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  • 関取花
    会いたくて
    会いたくて

    関取花

    会いたくて

     2025年5月7日に“関取花”がニューアルバム『わるくない』をリリースしました。今年2月に独立を発表した彼女が自身のレーベルより発表する第一弾目のアルバム。全7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“関取花”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「 会いたくて 」にまつわるお話です。スマホのメモ帳に残っていたワンフレーズ。自身が音楽を続けてきた理由とは。そして、続けてきた先に在ったものは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 生きていると、自分はこの人やこの景色、この瞬間のためにここまでいろんな道を歩いてきたんだなと思う時がたまにある。遠回りをしながら、つまずきながら、何度も諦めそうになりながら、それでもいつか何かに誰かに会えると信じて、歩いてきたのだなと。   生まれた時からそばにいてくれた家族というものに始まり、友人、恋人、仕事、環境、感情と、人は様々なものと出会い、そして別れ、また何かを探しに旅に出てを繰り返して生きていく。   30歳を過ぎた頃あたりから、自分の中でなんというか出会えるべき人たちに出会えているという感覚になることが増えた。20代で膨れ上がった人脈やガッツもいい意味で落ち着いてきて、「結局自分は何を選びたいのか」というところと向き合うようになったのがそのあたりだったのだと思う。   スマホのメモ帳に、「たった一人の恋人と 片手で足りる友達と」というメモ書きを残していたのもその頃だった。べつに歌詞にするために書いたわけではなく、ただなんとなくふと残したものだった。ちなみに私は普段からこういうのをメモするタイプではない。メモしたとしても大体忘れてしまうのだが、なぜかこのワードだけはずっと頭に残っていた。   「会いたくて」という曲を書いたのは1年半くらい前だった気がする。思い出したようにギターを手に取ったある日、「たった一人の恋人と 片手で足りる友達と」のところにメロディーがついた状態でいきなり口から出てきたのだから驚いた。ああ、この瞬間に出会うために音楽を続けてきたんだな、あの時メモを残したんだな、と思った。   大切な人やものに出会えた時、私は同時に自分自身にも出会えていると感じる。自分が心から尊敬し愛せる人やものに出会い、相手も同じように自分のことを思ってくれていたとしたら、これまでの自分が歩んできた道はきっと間違いではなかったと思える。過去の大嫌いだった自分もやるせない日々もやっと肯定してあげられる時がくる。その時、私はやっと私に出会えたと感じる。今の私に出会うために、これまでのすべての自分は必要不可欠だったのだと。   私は私に会いたくて、音楽をずっと続けてきた。その道中で、たくさんの人やものに出会うことができた。会いたくて、会いたくてと手探りで続けてきたその先にいたのは、「わるくない」と思える自分自身だった。   <関取花> ◆紹介曲「 会いたくて 」 作詞:関取花 作曲:関取花 ◆ニューアルバム『わるくない』 2025年5月7日発売   <収録曲> 1.わるくない 2.VRぼく 3.いつかね 4.空飛ぶリリー 5.安心したい 6.二十歳の君よ 7.会いたくて

    2025/05/30

  • 松田今宵
    記憶捏造計画
    記憶捏造計画

    松田今宵

    記憶捏造計画

     2025年5月28日に“松田今宵”が1st EP『ケの日』をリリースしました。今作には、様々なサウンドと物語が紡ぐ珠玉の全4曲が収録されております。そして、EPタイトル『ケの日』に込められているのは、“丁寧でもないし、穏やかでいられないような毎日…そんな日々にこそ宿る、ちょっとした違和感、癖、弱さなどを、まるごと肯定したい”という想い……。    さて、今日のうたではそんな“松田今宵”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 第1弾は収録曲「 記憶捏造計画 」にまつわるお話です。ひとりの女の子の、恥ずかしい記憶。今でも思い出してしまう、情けない青春のワンシーンとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! これは、ひとりの女の子の、とても恥ずかしい記憶の話だ。     *     思い出したくない記憶がある。     だけど、思い出したくないと強く思っているほど、そいつは顔を出す。   これは、わたしの、そんな恥ずかしい記憶。     その人は、斜めまえの席だった。 授業中、先生の独り語りを子守歌に、気持ちよさそうに寝ていた。 穏やかに上下する背中が、どんな夢を見ているのかと、わたしに想像させた。   その温かな呼吸を見ていて、ふと、その姿を記録しておきたいと思った。 ノートにシャーペンで しゃっ、しゃっ、しゃっ、と画家にでもなった気分で、その人の姿を描いた。   別に絵はうまくない。むしろ下手。 だけど、出来上がった“わたしの好きな人”は、なんとも愛しかった。     「…見せたい」     そう思ってしまった。   気づいてほしかったのだ。わたしの気持ちに。 今だって、わたしが思いを寄せていることなんて気づかずに、のんきに寝息を立てている。 (授業中だというのに!!)     「ねぇこれ、誰だと思う?」   休み時間、気づいたら、 わたしは彼にこんなことを言っていた。   瞬間、心臓が飛び跳ねるように激しく波打った。顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。 なんて恥ずかしい。   「? わかんない」   ですよね。下手ですもん。   恥ずかしい。恥ずかしい。今すぐこの場から逃げたい。 だけど、受けた質問には答えないといけない…という、変な正義感がギリギリ勝ち、   「まっちゃん」   「…?」   数秒の沈黙でこの世界が終わったと思った。   恥ずかしさに耐えられず、わたしは、かなりキモい笑い方をしてたと思う。     ― 結局、冴えないわたしは、はっきりと伝えられないまま、 その、小さな、情けない、片思いの幕は閉じた。       わたしは、今でもたまに、この無様な青春を思い出しては、うなだれている。   いやいや、このような青い記憶は経験だ!むしろ勲章である!!  と自分に言い聞かせてみたこともある。    いやはや、やっぱ無理だ。恥ずかしくてたまらない。    そんな情けない行ったり来たりをしながらも、 ひとつだけ、決意したことがある。      この恥ずかしさは、墓場まで持っていこう。 誇れるものではないかもしれないけど 恥なら恥のまま、それでいいじゃないか。   だからわたしは、忘れられなかったこの記憶を、 歌にすることにしました。   「 記憶捏造計画 」というタイトルで。   *   …まぁ、それでもやっぱり、恥ずかしいですけどね。   <松田今宵> ◆紹介曲「 記憶捏造計画 」 作詞:松田今宵 作曲:松田今宵 ◆1st EP「ケの日」 2025年5月28日リリース   <収録曲> M1. 記憶捏造計画 M2. 霞 M3. かくれんぼ M4. 遮光カーテン  

    2025/05/29

  • サイダーガール
    CIDER + UTOPIA
    CIDER + UTOPIA

    サイダーガール

    CIDER + UTOPIA

     2025年5月28日に“サイダーガール”が5th FULL ALBUM『CIDERPIA』をリリースしました。従来の炭酸系サウンドは感じられつつも、一度離れたメンバーたちが再度集まり、今までの“爽やか”なイメージという一言では伝えきれない厚みや温もりさえ感じられる、一皮も二皮も向けた作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“サイダーガール”の知による歌詞エッセイを3日連続でお届け! 今回が最終回です。できるだけ目立ちたくない。その思いが音楽にも反映されてしまった時期を越えて、新たに放つアルバム『CIDERPIA』で表現したものは…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 僕もメンバーも、出来ればそんな目立ちたくないと日頃話しており、じゃあなんで音楽やって人前立ってんねんと思う方も居ると思うけど、音楽が好きだしバンドを続けられたから。ただそれだけなので、目立ちたくない思いと相反するわけではない。   音楽で自己表現をする上ではそりゃあ目立ちたいのですが、普段の立ち振る舞いの話なのである。 万年暗いねと言われるような性格だけど、暗いわけじゃなくて、落ち着いているだけだと思う。 世間から少し逸れただけで、居ないものとされるけど、そこにも自分は居ると思いたい。     誰かが群れを作っているのを見ると妬み嫉みに襲われてしまうし、常日頃、孤独を抱えて生きている。自分のことを分かってもらいたいから、曲を作り、言葉を綴る。 顔出しをしていない僕らが何者なのか、どうやって生きているのか、何を考えているのか、漠然としていると思うけど、音楽を通してみれば、そこには一人の人間が居る。それを分かってもらいたい。エゴなのだけど。     昔、地方へ遠征する時に、両手に抱えた機材とキャリーケースを持って空港へ向かう電車へ乗り込んだら、満員電車で誰も乗り口を譲ってくれなくて、乗れなかったことがある。 そりゃ、邪魔だよな。こんな何人分にもなるような荷物を持ったまま電車に乗るなんて迷惑だよな。 ごめんなさい、ただそれだけ伝えて少しでも空いている電車を駅のホームで待った。     人より目立ちたくないから、帽子は深く被るし、上下無地の黒の服を着るようになったし、出来るだけ人であろうとした。 どうしても音楽ではそれはしたくなかった。けど、少し負けちゃって流行りものとか、分かりやすい言葉を並べて、不特定多数の“みんな”が共感してくれるナニカを目指していた。 それは、誰にも届かない言葉として、壁に投げつける音楽もどきとして僕は感じてしまった。     だからこそ、音楽を再開した僕は、自分が好きでいられる作品を作り続けた。 その集合体が『CIDERPIA』である。   心の泥を曝け出すことも、思い出を振り返ることも、ただなんとなく過ごした日常も、誰かの背中を押したいと願ったことも全て、僕自身だった。 そして、これが僕自身であり、サイダーガールとして表現する一つの桃源郷である。 だから、CIDER + UTOPIAからなる造語の『CIDERPIA』というタイトルになった。 この作品を通して、サイダーガールというバンドを色んな角度で解釈してもらえたら嬉しい。 少しでも僕の人生が其処に在ると感じてもらいたい。 あなたの背中を押せる作品になっていれば、何よりも幸せである。     これは壮大な自分語りなのだ、と思っている。   <サイダーガール・知>   ◆5th FULL ALBUM『CIDERPIA』 2025年5月28日発売   <収録曲> 01.栞 02.Choose!!! 03.生きルンです 04.ヒナ 05.透明 06.火鍋 07.HELLO 08.wagon 09.夜に揺られて 10.わすれもの

    2025/05/28

  • サイダーガール
    悲しみを鍋でコトコトに煮込んで
    悲しみを鍋でコトコトに煮込んで

    サイダーガール

    悲しみを鍋でコトコトに煮込んで

     2025年5月28日に“サイダーガール”が5th FULL ALBUM『CIDERPIA』をリリースしました。従来の炭酸系サウンドは感じられつつも、一度離れたメンバーたちが再度集まり、今までの“爽やか”なイメージという一言では伝えきれない厚みや温もりさえ感じられる、一皮も二皮も向けた作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“サイダーガール”の知による歌詞エッセイを3日連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 火鍋 」にまつわるお話です。飲み会で他者に気を遣いすぎて楽しみ切れなかったり、逆に気を遣われることにまた気を遣ってしまったりするあなたへ…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 飲み会って脳みそ溶けちゃうくらい楽しいのに、物凄く面倒臭いし煩わしいなと思う時がある。 すごく都合が良い話をすると、自分が行きたい時は楽しくて行きたくない時は楽しくない、ただそれだけなのだと思う。   それは逆の目線もあって、僕だけが楽しんでて周りは楽しくないのに、無理やり付き合わせてるとか悪い想像ばかり考えてしまって。そうなると、飲み会って何のために存在しているんだろうとすごく悲しくなってしまったりもする。日本人らしいのかしら。   じゃあ学生の時は何して遊んでたんだろうと思ったけど、大体の休みのタイミングは学生の頃に組んでいたコピーバンドの面子と一緒に居たなァ。僕が殆ど連絡を断っているのに元気でやってるかな、なんて思うのもすごく失礼な話なのに、歳を取ると旧友は何をしているか気にしてしまう。     他人の頭の中を想像する行為は不毛だと常々感じている。大抵は悪い方向で物事を捉えてしまうから。 自分が思ってもいないことを勝手に想像されたりもする。伝え方が下手なだけで、そんなことないよと思うけど、そんなことないよ、すらまともに伝えられない。   「同じ釜の飯を食う」という慣用句があるけど、友人の友人を紹介してもらう時に初対面なのに、しゃぶしゃぶ食べに行きましょう!と提案してしまって、すごく気まずい空気が流れたことがある。 結局、僕は人の目ばかり気にして生きてきたせいで、出来る限り平均点を取れるように行動するようになった。いや、じゃあしゃぶしゃぶ誘うなよ…。     「火鍋」という曲は、そんな僕の悲しみを鍋でコトコトに煮込んだ歌詞だと思う。 大人数での飲み会で、誰か喋れてない人居ないかなとか、飲み物足りてるかなとか考えてる内に鍋の中の肉がごっそり無くなっていたり。エ~~~これ参加費払ってるのに元取れてないよ~と思いながらも、みんなが楽しんでるならそれで良いか、と自分が楽しむことを心の奥に閉じ込めて過ごしたりする。だけど、それを察した人が逆に気を遣って気まずくなったり、ア~~~もう面倒臭いです!   それに、後輩とかお金をあんまり持ってこない人と飲みに行くとご飯奢っちゃうんだよォ…。無い身銭を切って奢ることにすら自分の是非を考えてしまう。どうしたらいいんだよォ。 気を遣ってもらえることは嬉しいんですけど、なんかスミマセン! って思いで溢れて帰り道メソメソしちゃうし。気を遣いすぎた飲み会の後はほぼほぼ高熱出して寝込むし。 もはや火鍋というより闇鍋状態だけど、僕のそんなみみっちい矮小な心の内を吐露している。   人間誰しも、言いづらい事を言えなかったりすると思うんだけど、そういう関係値だとあまり仲は深まらない。僕も壁を感じるとあまり近寄らなくなってしまうので、出来る限り壁は作らないようにと心がけてる。 気を遣って本音を言わないくらいなら嫌われてもいいと思って行動することが、誰かに好かれる要因なのかもなと最近は思うようにしてる。     こんな歌詞を書くと、誰もご飯に誘ってくれなくなりそうだけど、延々と愚痴のように歌詞にしたりしないので誘ってくださいね。 それではお手を拝借。   <サイダーガール・知> ◆紹介曲「 火鍋 」 作詞:知 作曲:知 ◆5th FULL ALBUM『CIDERPIA』 2025年5月28日発売   <収録曲> 01.栞 02.Choose!!! 03.生きルンです 04.ヒナ 05.透明 06.火鍋 07.HELLO 08.wagon 09.夜に揺られて 10.わすれもの

    2025/05/27

  • サイダーガール
    壮大な自分語り
    壮大な自分語り

    サイダーガール

    壮大な自分語り

     2025年5月28日に“サイダーガール”が5th FULL ALBUM『CIDERPIA』をリリース! 従来の炭酸系サウンドは感じられつつも、一度離れたメンバーたちが再度集まり、今までの“爽やか”なイメージという一言では伝えきれない厚みや温もりさえ感じられる、一皮も二皮も向けた作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“サイダーガール”の知による歌詞エッセイを3日連続でお届け! 今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作『CIDERPIA』に込めた想い。活動休止中に自身が考えていたこと。昔とは変わっていた音楽に対する意識とは…。 これは壮大な自分語りなのだ、と思っている。   5月28日、ニューアルバム『CIDERPIA』(読み方はサイドピア)をリリース致しました。サイダーガールGt.の知です。   一見爽やかなバンド名、清涼感の強い楽曲、耳にすっと馴染むボーカル。様々な要素で青年たちの集いと思われるかもしれませんが、全くそんな事はありません。 帰宅部、よく言えばほぼ活動しない部活の幽霊部員、根暗引きこもり、逆張り、インターネット育ちのひねくれ者集団だと自認しています。   そういう僕らでも集まれば同じ音楽を奏で、スタジオではくだらない話や下ネタで延々とゲラゲラ笑い、喜怒哀楽を共有しています。言わば、ヒエラルキーの下層部で土いじりをしているような人間が集まり(だがしかし他のメンバーは僕よりよっぽど人間として出来ている)、人生における第一の青春の時期を上手に過ごせなかった僕としては、第二の青春をひしひしと痛感しながら活動しているわけです。   だからこそ、このアルバムは自分のそんな人生の一部を切り取りお裾分けする気持ちで、誰かに届けばいいなと瓶に封じ海に流す手紙のような作品であると自負しています。 切り取るとは言え、アンパンマン程の慈悲深さを生憎自分は兼ね備えておらず、自己の心情吐露ではありますが、未来へ向かう岐路で迷っている人に寄り添える作品であったらいいなと思っております。   なのでいつか流れ着いたその時に、この文章を読み返していただけたらと思います。     今作は、全10曲入り。その内「Choose!!!」を除く9曲は僕が活動を再開してから楽曲を制作しました。     そう、僕は活動を休止していました。しかし先輩や知人にも「あ、そうだったんだ」としれっと流されるくらい緩やかにお休みを頂き、緩やかに只々生きていました。 勿論心中穏やかではなかったですし、バンドの事を忘れた日はありませんでしたし、ふと頭の中によぎる度に何かイケない事をしている気持ちにも苛まれていました。 音楽に人生の殆どを注いできた僕は、何も持っていない空っぽの人間になってしまったのです。   昔、実家で働きもせず引きこもっていた時期がありました。その時も何もやる気は出ず、一日中ゲームをして、たまに思い立って作曲でもやってみるかとmidiシーケンサーのソフトでポチポチと打ち込み、自宅で仕事をしている父の来客が来れば、自室を持っておらずリビングのPCを触っていた僕は迷惑にならないようにそっと物陰に隠れ身を潜めていました。   その時ポチポチと打ち込んだ音楽たちが、今もバンドの楽曲になっているものなどもあるのですが、当時はその音楽を聴いてくれる人は一人もおらず、作る人間もその音楽のファンである人間も僕ただ一人だけでした。     僕が作っていたものは、音楽もどきだった、と強く思ったのです。     誰もが知っていて、誰もに愛される、など他人由来で生まれるものが音楽なんじゃないかと。 大言壮語を吐いて必死で作っていたものも、誰にも届かなかったらそんなの音楽もどきじゃないかと。 僕がインターネットでボカロ曲を公開し、バンドを始めて誰かに自分の音楽もどきを聴かれるようになって、ようやく音楽として進化したんじゃないかと、思うのです。   自己満足の末に辿り着く理想も自分の中にはありますよ。だけど僕にとっては誰かに聴いてもらいたいという原体験が大切なんだと思います。 だからこそ、自分の音楽を愛してくれる人たちが直ぐ近くに居たのに、そこから目を背けてしまったから、イケない事をしている気持ちに繋がったんだと思います。 僕はもう一度バンドに戻る事になり、第二というよりはむしろ第三の青春を仲間たちと送らせてもらっています。     引きこもって一日中ゲームをしていた日々も、 ドキドキしながら自作の音楽をインターネットに公開した日も、 バンドでステージに上がって見えるみんなの顔も、 下ネタでゲラゲラ笑うスタジオも、     沢山の思い出が僕の人生という日記帳にいつの間にか栞として挟まっていたんだと思います。 僕が忘れてしまっていたものを取りに帰る時間に少しだけ、お付き合い下さい。   <サイダーガール・知> ◆5th FULL ALBUM『CIDERPIA』 2025年5月28日発売   <収録曲> 01.栞 02.Choose!!! 03.生きルンです 04.ヒナ 05.透明 06.火鍋 07.HELLO 08.wagon 09.夜に揺られて 10.わすれもの

    2025/05/26

  • アヤハラヨウ
    Don't Look Back
    Don't Look Back

    アヤハラヨウ

    Don't Look Back

     2025年5月21日に“アヤハラヨウ”が新曲「ドラマソング」をリリースしました。したたかに、誰よりも強く日々を生きている人々に捧げる楽曲。深みのある優しくも力強い歌声と、誰の物でもない自分の人生(ドラマ)を自分らしく生きていくことの喜びを込めた1曲となっております。    今日のうたではそんな“アヤハラヨウ”による歌詞エッセイをお届け。この歌が生まれたのは、自身が高校生のとき。当時、どんな日々を過ごし、何を考え、何に悩んでいたのか。そして大人になった今、思うことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「ドラマソング」という曲は今から数年前、僕が高校生の頃に生まれた曲 そして、この話は僕が高校生の頃に遡るところから始まる。   -------------------------------------------   正方形の箱の中、全員が同じ方向を向いて座り、同じことに時間を費やす あの「教室」という場所を 当時の僕は牢獄の様に感じていた。   授業をサボって、保健室のベッドでエッチな空想に耽ることにも 屋上で「人生」について想いを馳せることにも飽きた挙句、 結局、教室という牢獄で科される「オトナ製造カリキュラム」を ただぼんやりと窓の向こうを眺めて、やり過ごしていた僕は、 夢の中に片足を突っ込みながら眺めていた、戦闘機のように滑空する鳥を やけに羨ましく感じたことを覚えている。   あの頃の僕は「自分らしさ」を見出すことに躍起になっていた。 “自分にしか出来ないこと” “自分が胸を張って誇れること” 周りは口を開けば、就職、進学、将来の話 それもある意味、僕のケツを叩いていたのかもしれない。   本当に色んなことをした。 小説を書いたり、絵を描いたり、興味はさほどなかったがスポーツもした 全ては“自分らしさ”を見つけるために。 その度に「お前には無理だ」と言われたし、 「もっと自分らしくさあ笑」なんて鼻で笑われた。   そんな刺々しい言葉たちをニコニコとした顔で聞き流しながら、 心の中では幾度となく中指を立てたものだった。   そんな“自分さがし”の毎日から、数年が経ち 僕は大人になり、音楽に出会った。 その音楽は誇れるモノとして胸の中で輝くようになった。   「あの日々は決して無駄なんかじゃなかった」 今では、本当に今だからこそ、 やっと、そう思えるようになった。   手のひらに収まる機械の中で全てが完結する時代、 それでも人生はまるでドラマのように 起承転結、忙しなく転がっていく。   時に涙を流し、誰かを愛し その愛は泡の様に消え、 眠れない夜を幾度となく過ごす。 そんなことを繰り返すうちに、本当に大切なものだけが手に残る。   そうして、いつかこの人生の最後のカットを 「ああ、楽しかった」と終えられることを 切に願いながら、 前を向いて、今日も生きていく。 僕も、貴方も   Fin.   <アヤハラヨウ> ◆紹介曲「 ドラマソング 」 作詞:アヤハラヨウ 作曲:アヤハラヨウ

    2025/05/23

  • 関取花
    いつかっていつだ
    いつかっていつだ

    関取花

    いつかっていつだ

     2025年5月7日に“関取花”がニューアルバム『わるくない』をリリースしました。今年2月に独立を発表した彼女が自身のレーベルより発表する第一弾目のアルバム。全7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“関取花”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾は収録曲「 いつかね 」にまつわるお話です。みなさんにも「いつか○○しよう」という誰かとの約束、自分との約束ありませんか? 関取花が今、その「いつか」に対して思うことは…。 「いつかあれしようね」「いつかあそこ行こうね」なんて言いながら、結局実現できなかったことはこれまで一体いくつあっただろう。   「守れない約束ならするな」と言ったり聞いたりすることがある。たしかに私もそうだと思う。特に何らかの責任が伴う場合において、守れないくせに口先だけで約束なんてするもんじゃないと思う。でも約束にはいくつか種類があるとは思っていて、守ることが大前提じゃない約束、みたいなものも世の中にはある気がしている。   例えば、私はとある友人といくつかの約束をしている。小さい頃に秘密基地を作っていた丘の上へ今度行こうとか、かつてのバイト先までの道を歩いてみようとか、ネットで見つけた変な店を見に行こうとか。日常の何気ない会話の中でそれらはふっと現れて、具体的にじゃあいつにするという話にはならずに大体は消えていく。   それはべつに適当に話していたわけでもなくて、もちろんお互い行きたくないわけでもなくて、なんならもちろん実現できれば嬉しい。でも実際にどうするかということ以上に、どちらかというと「また会うもんね」とか「私たちならどこに行っても楽しいよね」とか、そういう空気感をやんわり共有することが楽しくて、尊くて、そのやりとりを照れずに何も気にせずにできているということだけで、じゅうぶん満たされるものがあるのだと思う。言葉にはせずとも、「同じ気持ちだよね」という思いを交換できているような。   だからそういう約束は、個人的には必ずしも果たされなくてもいいのではないかと思う。(もちろん果たすことができたのならそんなに素晴らしいことはないが)なんなら、果たされないからこそ永遠に光り輝くものもある気がしている。   でも同時に、「いつか」と思うんだったらそれは今なんじゃないか、と思う自分もいる。単純に果たせないでいる約束という意味ではなく、物理的にその約束がもう果たせないという時が、生きていると必ずやってくる。それは例えば、誰かが死ぬ時。あるいはバンドが解散する時。アイドルがマイクを置く時かもしれない。その時私たちは、ようやく長い夢から覚める。永遠に光り輝いていると思っていたものは一夜にしてあっけなく幻になることを知る。遠い日々を思い出し、幾度となくあったチャンスを見逃してきたことを後悔したりする。   約束というのは難しい。多分正解なんてなくて、だからこそ契約書みたいなものが世の中にはあるのだとも思う。「いつかね」の「いつか」を具体的に設定し共通認識として置いておく。それがあるから「今だ!」という瞬間を見逃さずに行動に移せる部分はきっとあると思う。   契約の話で言うと、私は昨年の12月から所属していたレーベルと事務所を離れ、インディペンデントで活動している。レコード会社との契約も、事務所との契約も、特にない。だって私が所属しているレーベルの長は私だし、私をお世話しているのも私だからだ。   プレッシャーが少なく気楽でいられる反面、「いつかって、いつ?」とせっついてくれる人がいないのもなかなか考えものだなと思う今日この頃である。ともすれば、すべてのことを「いつかね」で流せてしまう状況というわけだ。「新曲作ります、いつかね」「バンドでライブやります、いつかね」「音楽辞めます、いつかね」もう、どれも自分次第でしかないのである。あらゆるタイミングに目を凝らしていないと、すべてを見逃してしまいかねない。でも私の体は一つだし、目は二つしかないし、一日は24時間しかない。ぼーっとしていたら、「いつか」はどんどん通り過ぎて行く。   でも不思議と焦りはない。「いつかっていつだ」という話に繋がってくるのだが、結論、それは神のみぞ知ると思うからだ。どんなに努力をして手繰り寄せた糸でもたった一つの偶然でちぎれる時はちぎれるし、何もしないでサボっていても、玄関まで勝手に「いつか」が歩いてくることだってある。だからあんまり身構えずに、毎日自分のできることを精一杯やって過ごすに尽きると今は思う。そうしたらいつかはそれなりの場所にちゃんと辿り着くんじゃないかな、と。それが思い描いていた「いつか」や「どこか」、「誰かと」じゃなかったとしても。   <関取花> ◆紹介曲「 いつかね 」 作詞:関取花 作曲:関取花 ◆ニューアルバム『わるくない』 2025年5月7日発売   <収録曲> 1.わるくない 2.VRぼく 3.いつかね 4.空飛ぶリリー 5.安心したい 6.二十歳の君よ 7.会いたくて

    2025/05/22

  • 愛内里菜
    過去と未来をつなぐ翼。
    過去と未来をつなぐ翼。

    愛内里菜

    過去と未来をつなぐ翼。

     2025年4月29日に“愛内里菜”が、25周年を記念した両A面シングル『手紙/Let me fly』をリリースしました。今回の両A面シングルは2形態での発売。2000年3月23日にデビュー、これまでリリースした全楽曲の作詞を手掛けてきた愛内里菜。現在も音楽活動をしながら、YouTubeなどでの配信活動も行っております。    さて、今日のうたではそんな“愛内里菜”による歌詞エッセイをお届け! 活動25年のなかで、音楽から離れた際、抱いた気持ちや気づき。そしてその時間を経て放つ新曲「手紙」と「Let me fly」への思いを綴っていただきました。ぜひ楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。 25年という時の流れ。 その途中、私は一度、歌うことを手放しました。 音楽の世界から離れ過ごした日々。 それでも心のどこかには、いつも“自分の歌”が生きていたように思います。   その道のりの中で私の歌を待っていてくれた人たちがいました。 声をかけてくれた人、手紙をくれた人、静かに見守ってくれた人。 そのひとつひとつが心の奥で優しく灯り続けています。   離れてみて改めて気づいたのは、 私はやっぱり、誰かの心に寄り添う歌を歌いたいということ。 そして時を超え、また歌を形にできたことが心から嬉しいです。   誰かを想いながら歩く人生は、どこまでも続く旅。 その旅の途中で迷ったとき、悲しみに立ち止まったとき、そっと差し出された言葉のぬくもりに救われた経験が私にもあります。   「手紙」は、あの頃から変わらず心に宿っている「ありがとう」を言葉にできたような一曲です。 あたたかい場所をくれたあなたへ。 迷いながらも歩いてきた道の途中で、そっと背中を押してくれた人たちへ。 1000の言葉を翼に変えて、大切な背中へと届けたい。 そんな想いをそっと綴りました。   「Let me fly」は、ゼロから走り出したあの日の情熱と、今の私を重ねて生まれた歌です。 想いを共にしてきたあなたと笑い合い、涙を流し、いくつもの物語を刻んできた。 そのすべてが力となって、今、新しい未来へと羽ばたく勇気をくれる。 一人では開けなかった扉も、あなたとなら越えていける。 そんな信頼や希望を弾けるようなビートに乗せて歌いました。   この2曲は、過去と未来をつなぐ翼。 あなたの心に寄り添いながら、そっと力を与えられる存在になれたら嬉しいです。   この先も、心の奥にある声を信じて大切に音と言葉を紡いでいきたいです。   読んでくれてありがとう。 この音が、あなたの旅路に光を灯しますように。   <愛内里菜> ◆両A面シングル『手紙/Let me fly』 2025年4月29日発売

    2025/05/21

  • ジ・エンプティ
    輝き
    輝き

    ジ・エンプティ

    輝き

     2025年5月7日に“ジ・エンプティ”が新曲「輝き」をリリースしました。今日のうたではそんな“ジ・エンプティ”のハルモトヒナによる歌詞エッセイをお届け。一枚の手紙から書き始めたというこの歌。自身が忘れたくない大切なメッセージとは…。 一枚の手紙からこの曲を書き始めました。   『この幸せな時間は必ずと言っていい程続くことはない、だから今を大切にね』   僕の根底にある“今を生きていれば万々歳”の思想が段々と消されてきていたから、この手紙に凄く救われた。   学生生活が終わるまでは、ずっと何か夢を見ていないといけない様な気がしていた。   例えば、小さい頃に書いた将来の夢。   あの作文が凄く苦手だったことを覚えている。   先の見えない妄想を自分の中から無理やり絞り出して、本当に成りたいものなのか分からず書いて提出していた。   見えないものにしがみついては、勝手に誰かと背比べさせられる。   それでも、いつも通りの君で居てくれたら嬉しい。   君がくれた手紙をいつも持ち歩いてたら、ボロボロになって少しずつ文字も見えなくなってきたから、忘れない様に「輝き」を作りました。   <ハルモトヒナ(ジ・エンプティ)>

    2025/05/20

  • 関取花
    自虐をやめた日
    自虐をやめた日

    関取花

    自虐をやめた日

     2025年5月7日に“関取花”がニューアルバム『わるくない』をリリースしました。今年2月に独立を発表した彼女が自身のレーベルより発表する第一弾目のアルバム。全7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“関取花”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第1弾は収録曲「 わるくない 」にまつわるお話です。空気を読むため、その場に馴染むため、やっていたはずの自虐ネタ。それを“やめた”理由とは。そしてやめてみて気づいたことは…。 ある時から、私は自虐ネタを言うのをやめた。とはいえ、日常のちょっとした滑った転んだ話なんかは全然する。失敗談というのは誰かに話すことで明るく昇華できたり、次からどうするべきかの課題に気付けたりするから、そういう話は今でもよくする。でもそれはあくまでも、「この前こんなことがあったんですよ」という出来事の話であって、「私ってどうせこんなんだから」という根本的な自分自身の人格を下げる話ではない。そう、私がやめたのは後者の方である。   自分で自分を下げることでその場をしのぎ、インスタントな笑いを得る。それによって空気が読める人だ、扱いやすい人だと思ってもらえることは正直ある。"キャラ付け"はわかりやすいほどコミュニケーションが円滑に進むから、面倒な相手の時ほど私はそれを率先してやってしまっていた。   つまり、「この人にこういう風にいじられたり接されたりしたら嫌だな」と思う相手に対して、先手を打つという手法である。その方が外面ではへりくだりながら内心マウントを取れるから楽なのだ。「はいはい、こうすればいんでしょ」、「私なんてどうせ○○なんで」と、言われる前に言われそうなことを自分で言っておくという防御だ。いや、防御という名の見えない攻撃でもあった。   その方向でやると決めたら人間というのは不思議なもので、心のどこかに蓋をしたまま案外突っ走れるものである。大体そういう振る舞いをしてしまうのは長期的な関係性を望まない相手や場の時だから、ある意味、短距離走のようなものである。とにかく今、今さえ走り抜けられれば、と。でも下手くそなフォームで一気に負荷をかけるとどうなるか。その時は騙し騙しなんとかなっても、結果ボロボロになる。   悲しいことに大体の場合それは上手くいった。笑顔の作り方もちょうどいい会話の温度も、それっぽくその場に馴染む方法も、歳を重ねていけば教科書的に学ぶことができるのもまた人間で、「こういう子が一人いるとやりやすいよね」とありがたいことに言っていただけたこともある。   しかし、問題というのは決まって後からついてくるものだ。私たちはいつだって、少し時間が経ってから自分をすり減らしていたことに気づく。他者との関係性が一切発生しない、たった一人で過ごす孤独な時間に、ふと我に返る。帰り道で、湯船で、トイレで、ベッドの中で、「なにやってんだろう」という言葉が一粒の涙となって現れる。   空っぽになった心には四季を問わず冷たく乾いた風が吹き込んできて、雑に過ごした一日を思い返しながら、あらゆる人とのやりとりを反芻する。自分の一挙手一投足に後悔をする。もちろん、相手のことを恨みそうにもなる。「そもそも私にあんな振る舞いをさせたのはあいつらのせいだ」、と。   でもその時に気づく。その"キャラ付け"を先に提案して促していたのは自分自身だったかもしれないということに。   もしあの時、周りの空気や雰囲気に負けずに、あとほんの少しでも自分が誇り高くいられていたら。ちゃんと「嫌だ」と言えていたら。それによって多少、「あ、そういう感じですか」と思われたとしても、恐れず自我を保てていたら何か違ったのではないか。少なくともこんなにトゲトゲになるまで心を変形させずに済んだのではないか。というか、それさえできていたら相手も、「なるほどそういう感じね、言ってくれて助かったよ!」となって、なんなら仲良くなれた可能性だってあったじゃないか、と。   ひょっとしたら、誰もわるくなかったのかもしれない。私は私がこれ以上傷つかないために、自分を守るのに必死だった。傷つけられた過去があるから守ることを覚えたのは紛れもない事実で、必要なことだったとも思う。相手も相手で、そんな私の振る舞いを見てどう攻める(ここでは接するの意味)か考えた。その結果、何かが行き違って、すれ違って、時には傷にもなった。互いの心の中なんて本当の意味で読めるわけなんてないので、出方を見て振る舞い合った結果、というだけの話なのかもしれない。   そうして過ぎ去った日々や関係性を、無理に取り戻そうとするのも野暮である。私たちはただその経験を胸に、前に進むしかない。いや、前に進めばいいのだ。それをいつか違う誰かへの学びや優しさに変えられたら、きっと意味はあっただろう。あの頃、悩んだ時間も乗り越えた自分もたしかに必要なものだったと、最終的にその先にある今が「わるくない」と思えたら、上出来じゃないか。目先の修正も大事だが、最後に残るもの、残したいものをそうやってぼんやりでもいいから見つめておけば、きっとこの先、大幅に道を間違うことはないはずだ。   もちろん、圧倒的に誰かが悪いということも往々にしてある。一方的な勘違いで攻撃をしてきたり、こちらがきちんとメッセージを発信しているにも関わらず自分本位なコミュニケーションをとろうとしてきたりする人は、残念ながら一定数いる。そういう人からは黙って距離を置けばいい。こちらが盾も剣も掲げる必要ないくらい、とにかく遠くに逃げる。それはそれで仕方のないことだし、相手からしてみたらそのような自覚のないことだってある。正論や正義というのは本当に人それぞれだから、説得すればいいという話でもなかったりする。両者共に、「相手が自分の思うような振る舞いをしてくれるとは限らない」ということにいつか気付けたのなら、それでいいんじゃないかと思う。   「あいつがわるい」、「こんな自分が全部わるいんだ」とあまり思いすぎないで生きる毎日は、なかなか清々しいものである。私の場合それに気づけるまで長い時間がかかったが、間違いなく必要な道のりだったとも思う。今はそんなに、わるくない。   <関取花> ◆紹介曲「 わるくない 」 作詞:関取花 作曲:関取花 ◆ニューアルバム『わるくない』 2025年5月7日発売   <収録曲> 1.わるくない 2.VRぼく 3.いつかね 4.空飛ぶリリー 5.安心したい 6.二十歳の君よ 7.会いたくて

    2025/05/16

  • yutori
    スーパームーン、あなたはずっと私の光
    スーパームーン、あなたはずっと私の光

    yutori

    スーパームーン、あなたはずっと私の光

     2025年4月30日に“yutori”がメジャーデビューシングル「スピード」をリリースしました。タイトル曲は、4月よりスタートするTVアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』エンディングテーマとして書き下ろされた1曲です。さらに、5月21日には約1年ぶりとなる7曲入りmini Album『Hertzmetre』をリリース!    さて、今日のうたではそんな“yutori”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第2弾は佐藤古都子が執筆。綴っていただいたのは、ミニアルバム収録曲「 スーパームーン 」にまつわるお話です。昔と今で異なる、愛に対する考え方。そして今、月を見つめながら、過去の本当の自分に伝えたいことは…。 この曲は、聴いてくれる人に向けて作った曲というよりも、自分自身に向けて作った1曲で。   昔、愛は痛みを伴う事で、空腹を感じる事で、寒さを感じる事だと思っていました。 でもそんな愛が10年、15年と続けば、いつしか自分が壊れてしまう。 私は自分を守る為に新しい自分を作り、その場に適した行動や発言をし、求められている表情をして過ごしました。 そうすれば、痛みも空腹も寒さも感じずに済んだから。   そんな生活の中、気付けば本当の自分を見失いました。   もう本当の自分に会えない気がして、とても怖かった。とても苦しかった。 でも涙は出なくて、渇いた声だけが聞こえて、それが何よりも悲しくてやるせなかったのを覚えています。 月を見ながら、もう誰かを信じる事も期待をする事もやめようと決めました。   当時から時間が経ち、今の私は歳を重ねて環境も変わり、あの時に愛だと思っていた物が間違いだったと知って、色々な人と関わるうちに誰かを信じる事も、期待をする事も悪くないと思いました。   でも、月は変わらずにずっと空にいます。   約384000km、離れた場所からずっとずっと全てを見て、知っている。   月を見ている間だけは、過去の本当の自分と今の私が同じ場所に存在している気がします。 もしかしたら話が出来るかもしれない。抱き締めることも出来るかもしれない。 私は誰よりも自分を信じ、愛する為にスーパームーンをつくりました。   この曲が、過去の本当の自分に届いた時の為に手紙を置かせて下さい。   今夜は月が綺麗だよ。いつか2人でスーパームーンを聴こう。 もう何も心配はいらないよ。   <yutori・佐藤古都子> ◆紹介曲「 スーパームーン 」 作詞:佐藤古都子 作曲:佐藤古都子 ◆メジャーデビューシングル「スピード」 2025年4月30日発売    ◆mini Album『Hertzmetre』 2025年5月21日発売   <収録曲> M-1 「スピード」 M-2 「NOT MUSIC」 M-3 「白い薔薇」 M-4 「合鍵とアイロニー」 M-5 「1 sheep to sleep」 M-6 「純粋無垢」 M-7 「スーパームーン」

    2025/05/15

  • 日食なつこ
    銀化
    銀化

    日食なつこ

    銀化

     2025年5月14日に“日食なつこ”が5枚目となるフルアルバム『銀化』をリリースしました。昨年開催の“未発表曲ツアー「エリア未来」”で演奏された、当時まだ曲名のなかったバンドフルアレンジの楽曲が10曲。唯一バンドサウンドを離れ、Refeeld氏へトラックメイクをオファーした「i」。そして「(an unknown crew)」とタイトル付けられた回想的トラック、全12曲で構成されております。  今日のうたでは、そんな“日食なつこ”による今作『銀化』にまつわる歌詞エッセイをお届けいたします。 およそ100時間後に34歳の誕生日を迎えようという時分にこれを書いています。 いつのまにか人生の半分近くをこの珍妙な名で生きていることになるらしく、こんなに長く使うことが分かっていればもっとアーティスト然とした名を考えたのに、と苦々しく振りかえる出発地点もずいぶん遠くに霞むようになりました。 よくぞここまで飽きずに曲を書き続けているものだと思います。   30歳くらいまで感性が枯れず気力が続けばまあ万々歳、という程度に当初見ていたピアノ弾き語りという壁打ち的趣味は、その範疇を規模も期限も大きく超えていまだ延長どころか本戦のさなかに有ることを許されているようです。 そのうえ曲を書く速度と精度は何故か年々上がっているようで、近年はリリース頻度に対して新曲が書けすぎて余る、という贅沢な飽和状態に悩まされてすらいます。   そこに降り落ちてきた、2024年、活動15周年。 大切な節目としてこれまでの歩みを総括するようなポーズが強く望まれるであろうその1年を想像したときに、「いや、振り返るとかいいから新曲出させてくれ」というあられもない本音が胸中には湧いていました。   やるべきこととやりたいこと、どっちつかずで中途半端な周年にしてしまうことだけは避けなければならない。モチベーションを保つカウンターとして講じたのは、「未発表曲しかやらないツアー」というものでした。   活動15年間に存在する楽曲は1つも披露されず、代わりに完全なる未発表曲をいきなり10曲、生で食らわせるという内容。その性質を汲み「エリア未来」と称されたツアーで、お客さんは周年の先を垣間見ることができ、そして私自身は先に進みたいフラストレーションを周年に紐付けながら昇華していける、という目論見でした。   キャパをあえてコンパクトに絞ったそのツアーは結果として各地チケットがほぼ即完。楽曲に全幅の信頼を置いてくれているお客さんに、我々も遠慮なく用意した珠玉の未発表曲たちをぶつけることができました。   次にいつ聴くことができるかも分からない音に夢中で食いつき、振り落とされまいと神経を尖らせステージを睨むお客さんの射抜くような眼つきを、あの夏の景色として脳の深い場所で覚えています。   あれから1年。陽炎のようにあの夏を走り去った未発表曲たちは、やがて『銀化』という作品群を成し、2025年という未来に辿り着きました。   ガラス製品を長いこと地中に埋めているとその内部が層状に風化し、そこに光を当てるとプリズムのように乱反射して虹色の輝きを放つ、そんな現象を“銀化”と呼ぶそうです。   このアルバムの完成までに辿ったどこまでも独善的な道のり、それを面白がってくれたお客さんたちの息吹、こんな無茶苦茶な旅の計画を(たぶん呆れながらも)強力に支えてくれた日食CREWとチームの思い出も個人的には大事に挟み込んで、本作の複層的なきらめきを、自信を持って世に放り投げてみたいと思います。   <日食なつこ> ◆フルアルバム『銀化』 2025年5月14日発売 <収録曲> 01 閃光弾とハレーション 02 風、花、ノイズ、街 03 vacancy 04 julep-ment flight 05 夜刀神 06 leeway 07 ラスティランド 08 i 09 0821_a (remaster ver.) 10 五月雨十六夜七ツ星  11 (an unknown crew) 12 どっか遠くまで

    2025/05/14

  • 神はサイコロを振らない
    無数の気泡、浮かんでは弾けて
    無数の気泡、浮かんでは弾けて

    神はサイコロを振らない

    無数の気泡、浮かんでは弾けて

     2025年4月18日に“神はサイコロを振らない”が新曲「Lovey Dovey」をリリースしました。同曲は、ドラマ『あやしいパートナー』エンディング主題歌。神はサイコロを振らないを応援してくれるファンの姿を想い書き綴った逆ラブレターソングであり、ドラマの主人公である春斗とさくらのラブストーリーにやさしく寄り添う楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“神はサイコロを振らない”の柳田周作による歌詞エッセイをお届け! 自身がずっと抱えてきた問題。その正体と初めて向き合ってみた結果、見えてきたひとつの答えは…。ぜひ新曲と併せて、エッセイを受け取ってください。 神はサイコロを振らないの柳田周作です。 約3年ぶりの歌詞エッセイということで、ご無沙汰しております。   前回自分で書いたエッセイを読み返して驚きました。 活字が苦手なこと、子どもの頃から悩み苛立っていたこと、大人になった今でも頭の中で得体の知れないものがぐるぐる回っていること。   今こうしてカタカタ文章を打ち込んでいますが、実は上記の問題、そしてその正体と生まれて初めて向き合い、決着をつけてきた直後であります。運命を、ディスティニーを感じますなあ。   どうやら僕は一般的な「普通」をこなすことが難しいタイプの人間みたいでした。その「普通」に擬態する方法はあるけれど、創作・表現の根本でもある「衝動」や「妄想」までもが失われかねないと。   物心ついた時からずっと頭の中が忙しなく、計画性などまるでなく、当たり前のことすら当たり前にできず、ただ自分が他人より劣っているだけなのだと悩んだ10代。   それらに悩み、他人に迷惑をかけまくりながらも、それでもこの世界であれば自分らしく生きていけるかもしれないと思えた20代。   熱狂しては涙して、大好きで、時折嫌いになりそうになるけど結局大好きで、人生で、希望で、夢で、そんな音楽に首ったけ、超ゾッコン、ラビダビな30歳。   とっくに気づいているじゃあないか。   いわゆる「普通」がこなせなくたって、一般社会に溶け込めなくたって、どこまでも不器用な自分の歌を、言葉を、表現を待ってくれる人が沢山いるじゃあないか。   結論、僕は「普通」に擬態する道を選びませんでした。   頭の中で一生鳴り止むことのないノイズの茂みを掻き分け、一際輝く色彩や情景、メロディやビートをキャッチして作品に起こすこと、共鳴してくれる大切な人達の心へ届けること。それこそが自分の生まれてきた意味であり、試練であり、使命である気がしています。   これは病ではなく、特性なのだから。   <神はサイコロを振らない・柳田周作> ◆新曲「 Lovey Dovey 」 2025年4月18日配信 作詞:柳田周作 作曲:柳田周作  

    2025/05/13

  • ガラクタ
    ○○に似合うワタシ
    ○○に似合うワタシ

    ガラクタ

    ○○に似合うワタシ

     2025年5月7日に“ガラクタ”が新曲「キミに似合うワタシ」をリリースしました。同曲は、ドラマ『低体温男子になつかれました。』エンディング主題歌として書き下ろされた楽曲。自分に自信を持てない、恋愛に率先的になれない主人公が、自分と釣り合うはずのない憧れのひとに恋に落ちていく模様を描いたラブソングとなっております。    さて、今日のうたでは、そんな“ガラクタ”のはるによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 キミに似合うワタシ 」にまつわるお話です。誰かや何かに似合う自分になりたくて、必死に釣り合おうとしているあなたへ…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 ドラマ『低体温男子になつかれました。』 ED主題歌として書き下ろした楽曲になっています。   ドラマのタイアップということで、漫画原作や脚本を頭に入れて、制作期間はそれ以外の情報やエンタメをできる限り排除しました。   見た目のコンプレックスだったり、上手くいかなかった過去の恋愛のトラウマだったり、自分と重なる部分が多々あって。まるで自分が琴里さん(主人公)になっているような気分で、曲を制作することができました。   「恋愛ご無沙汰」という単語をメモに書き記してから、怖いくらいに歌詞がスラスラ出てきました。   意外にもいちばん悩んだのがタイトルでした。   いつもは最初にタイトルから考えるけど今回は違って、歌詞を改めて読んで「キミに似合うワタシ」と名付けました。   「○○に似合うワタシ」って色々あると思っていて、人によって演じている自分が違う時ないですか?   それってその相手に釣り合おうと、似合おうと必死な自分なのかなって思います。   どこからその自信が湧いてくるのかわからない居酒屋のキャッチしていたあいつや、集団になるとガタイが3割り増しになる野球部上がりのあいつ、とは違って、常に「自分なんかが…」が口癖な私は、日常生活から隣にいる人に釣り合うのに必死だったりします。   でもそんな“あいつら”も周りに釣り合おうと必死だったりして。 そう思ったらかわいいかも。   何に似合うワタシがいちばん居心地の良いワタシですか?   そんな居場所が見つけられたらいいねーって思います。   <ガラクタ・はる> ◆紹介曲「 キミに似合うワタシ 」 作詞:はる 作曲:はる

    2025/05/12

  • なきごと
    歌詞と渋滞。
    歌詞と渋滞。

    なきごと

    歌詞と渋滞。

     2025年7月9日に“なきごと”がメジャーデビュー初となるEP『マジックアワー』をリリース! 発売に先駆けて、EPにも収録される新曲「たぶん、愛」を4月9日に先行配信リリースしました。新曲「たぶん、愛」は前作「愛才」と題材がリンクしている楽曲で、“大切な人と一緒に時間を過ごしすぎた心情”という恋愛要素もありながら、作家としての”モノをつくることに対する葛藤”を歌った楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 第1弾は収録曲「 愛才 」にまつわるお話です。渋滞中の車内にて気づいた、渋滞と歌詞の意外な共通点とは…? ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! こんにちは!  いや、こんばんは?  …おはようございます?   お久しぶりです。  なきごとVo.gt 水上えみりです。    1年ぶりの歌ネットコラム!  本日から3ヶ月間、全3本のコラム連載がはじまります。  やったー!!!楽しみだったぁ…!!!  ぜひお付き合いの程、よろしくお願いいたします!   さて、7月9日になきごとのメジャーデビューEP  『マジックアワー』がリリースされます。 個人的にかなりお気に入りの5曲が詰まっています。   今までかき溜めていた曲、 夏頃のリリースにこの曲入れたいな~とか、  こういうのやってみたかった!とか、  チームのこういうのどう?に応えた曲とか、  ドラマに書き下ろした曲とか、ね。    リリースまであと2ヶ月なので ぜひ楽しみにしていてください!      ―HK(話変わって)―     GWの渋滞って嫌だよね。   本日はGWの渋滞中の車からコラムをお届けいたします。   今年のGWは“みろくの里”という広島の遊園地でライブをしてきました! 今はそれの帰りなのですが、行きも帰りもまぁ渋滞しておりまして。   運転してくれているスタッフ陣が、 渋滞に負けずに頑張って家に帰してくれています。   「うわあああ」だの、「いやーーーー」だの、  “なきごと”をいいながら渋滞にハマっているのですが、 渋滞から若干抜けた時に、「わー!抜けた抜けた!」みたいになる 車内の空気がなんともいえないくらい好きですね。 (無免許で乗っけてもらっている分際なのでにぎやかしにだけ参加しています。)   あの渋滞を抜ける時の気持ちよさって、何かに似てるなぁと思いました。   ポケットにしまってぐしゃぐしゃになってしまったネックレスが やっと解けた時のような。 SAで買ったガチャガチャの知恵の輪が意外とむずくて それがやっと解けた時のような。 いや、もしかして、タイアップの楽曲を書き下ろせた時のような感覚!?  なのかな?   おっ   やっと、歌詞の話になってきたッ    過去にもコラムで話したことがありそうですが、  水上は曲を作るとき、俗に言う“詞先”です。    メロから作る人もいれば、 構成から作る人も、コードから作る人もいて。 作り方は人それぞれなので色々ありますが、 水上は歌詞からかきます。   音も、言葉も、空のように広く、海のように深くて、 無限に感じてしまうのですが、 歌いたい言葉が先に決まっていると、 もう少しだけ世界がコンパクトになってくれる感じがします。   あと、先にメロを作ってしまうと、 あとから歌詞をはめるのが作業に感じてしまう性でして… なるべく、歌詞は言葉の近くでありたいという 水上のエゴで先にかいています。   詞先といえど、  サビだけ、とか、Aメロだけ、  はたまたワンフレーズだけ…  みたいに、断片的にかくことも多いです。   実はこのEPの中にも、断片的な歌詞から、  膨らませて作った曲もあります。    「 愛才 」   ドラマのタイアップの曲で書き下ろしました。  原作を読んで脚本を読んで、  自分なりの解釈と、原作へのリスペクトを込めて  大切に書き下ろしました。    このタイアップで作った曲の数、半月で7曲。 人ってこんなに曲を作れるんだって思いましたね。    その中で、頭にふとよぎった言葉があって、    愛…才……    過去のメモを引っ張り起こしてみたのですが、  ビンゴ。    過去に自分でかいたメモの一部に  “愛情も才能も消耗品だわ” 曲もまだついていない書き殴った感じの乱雑な感じで残っていました。   これだーーーーーー!!!    あの時の感覚は、マジで渋滞を抜けた時の感覚に似ている気がしますね。   それを書いた当時の自分の気持ちとは違うのかもしれないけれど、 現在の自分の気持ちに消化して、  ドラマ、原作の伝えたいことを大切にして…  筆がちゃんと進みました。    そこから、作品との親和性をひとつひとつ確かめながら  丁寧に丁寧に言葉を重ねていきました。  先方からのオーダーにも応えながら、  大切に大切に作りました。    かなり味のする歌詞になったと思います。    愛才。 歌詞を見ながら改めて聴いていただけると嬉しいです。    あと、ふと降りてきた言葉はやっぱりメモ書きでも  残しておくのおすすめですね。    いつかの自分の渋滞を解消してくれるヒントになるかもです。   <なきごと・Vo.gt 水上えみり> ◆紹介曲「 愛才 」 作詞:水上えみり 作曲:水上えみり

    2025/05/09

  • yutori
    弱くてもあなたに寄り添いたい。
    弱くてもあなたに寄り添いたい。

    yutori

    弱くてもあなたに寄り添いたい。

     2025年4月30日に“yutori”がメジャーデビューシングル「スピード」をリリースしました。タイトル曲は、4月よりスタートするTVアニメ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』エンディングテーマとして書き下ろされた1曲です。この先の未来へと進む道を自らで掴み取り、あなたの隣へと歩みを進める決意が込められております。    さて、今日のうたではそんな“yutori”よる歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第1弾は浦山蓮が執筆。綴っていただいたのは、新曲「 スピード 」にまつわるお話です。自分の言葉で、誰かを救いたいとも、誰かが希望を持てるとも思っていなかった自身の、ある気づきとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 初のアニメタイアップということもあり、最初はどこまで原作に寄って、どこまでyutoriとして伝えたいことを歌詞に落とし込むか、葛藤したりしました。   バンドをやり始める前まで、それこそついこないだまで、誰かを救いたいだなんて思っていなかったし音楽で救えるともあまり思えなかった。   自分は弱い人だと分かっているし、弱い人の言葉で誰かが希望を持てるとは思えなかったから。   ただ、原作を読み返し、yutoriが今までにリリースしてきた曲を聴き返してみたら、ずっと弱くて。“弱くてもあなたに寄り添いたい”というのが、ヴィジランテとyutoriの大きな共通点だなと。   その感情というか、衝動に近いモノを歌詞に落とし込む作業は凄い楽しくて。文字にすることで、「弱くてもいいんだ」、「そのままでいいんだ」という感情になることができました。   自分で描いた詩なんだけど、今までだったら使っていなかっただろう言い回しやワードが入っていて、自分なんだけど何処か他者が描いたような感覚です。知らず知らずのうちに主人公の航一と自分を重ねながら描いていたんだと思います。   これを読んでくれた人が、自分のことを弱いって思っててもそうでなくても、あなたはあなたのままでいいし、無理に変わろうとしなくていいってことを思ってくれたらいいな。   <yutori Dr.浦山蓮> ◆紹介曲「 スピード 」 作詞:浦山蓮 作曲:浦山蓮  ◆メジャーデビューシングル「スピード」 2025年4月30日発売   <収録曲> 1.スピード 2.スピード(Anime Size) 3.スピード(Instrumental) 4.スピード(Anime Size Instrumental)

    2025/05/08

  • クジラ夜の街
    救いについて
    救いについて

    クジラ夜の街

    救いについて

     2025年4月30日に“クジラ夜の街”が新曲「夕霊」をリリースしました。今作は学校生活における「いじめ」がテーマ。センシティブな社会問題を中心に物語が展開される楽曲。改めてクジラ夜の街はロックバンドという存在を再認識させる、疾走感溢れるセルフアレンジのサウンドに、希望の意志を力強く歌い切るメッセージソングとなっております。    さて、今日のうたではそんな“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 夕霊 」にまつわるお話です。あなたは音楽に救いを求めたことはありますか? 時にわたしたちが音楽に救われる、その理由とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 “夕陽は誰を照らすでもなく ただ、ひとりでに輝いています”   “ですから当然、そこに意図などありません 確かなのはその熱と、燈色の光だけであって それ以上、何かを見出せたのだとしたら きっとそれは認知上の幻覚”   “あるいは、あなたが無意識に夕陽へと映し出した感情そのものなのです”   ーーーーーーーーーーーーーーーーーー   この文章は 僕の大好きな詩人、オリバー・アースが書いた有名な一節を、日本語に翻訳したものです。 嘘です。 全て僕が書いた文章で、オリバー・アースなどという人物は存在しません。 エッセイの書き出しにしてはキザ過ぎるかなと思って、架空の作者をでっち上げてしまいました。ジョークですジョーク。   さて本題です。 “救いについて”とありますが 皆さんは音楽ってものに救いを求めてますか?   僕は求めてないです。 「救われたいな~」と思って誰かしらの歌を聴くとか、そんなんしたことない。 人が音楽を流す理由って、もっとシンプルで、言葉にもならんような原初の欲望が由来してると思うので。 まあ、何かを求めるにしたって 「元気出したい」とか 「泣きたい」とか 「元カレ忘れたい」とか せいぜいそんなところじゃないですか。 どれも“救い”ってほど大仰でも複雑でもない そんな深く考えないで突発的に聴くってのが大半かと思います。   ただですね。 僕は、音楽に救いを求めたことはないけど 音楽に救われたことは何度もあるんです。   そしてそういう音楽は結構 誰かを救うとか 共感を誘うみたいな意図が無さそうな曲が多い。 考えてみればおかしな話なんですけどね。 なんでもないような歌なのに 聴き終わった頃には 丸ごと救われたような気持ちになるなんていうのは。   けど実際、そういうのが起こり得る。 ですがそれを「音楽のチカラだ」みたいなふうにまとめるのは嫌なんです。 違うんですよ。 そんな救助システムはないんです。 音楽は医療じゃないんです。 在りし日には「不要不急」とまで言われちまった無力の賜物なんです。 ただの耳心地のいい振動なんです。 音楽のチカラなんてないんです。 ないはずなんですよ。   ではなぜ 救われたような気持ちになるのか。 それはきっと無意識に映し出すからです。 自覚すらしていない微細な感情や、透明な記憶を。 聴こえてくる、関係ないはずのメロディに。 知らず知らず映し出してしまうからです。   だから不意に涙がこぼれたり ずっと蟠っていた哀しみに、ふと折り合いがついたりする。 だけどそこに意図はない。 音楽は、鳴っているだけ。 詩は、そこにあるだけ。 手を差し伸べてくるわけでもないし 背中を押してくれるわけでもない。   それは夕陽のようです。 ただそこに存在しているだけなのに 皆、そこに想いを照らし出してしまう。 無為に放たれる光を前に 見えないはずのものが見えてしまう。 僕たちはその折、 チカラのような何かを感じ取ってしまうのかもしれません。   いじめをテーマにした本楽曲「夕霊」において 僕は、夕陽のような曲を書きたいと思いました。 人の痛みを必然的に癒すことなんて、絶対にできないですから 絶望も希望も同様に照らせるような歌をうたいたいと思いました。 あなたはこの曲に、何を映し出すでしょうか。 もしよろしければ、聴いてみてください。   という、ひと匙の意図が入り込んで。 夕暮れに霊が浮かび上がる。   <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 夕霊 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴

    2025/05/07

  • 湯木慧
    生きてゆく中で感謝できる人でありたい。
    生きてゆく中で感謝できる人でありたい。

    湯木慧

    生きてゆく中で感謝できる人でありたい。

     2025年4月23日に“湯木慧”がニューアルバム『僕がこの世界を歌うのなら』をリリース! LD&K所属最後の作品として贈る、渾身のアルバム。新曲「image」「earth」「being picky」をはじめ、過去の隠れた名曲「ふるさと」「バードコール」を収録。さらにファンの皆様から募集した楽曲の弾き語りバージョン5曲を加え、全12曲からなるアルバムとして結実しております。    さて、今日のうたではそんな“湯木慧”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は収録曲「image」にまつわるお話です。夢をいったん閉じようと決めたとき、気づいたこと。そして抱いた思いは…。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 小学生の時に掲げたミュージシャンになる。 という夢を追い続けて 中学生の時ネットで活動を始めてから12年。 事務所に所属して途中でメジャーデビューしたりして駆け抜けたのは8年。     私は今年、その8年所属した事務所を退所する。     小さな少女が抱いた夢の幕を、一旦閉じるのだ。   それはそれはいろいろな考えや きっかけがあってのことだったけど なんとも大切な一つの答えに辿り着いたから 退所するのだ。     それは、感謝。       いつからかいつも何かしらに不満を抱きイライラしていた。 でも環境のせいにして逃げるのも 環境のせいにする甘えも許せなかったので 活動を粛々と続けた。   それは逃げでも甘えでもないのに。     そんなんでうまくいくわけもないのに。     だんだんと私は 人に感謝することが減った。 だんだんと私は 幸せではないなと思うようになった。   感謝が大事とはわかっているけど 感謝できない自分を責めて自分が変わろうとするのは間違いで 感謝できる自分になれるように選択と行動しなきゃいけなかったみたいでした。       だから、私は、事務所をやめよう。と選択をした。       そして私は そう 決めた途端に あんなのにイライラしてたのに 感謝が湧いてきて。 ああこれが正解の選択だったのか。やっと見つけたよ。やっとわかったよ。 という気持ちだった。 そうすると途端に 光が出てきた。 あたたかくなった。 ああ、これだこれだ。と思い出しました。     人生の幸福度ってもしかして、 というか人生ってもしかして、感謝できるかできないか。 ではないだろうか。と気付いちゃったんです。     そして そう 決めた途端に 未来をイメージすることがまた、出来始めました。 小学生の時決めた夢ではなくて、この場所じゃなくて、 今、 自分はどういう人になりたくて、どこに行きたくて、何をしたいのか。 未来はどんな未来にしたいのか、 どうすれば感謝が溢れるのか。 イメージすることが、また、できたんです。   すごくワクワクして嬉しかった。   イメージすることはとても大切で、光であると、思います。 それはいつだって、誰だって、できる ひかり。     どれもこれも振り返れば、その通り。の話なのだけど、 なんとも当時では難しい問題ばかりなんですよね。       君は、今、どんな未来を夢に見ているだろうか。     僕は、今、どんな未来を夢に見ているだろうか。       そんなことを歌ったのが 「image」 という曲です。       私は生きてゆく中で感謝できる人でありたい。 と、思いました。       そんな私、湯木慧 4月23日にアルバムが出ます。 『僕がこの世界を歌うのなら』というアルバム。 今回書いたコラムは そのアルバムの表題曲についてでした。     以上 湯木慧でした。     <湯木慧>   ◆ニューアルバム『僕がこの世界を歌うのなら』 2025年4月23日発売   <収録曲> ≪1枚目≫ 1.image 2.かわるがわる感情に飲まれても 3.earth 4.ふるさと 5.being picky 6.となって。怒鳴って。 7.バードコール   ≪2枚目≫ (弾き語り収録) 1.一匹狼 2.金魚 3.スモーク 4.XT 5.バースデイ

    2025/05/02

  • Kucci
    苦い煙
    苦い煙

    Kucci

    苦い煙

     2025年5月1日に“Kucci”が『ときめきEP』をリリース! タイトル曲「ときめき」は、彼女のメジャーデビュー曲であり、映画『女神降臨』主題歌です。マンガ版『女神降臨』を愛読していたというKucciは、改めて日本版映画の脚本を読み、主人公・麗奈の心情に寄り添う楽曲を書き下ろしました。    さて、今日のうたではそんな“Kucci”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。最終回は、収録曲「苦い煙」にまつわるお話です。この曲の制作のきっかけとなった実話とは。そして、作曲に対する概念が変わったとある発見とは…。また、今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 こんにちは、Kucciです!   第3回目は本日5月1日に配信リリースされたばかりの『ときめきEP』に収録されている「苦い煙」についてお話ししたいと思います。   この曲は実話というか、実話を少し別の視点から見て作った曲というのと、曲作りの概念が変わった曲でもあるんです。     実話というのは、高校時代の友達3人と数ヶ月ぶりに会って、いつもと変わらず他愛もない話をしていたんです。 一人の子が「ちょっと行ってきていい?」っていうから、私は「どこに?」って聞いた。そしたら「吸いに…」って。 「…わお!どうぞ!」って私は咄嗟に返答したけど、彼女が外でタバコを吸ってるのを見て、そっち側に行っちゃったんだってなんか勝手に悲しくなっちゃって。   そんなことをお家にまで持ち帰ってしまって。 これを曲にしたい、でもシュチュエーションがちょっとわかりにくい。 だから、「ずっと片想いしていた人に久しぶりに再会したら、新しい恋人の影響で大人になっていた」っていう設定にして書いてみた曲なんです。     “あなたは変わった 変わった 変わってしまった 咄嗟に僕は笑った 笑うことが僕を保った”     平然を装うことで精一杯。本人に言える立場ではないというこのもどかしさ。 そんなやるせない気持ちが詰まった1曲です。 あの時はモヤモヤして仕方なかったけど、こんなにも素敵な曲になったのでお友達ありがとう(笑)。   それから、作曲に対しての概念が少し変わったというのは、 私は曲を作る時、いつも物事について、「きっとこれってこうだよな」とか「こういう見方をしたら前を向けるかな」とか、結論づけるように考えていたけど。 「あれ、このモヤモヤだけを閉じ込めるのもいいのか、ありじゃん」みたいに新しい気づきがありました。   何かをきっかけに凹んだり落ち込んだりして、すぐに前を向けなくて焦る時もあるけど、「私は今焦っているんだ、辛いんだ」ということを叫んでもいいのか、なんてことをこの曲を作ってる時に学んじゃいました。   そんな思い出と発見が詰まっている「苦い煙」沢山聴いてくれると嬉しいです!!     そして、3回もコラムを書かせてもらえて、配信リリース当日に掲載してもらえて、とっても嬉しいです。   初めてのエッセイで何を書こうかすごく迷ったし上手く書けていないけど、私のことを少しでも知ってもらいたいという想いで書きました。   最後まで読んでくれてありがとう。   <Kucci> ◆『ときめきEP』 2025年5月1日発売  

    2025/05/01

  • bokula.
    最近の所どうも世の中曇っていて仕方がない。
    最近の所どうも世の中曇っていて仕方がない。

    bokula.

    最近の所どうも世の中曇っていて仕方がない。

     2025年4月30日に“bokula.”がMajor 1st Full Album『MELT』をリリースしました。今作には、TVアニメ『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』OPテーマ「ライトメイカー」、2024年に開催されたワンマンライブツアーでの会場限定盤CD『若者が全て.』に収録されている「ブルースカイ」など既発曲6曲に加え、新曲6曲が追加収録されております。    さて、今日のうたではそんな“bokula.”のえい(Gt./Vo.)による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『MELT』について。そして最近、晴れやかな気持ちになれないその理由のお話です。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 bokula.というバンドでギターと歌をしています。 えいです、よろしくお願いします。   こんな風に何かに対して何百字で作文をするという事は案外嫌いじゃないのですが、今回は新しいアルバムについてという事で600字以内じゃ語りたりなくなっております。     ●Major 1st Full Album『MELT』について   今作、幾つかの媒体様でもお話しさせていただきましたが、J-POP、J-ROCKで括るには少しカテゴライズし難いのでは無いかと考えています。   というのも、今自分が好きだと言えて、尚且つ23年間生きてきただけの音楽への知識と引き出しが増えた全12曲だと自負していて。まさにそんなカテゴライズし難い音楽なら、いっそ溶かして混ざり合えばポップだロックだの言わなくても考えなくても済むじゃないかと。   それがきっと“bokula.らしさ”になってくれるんじゃないかと思っています。   ●それ以外の事について   最近の所どうも世の中曇っていて仕方がない。 僕だけの世界なのか、君にとってもなのか あまり晴れやかな気持ちになれないと感じていた。 SNS然り、音楽を最優先としない娯楽コンテンツを流し見していてハッとしたのだが 昔はこうじゃなかった。   もっと常に音楽に頼っていた様な気がする。   今に比べると簡単に再生出来るものじゃなかったから、手軽になった分、自分だけの救済措置という優越感と自分の世界に関与してくれるという自覚が芽生えなくなったのだろう。   サブスクや昨今のSNSが悪だと提示しているのではなく。音楽があって当然の様に扱ったり、消費する為だけの作詞作曲をしたりしてほしくないと、双方のプレイヤーに対して考えた。   もっとお互いに尊いものであるべきだ。 チープで簡略化された馴れ合いは音楽じゃなくてもない方がいい。   そしたら、世の中きっと晴れる気がする。   <bokula. えい> ◆Major 1st Full Album『MELT』 2025年4月30日発売 <収録曲> 1. 優しさに気づけば 2. 涙ばっかのヒロインさん 3. ブルースカイ 4. magatama feat. 内山ショート 5. ライトメイカー 6. 青くね 7. 最愛のゆくえ. 8. 欠片のルージュ 9. トラウマなんです 10. ハートにハグしよう 11. トラッシュミー 12. love!!bow!!flare!!

    2025/04/30

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