心細さを、灯台のようにそっと照らしてくれる人…。

イチオシ!
心細さを、灯台のようにそっと照らしてくれる人…。
いよいよ今年も残り2ヵ月です。そんな月の始まり11月1日は<灯台記念日>と言われているそうですよ。日本で初の西洋技術を使った灯台“観音埼灯台”の建設が、1868年11月1日に始まったことにちなんだ記念日だとか。港から海を照らす高い灯台。これは、船が夜に海を渡ってゆくとき、場所を確認したり、岩や陸にぶつからないようにする役割を果たしているものです。そして、歌詞の中でもたびたび使われるワードでもあります。 あなたのように 前を向いて 大きい人でありたい 心細さを 灯台のようにそっと照らしてくれる人 明けない夜を くちびる結んで 耐え抜いて来た その手と腕は ごつくて不格好で あたたかい 「あなたのように」/DREAMS COME TRUE 遠くから見るあなたって 凛とそびえる灯台 「こっちへおいで」 強い光で示しているの 足元を何度も回って見上げてみると あなたは誰に光を届けているの? 水平線の向こうで迷える私のこと 導いてくれたなら 真っ直ぐに君のいる港へ 「灯台」/黒木渚 どちらも“あなた”=“灯台”に例えた楽曲。ドリカムの「あなたのように」は、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、そんな身近な誰かへの尊敬や感謝が綴られております。海の安全を守る灯台のような“あなた”の<頼もしさ>にスポットが当てられ、その光に“歌の主人公自身”が照らされているのでしょう。一方、黒木渚の「灯台」で描かれているのは、恋焦がれる相手への憧れ、片想いです。この人の光に導かれたい…。そんな想いを抱きながら、少し離れた暗闇から、灯台が照らす光の先を見つめているような印象を受けます。 会話さえも忘れて 防波堤からのびる道灯台を見る 海がオレンジにそまって 君の手をとって誓うよはなさないと 「愛の詩」/C&K 鮮やかな海と綺麗な空が10年後も続きます様に 子供達が大人になる頃にも変わらぬ様に 2人で出かけたあの灯台が10年後も続きます様に 涙が出るほど綺麗な景色をまたアナタと見ていたい 「LIFE 〜10年後のアナタへ〜」/Jam9 砂まじりのつばをペッ 焼けつく肌午後のビーチ 水しぶきが頬にピュッ 冷たい! フッと我に帰る 今何? ここどこ? 今何時? ちょっと待って 足を確かめて すぐに追いかけて行くから 灯台 砂のお城 子供の頃みたい 終わらない夢がみたい 「砂のお城」/ゆらゆら帝国 また、この3曲のように“灯台”が歌の背景に登場することも多いですね。演歌などにもよく見られます。これは、“灯台”がいつまでもただそこにあり続ける“変わらないもの”として描かれているような気がしませんか?その変わらないものとは、<愛>だったり、<夢>だったり、<希望>だったり、<願い>だったり…。そういう、目には見えない何かが灯台の光に込められているのではないでしょうか。 さて、日本では美しすぎる灯台の景色が全国各地で見られるそうで、次の絶景ブームは灯台!?とも言われている模様。時には尊敬する誰かや恋するあの人を思いながら、時には自分の中の変わらない気持ちを確かめながら、灯台の光を眺めてみてはいかがでしょうか…!是非、今回ご紹介した音楽もお供に♪