。それぞれのカタチでそれぞれの“MOTHER”に、日々の気持ちを改めて伝えてみてはいかがでしょうか…!