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  • ヤングスキニー
    あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。
    あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。

    ヤングスキニー

    あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。

     2022年12月7日に“ヤングスキニー”が配信シングル「好きじゃないよ」をリリースしました。インディーズとして最後となる楽曲であり、未練を描いた冬の季節にピッタリなバラードソングです。2023年2月にビクターエンタテインメント内SPEEDSTAR RECORDSよりメジャーデビューすることを発表した彼ら。勢いを増していくヤングスキニーの今後の発表にも是非、ご注目ください。    さて、今日のうたコラムでは、最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 好きじゃないよ 」に通ずる想いです。別れてから月日も経って、もう好きじゃないはずなのに、忘れようとしているのに、どうしても忘れられない。そんな<あなた>がいる方へ、この歌詞とエッセイを受け取ってください。 あなたに振られてから、もうそろそろ2年が経ちます。散々喧嘩をして別れたはずなのに、日が経つにつれて、あなたとの時間が恋しくなってしまって。あなたなんてもう好きじゃないはずなのに。   いつになったら新しい人と 恋に落ちれるだろうか あなたと比べてはどこが違って また今日も足踏みをしてる   いつになったらあなたを忘れることができるのだろう。もう2年も経ったのにいまだに引きずってしまって、本当にいつまで経っても未練たらたらです。気になる人ができても、あなたと比べてしまっては、どこか合わなくて、なかなか前に進めないままどんどん季節だけが変わっていきます。   あなたとの写真はもちろん消したし、付き合って初めてのクリスマスに2人で作りに行ったペアリングも捨てちゃったし、あなたが取りに来るかもと思って取っておいた傘も、もう捨ててしまいました。思い出さないように、いや思い出せないように全部捨てたのに、どうして離れてくれないのですか。どうして浮かんできてしまうのですか。   そもそも喧嘩して別れたんだから、たとえ復縁したっていつかは同じことを繰り返すだけなのに、なんで恋しくなってしまうのだろう。なんで楽しかった日々しか思い出せないのだろう。あなたがまだ好きなわけじゃなくて、あなたと過ごした時間が好きで忘れられないなんてことはわかっています。あーあ、嫌になっちゃうよ。   やっと私好きな人ができそうなの 邪魔しないでよ、あなたがちらついてしまうよ やっと私好きな人ができそうなの あなたなんてもう、好きじゃないよ   別にあなたは、連絡をしてくるわけじゃないし、何もしてこないから邪魔してるわけじゃないのに、自分が勝手に思い出してしまって、自分が勝手に苦しんでるだけ…   もう何をしたって、あなたを忘れられない。自分の中のあなたを捨てたとしても忘れられない。だったらいつかあなたにこの気持ちが届くように、今日もあなたを想って歌にします。   <ヤングスキニー・かやゆー> ◆紹介曲「 好きじゃないよ 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー ◆Music Video  ※12月7日(水)22:00~プレミア公開  配信サービス一覧: https://yangskinny.lnk.to/Sukijanaiyo

    2022/12/07

  • 坂口有望
    だから生きていく。
    だから生きていく。

    坂口有望

    だから生きていく。

     2022年12月7日に“坂口有望”がニューシングル「サイレント」をリリースしました。今作には、テレビ朝日系『科捜研の女 2022』主題歌のタイトル曲に加えて、自身のライブで披露される人気ミドルバラードナンバーであり、多くのファンから音源が望まれた「綿毛」が収録されます。さらに初回生産限定盤には、メジャーデビュー5周年記念『XL Tour』東京公演の映像が収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“坂口有望”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 サイレント 」に通ずるお話です。コロナの隔離期間中、布団の中から書いてくださったこのエッセイ。自身が誰とも会っちゃいけない時期だからこそ、より「サイレント」が響いた理由とは…。 11月末のこと。何十回目かのPCR検査で、初めて陽性の文字を見た。第何波なんだろう。もう何波でもいい。ナンパでもいい。これまで皆勤賞のように、誇っていた坂口家の健康記録が途絶え、家族みんな仲良くコロナに。今まさに、隔離中の布団の中、この原稿を綴っています。   こんな風に気付きたくもなかったのだけれど、自分の曲「2020」の<繋いだ手と手を嘲笑う そんな悪者に踊らされてる>という歌い出しは、なかなか意表を突いていると思った。くぅ。   そしてもう一つ、コロナになってわかったこと。それは、誰とも会っちゃいけない時ほど、たまらなく誰かに会いたくなる、ということ。いつもは「俺にかまわないでくれ」みたいなキャラを演じているくせに、こればかりはクールが貫けない。会いたい人には会える内に会いに行こう。   今回の新曲「サイレント」はそんな私に痛いほど響いてしまった。最初は、天国へのラブソングのつもりだった。天国に咲く花があるらしい。その白い美しい花言葉は「私は幸せ」。   私も、そしてきっとあなたも、空の上に会いたい人がいる。その人がいないことが寂しくて、愛おしく思って流した涙が、きっとその花を咲かせるんだろうなと思った。だけど今は、もっと広い意味で、この曲を歌える気がする。   人は生きている限り、例え病床にあっても、鼓動を鳴らし続けている。それは他人へ「私はここで生きているんだぞ」と知らせ続ける音。誰かがいなくなると悲しい。けど、会えなくなったあなたは、私に元気でいてほしいと思ってるでしょ? 私もあなたにそう願っている。こんな相互関係が人と人の隙間に、至る所にあって。そうやってこの時代は成り立っているんじゃないかと思うのです。だから生きていくんだ、みんなで。   公開されたMV、見てくれましたか? 私、実はできあがったものを見て、不覚にも泣いてしまった。海の波の音を感じながら、満点の星空の下で撮影した映像で、出演していただいた凛くんの叫ぶ声が、当たり前だけど音楽に掻き消される。それが、あまりに儚くて美しい。日本中、世界中、いや空の上にだって届いてほしい。必見です!! <坂口有望> ◆紹介曲「 サイレント 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望  ◆ニューシングル「サイレント」 2022年12月7日発売 <収録曲> 1. サイレント 2. 綿毛 3. サイレント(Instrumental) 4. 綿毛(Instrumental) 【ライブ情報】 坂口有望 5th Singleリリース記念「耳をすましてよtour」 3月4日 (土)神戸 VARIT.                                            3月5日 (日)岡山 YEBISU YA PRO 3月10日(金)心斎橋 BIGCAT                                                   3月11日(土)名古屋 THE BOTTOM LINE                                              3月19日(日)東京  キネマ倶楽部                                               3月24日(金)熊本  Django                                                       3月25日(土)福岡  OP's                                             3月31日(金)札幌  PLANT                                                       4月02日(日)仙台  CLUB JUNK BOX                                      前売:¥4,500(税込) 別途ドリンク代必要(全自由)   【ファンクラブ先行】 URL: https://smam.jp/ticket_221130/ 期間:11/30(水)12:00~12/7(水)23:59   【オフィシャル先行】 URL: https://www.sma-ticket.jp/artist/sakaguchiami 期間:12/10(土)10:00~12/14(水)23:59

    2022/12/06

  • Amber's
    2022年12月3日、僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。
    2022年12月3日、僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。

    Amber's

    2022年12月3日、僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。

     2022年12月3日に“Amber’s”が配信EP『AUTHENTIC』でメジャーデビュー!今作には、リード曲のバラードソング「例えばの話」、アップテンポな「AUTHENTIC」、「1!2!3!(ワンツースリー)」に加えて、Amber’sの新たな一面が見える「Blac Swan」とバラエティ豊かな楽曲が収録。全4曲入りの渾身のEPが完成いたしました。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“Amber’s”の福島拓人による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、メジャーデビューを果たした今、伝えたい素直な気持ち。EP『AUTHENTIC』の歌詞と併せて、その想いを受け取ってください。 初めてコンサートを観に行った小学校4年生の夏。僕の好きなアーティストはステージの上で輝き、僕の心を制御出来ないほどに躍らせた。   メジャーデビューをすることはあの日からの夢。 そしてギターを手に取り、音楽を始めた10年前には夢は目標に変わっていた。   2022年12月3日 僕たちAmber'sはメジャーデビューしました。 今の僕らの夢は東京ドームでワンマンライブ。   変わらず変化し続ける僕らの夢と音楽を楽しみにしていて欲しいです。       「長い旅に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ。」   人は旅にでようと思うと多くの荷物をカバンに入れてしまう。 その旅が長く険しければ尚更だ。 食糧に水、寒さを乗り越えられる服、地図にコンパス。きっと調理器具も必要になるだろうな。携帯の充電器も欲しいし、一応漫画も入れておこうかな…   どんどんどんどん荷物を増やしたくなるけれど、そんな大荷物を持ってちゃ、険しい道を、山を乗り越えられるはずがない。   きっと本当に必要なのは核となる“気持ち”。   僕らはメジャーという新たな一歩を踏み出して、これから長く険しい旅が始まるけれど、不安や心配事、そんなものは持っていかない。 持ち物は“信念を持って気持ちを込めた楽曲を全力で届ける気持ち”これだけ。 余計な物は持っていかない。   インディーズの期間にいろんな経験をさせてもらった。 嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、たくさんある。 一人じゃ挫けそうな時でも相方と支え合って乗り越えてきた。   僕らは体力づくりをしてきた自負がある。 準備は万端。今この文章を読んで下さってるあなたに信念を持って、気持ちを込めた楽曲を届けます。届け続けます。受け取って欲しいな。     既にAmber's を知ってくれている人にも これから僕たちを知ってくれる方にも 10年後20年後、Amber'sの音楽に出会う人にも 届けたい今のAmber'sの決意を込めたメジャーデビューEPの4曲となっています。   今回の歌ネットのエッセイでは「メジャーデビュー」にフォーカスを当ててタイピングさせていただきました。次回はメジャーデビューEPに収録されている楽曲について想いを語らせて頂きます。一曲一曲、強い想いが込められているので、是非読んでください! <Amber's ・福島拓人> ◆配信EP『AUTHENTIC』 2022年12月3日発売   <収録曲> 01.「1!2!3!」 02.「AUTHENTIC」 03.「Black Swan」 04.「例えばの話」  

    2022/12/05

  • 麗奈
    僕らの明日を一生懸命生きる。
    僕らの明日を一生懸命生きる。

    麗奈

    僕らの明日を一生懸命生きる。

     2022年10月23日に“麗奈”が3rd Single「ワカレミ」を配信リリースしました。絶賛配信中の「好いひと」が、ABEMAオリジナル恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』のBGMとして起用。そして今作「ワカレミ」は、「キミをアイス」「好いひと」に次ぐ、“恋”三部作の第三弾となる楽曲で、実は『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』にインスパイアを受けて、制作された楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“麗奈”による歌詞エッセイをお届け!今回は第3弾、最終回です。中学生の頃に作詞・作曲を始め、高校生からは鹿児島を中心に路上ライブやライブハウスでの活動を開始。そして今夏にメジャーデビューを果たした彼女にとっての“音楽”という存在について、綴っていただきました。今の正直な想いを受け取ってください。 悩みは尽きない。 どうでも良いようなことから、重要なことまで。 それは、自分が物心付いた頃から変わらない。 その時の自分は、今の自分よりきっともっと悩んでたのかもしれない。   自分は人と接することがこの世界で一番苦手だ、ってぐらい苦手だ。できることなら、外では誰とも会いたくない、話したくない。小さな頃から、人前では一言も話すことが出来なかった。小学生の頃だって必要最低限しか話せなくて、凄く悩んだ記憶がある。   そんな時に出会ったのが、音楽だった。   友達と遊ぶこともなかったから、自分にとってはようやく熱中できるものとの出会いだったのかもしれない。クラスの皆は自分が音楽を始めたことなんて知らなかっただろう。そこから、人と関わることが自然と増えて、今では少し話せるようになった。そしてすぐ高校卒業間近。   進路について苦しいぐらいに悩んだ。やりたい事は心の中に沢山ある、不安だってある。色々な気持ちや思いがぐちゃぐちゃになってそして選んだ道。   毎日毎日同じようなことを考えて、今日が辛くて仕方が無かった、明日をどうやって生きようか、これから先自分は生きていけるのかなって。明日が嫌で嫌で仕方がなかった。   今だってたまにある、SNSを見ていても本を読んでいても音楽を聴いてても買い物をしていても歌ってても、明日が不安で不安で仕方が無い。   きっと皆だってそうだと思う、数えられない程の悩みとか不安を持っていても見て見ぬふりして今日を必死に生きる。   自分だけじゃないんだって思うと、少し心が支えられる気がして、こうして歌っていると「頑張れ」って声をかけてくれる人が沢山そばに居てくれる事にとても感謝する。   たまには、その言葉に、プレッシャーに押し潰されそうになっちゃうけど、その言葉が大きな力になってることは確かだ。その言葉に支えられて、そして自分もできるだけの力で皆の支えになりたいし、少しでも力を恩返ししたい。   そんな気持ちを持ちながら、夢を持ちながら、また明日も生きていこうと思う。   1つでも幸せを見つけて、1つだけでも希望を見つけて。   沢山悩みもあるし、沢山出来ないことがあるけど、自分だけの明日、そして僕らの明日をまた今から一生懸命に生きていこうと思う。 <麗奈>

    2022/12/02

  • LACCO TOWER
    ちちんぷいで変わらない現実の為に。
    ちちんぷいで変わらない現実の為に。

    LACCO TOWER

    ちちんぷいで変わらない現実の為に。

     今年結成20周年を迎えた“LACCO TOWER”が、2022年12月7日にオールタイム・ベストアルバム『絶好(ぜっこう)』をリリース!インディーズ~メジャー、全キャリアから発売された楽曲をメンバーがセレクトし、CD4枚(メジャーサイドCD2枚、インディーズサイドCD2枚)計50曲を収録する集大成的な作品となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放つ“LACCO TOWER”の松川ケイスケによる歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作に収録される新曲「 魔法 」に通ずるお話。魔法にかかった最初の日から続いてきた物語の半ば、「あの時こうだったら」「あの日こうしていれば」と、思うことが増えたあなたへ。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「あの時こうだったら」「あの日こうしていれば」   今まで生きてきて、そんな事が頭をよぎらなかった人はいないんじゃないだろうか。   漫画に登場するとんがり帽子を被ったあの人のように、ステッキや指をくるんと回したその瞬間、リセットボタンを押すより早く世界を変えてしまう。そんな魔法を誰もが願ったことがあるのではないだろうか。   物語の始まりは、いつだって希望に満ちている。夜が早く終わるのを願い、太陽が昇るのが待ち遠しくてたまらなくなる。希望に満ち満ちた行動は、その熱量に後押しされるように続いていく。きっとこの物語のエンドロールは花弁の舞う中執り行われるのだろうと。誰かと恋をすることなんて、その最たる例だろう。   おかえりの笑顔が減った。ご馳走様の言葉が減った。かわいいねと、かっこいいねと、言い合う回数が減り、キスの回数が減った。ため息の数が増えた。口を利かない時間が増えた。   あの物語の始まりを基準として、減ったものと増えたものを数えていく。変わってしまったものばかりを計測してしまう。変わってしまったものは数えやすいから。   「あの時こうだったら」「あの日こうしていれば」   我々は元々願っていた未来がそうでなくなると感じた時、こんなふうに思うのかもしれない。まるで魔法にかけられてしまったようなあの瞬間から、変わったものばかりを数えてしまう。ただ、全てが始まった0の地点。つまり魔法にかかったあの地点でかかった魔法は、決して嘘ではない。何事にも変えることのない事実だ。   解けていった魔法は沢山ある。でも、解けなかった魔法があるからこそ、魔法が解けたと感じるのではないだろうか。「ちちんぷい」なんて一言じゃ変わらない現実に打ちのめされないように、今一度自分がなんの魔法にかかったのか確かめてみてほしい。きっと解けなかった魔法も山ほどあるのだから。 <LACCO TOWER・松川ケイスケ> ◆紹介曲「 魔法 」 作詞:松川ケイスケ 作曲:LACCO TOWER ◆オールタイム・ベストアルバム 『絶好(ぜっこう)』 2022年12月7日発売 COCP-41841/4 ¥6,050(税込)   <収録曲>   <Disc.1> 1.薄紅(うすべに) 2.化物(ばけもの) 3.雨後晴(あめのちはれ) 4.魔法(まほう) 5.嘘(うそ) 6.桜桃(さくらんぼ) 7.怪人一面相(かいじんいちめんそう) 8.傷年傷女(しょうねんしょうじょ) 9.若者(わかもの) 10.喝采(かっさい) 11.星空(ほしぞら) 12.地獄且天国(じごくかつてんごく) 13.雪(ゆき)   <Disc.2> 1.棘(とげ) 2.未来前夜(みらいぜんや) 3.遥(はるか) 4.葡萄(ぶどう) 5.非公認(ひこうにん) 6.青春(せいしゅん) 7.歩調(ほちょう) 8.非幸福論(ひこうふくろん) 9.狂喜乱舞(きょうきらんぶ) 10.火花(ひばな) 11.蛍(ほたる) 12.秘密(ひみつ) 13.花束(はなたば)   <Disc.3> 1.藍染(あいぞめ/Re-Recording) 2.杏子(あんず) 3.苺(いちご) 4.恋人(こいびと) 5.斜陽(しゃよう/Re-Recording) 6.栞(しおり) 7.雨(あめ) 8.模細工(もざいく) 9.奇妙奇天烈摩訶不思議 (きみょうきてれつまかふしぎ) 10.蛹(さなぎ) 11.組絵(ぱずる) 12.告白(こくはく)   <Disc.4> 1.林檎(りんご) 2.柘榴(ざくろ) 3.蕾(つぼみ) 4.花弁(はなびら) 5.後夜(こうや/Re-Recording) 6.未来(みらい/Re-Recording) 7.弥生(やよい) 8.鼓動(こどう) 9.紫陽花(あじさい) 10.錻(ぶりき) 11.懐炉(かいろ) 12.一夜(いちや)

    2022/12/01

  • 足立佳奈
    最寄り駅から二つ手前の駅で降りて、改札をでた。
    最寄り駅から二つ手前の駅で降りて、改札をでた。

    足立佳奈

    最寄り駅から二つ手前の駅で降りて、改札をでた。

     2022年8月でデビュー5周年を迎えた“足立佳奈”が、毎月の連続配信リリースを行うことを発表。その連続リリース第8弾として、11月30日に「WALK」を配信リリースしました。今年5月にリリースした「Me」以来2度目のタッグとなるShin Sakiuraをアレンジャーに迎え、作詞・作曲は足立佳奈本人が手掛けております。    さて、今日のうたコラムでは、アニバーサリーイヤーを記念して、5月~12月に毎月“足立佳奈”による歌詞エッセイをお届けいたします!今回は第7弾です。綴っていただいたのは、新曲「 WALK 」にまつわるお話。みなさんも時々、急にどうしても一人になりたくなること、スイッチが切れてしまうこと、ありませんか…? そんなときにこそ、この曲とエッセイを受け取ってください。 「ご馳走様でした!今日はありがとうございましたー!!」   元気な挨拶でお店を出て、 ネオン街をすり抜けて電車に駆け込んだ。 奇跡的に席が空いていて、私は肩を細めながら座った。 少しマスクが苦しくて、マスクを人差し指と親指で摘んで空気を吸った。 きっと今、ほんのり顔が赤いんだろうなぁ。 久々に集まる学生時代の先輩達は、なんかキラキラしてた。   今何してるんですか? わぁそれは大変ですね!! えー!あの人とまだ付き合ってるんですか?! 今度みんなで会いたいですー! それにしてももう20代半ばって人生ってあっという間ですよね! でもーとにかく今は頑張りたいですよね!!   色んな会話ができてとても良い夜だった。   気づいたら少し寝てしまったみたいだ。 まだ電車は混んでいて席は埋まっていた。   すぐ感じた、 自分のやる気スイッチが完全に切れてしまってることに。 ほんと急にやってくるこの感じ。   きたきた。 どうしても一人になりたいっていう瞬間だ。   なんで? って聞かれても、 一人になりたいの。の一点張りか、 あるいはそれすらも言いたくない、 無視してしまいたくなるような。   今は、無視してしまいたくなる。 そんな気分。   電車の中の暖房のきいたどんよりとした雰囲気とか、 キラキラしたカップルやお店で溢れてる街とか、 LINEの通知音にも。 なんにも気にせず一人になりたい、そんな気分。     だから、 というか体が自然に、 最寄り駅から二つ手前の駅で降りて、改札をでた。   最寄り駅は人が多いから、 今はそんなところに行きたくなかった。 なんか世界についていきたくない。って感じ。   フラフラ地図も見ないで大体の方向で歩き始める。 昔はお店がズラっと並んでいたんだろうなという商店街の通りにでた。 きっとこの道真っ直ぐだ。   車道と歩道の区切りは綺麗に引かれた白線だけ。 少し白線の上を歩いてみることにした。 飲酒運転をした人は、警察にこの白線を歩かされるのをテレビでみたことがある。 私はさほど酔ってないらしい、 ちゃんと白線を歩ける。   街頭も少ないこの道で青々と光ってるコンビニは、 今の私には眩しかった。 コンビニを通り過ぎて5分くらい歩いたところに公園があった。 誰もいない真っ暗な公園のベンチに座った。 ジャングルジムと、パンダとラッコの前後に動く乗り物がある、家とマンションの間にある縦に長い公園。   真っ暗な空を見上げて、 少し呼吸が止まるような、その瞬間きゅーうって体を締め付けられた。 不安が襲ってきた。 私はただでさえ夜になると少し余計なことを考えてしまうタイプだ。   誰かと自分を比較したり、 過去の失敗を思い出したり、 未来が見えるようで見えなくて悔しくなる。   とにかく落ち込んで苦しくなって 何を見ても何を思っても涙が溢れた。     その時、 商店街の方から何人かの笑い声が聞こえた。 さっきまでは誰とも会いたくなくて、誰の笑い声も聞きなくなかったのに、ひとしきり泣いたせいか、なんなのか、彼らの笑い声に温かさを感じた。 ふいに微笑んでしまった。   あー、そうか。   私の代わりに彼らが笑ってるんだ。   そう思ったら、 こんな夜もそんなに悪くない気がした。   不思議だけど、 人の気持ちはそんなもんだ。 ひょんなことから、 考え方だったり、気持ちが変わったりする。   彼らの笑い声に引き寄せられるように、 服の右袖で頬を伝う涙を拭いながら、公園を後にしてまた一本道を歩き始めた。   焦らなくていい、孤独な夜があったっていい。 朝になればきっとまた笑顔になる。 きっとその繰り返しだ。   ウォーク、ウォーク、歩いていこう。 ゆっくりでいいから、 これでいいから。 <足立佳奈> ◆紹介曲「 WALK 」 作詞:足立佳奈 作曲:足立佳奈

    2022/11/30

  • SUPER BEAVER
    「ひたむき」とは結果の言葉ではなく、その道すがらの様を表す言葉。
    「ひたむき」とは結果の言葉ではなく、その道すがらの様を表す言葉。

    SUPER BEAVER

    「ひたむき」とは結果の言葉ではなく、その道すがらの様を表す言葉。

     2022年11月30日に“SUPER BEAVER”がニューシングル「ひたむき」をリリースしました。同曲はTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第6期のオープニングテーマ。激動を描くアニメの世界観とバンド自身の歩みや姿勢が強くリンクした、<一生懸命に生きるひたむきさ>を肯定する力強いメッセージが込められたロックチューンに仕上がっております。  さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“SUPER BEAVER”の柳沢亮太による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 ひたむき 」に通ずるお話です。<自分は自分だからってのはさ 言い訳の そのための 決意じゃなかったろう>と幕を開ける歌。自分は自分だから。みなさんはこの言葉を今、どんな気持ちで口にしますか…? 歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 “自分は自分だから” それをどんな気持ちで想うか、捉えるか、口にするのか。   個、自我、アイデンティティ。 どれだけ世情が変化しようと、トレンドが移り変わろうと、生きる以上は無意識にも意識し続けるであろうこと。その上で、それぞれに抱える価値観は、自分自身が大切にしたいと思う事柄の一つの基準でありながら、他者との関わり合いの積み重ねの上で形成されている、と最近改めて感じる。   どんな自分でありたいか、どんな自分になりたいか。 それを考える最初のきっかけの多くは<憧れ>な気がするし、「大きくなったら何になりたい?」っていう、あそこから繋がっていることは多いように思う。TVの中のあの人やスポーツ選手、家族を見て思ったかもしれないし、友人や近所の兄ちゃん姉ちゃん、はたまた歴史上の偉人に感化されたかもしれない(…同時に反面教師がきっかけになり得るのも事実)。   自分が何者か、など考えもしなかったニュートラルな頃。   そこから保育園や幼稚園で、意地悪をしたとかされたとか、ごめんねとか仲直りを知って、小学校を卒業する頃には小さくも確かな社会を経験して、少しずつ、他者と自分を比べて気がつく<違い>に触れていく。中学・高校と進学する頃には、その<違い>こそが当時の全ての思考の根元になっていたようにさえ思える。   自分にできること、自分にはできないこと。あの人はできること、あの人にはできないこと。自分にあって、あの人にないもの。あの人にあって、自分にないもの。自分にはできないこと、自分にはないもの、自分は手にしていないもの…   歳を重ねるにつれ<憧れ>もキラキラした表情を見せる方が減って、むしろ悩みの理由にすり替わって。無いものばかりあるように感じて、圧倒的な不安に襲われた時、思わず口にしてしまう。   “自分なんて”   期待することをやめれば、憧れることをやめれば、いつかはきっと、と思うことをやめれば。楽になるかもしれない。楽になるかもしれないけど…楽しくもなかった。これは…経験談も、含む。むしろ辛かった。どうしたって覆ることのない自分が自分であること。それを諦めの理由にしようとした虚しさが、どうしようもなく苦しかった。   本当は。 一見終わりのように見える何かも、自分が生き続ける限り終わりきってはいない。諦めなければ必ず辿り着く、とかって事ではなく、辿り着きたいなら辿り着くまで歩く以外に術はない。叶えたいなら叶うまでやり続ける以外に術はない。誰かではなく、自分自身が、だ。   「ひたむき」とは結果の言葉ではなく、その道すがらの様を表す言葉。「直向き」って書くんだって。ああ、なるほど。   個、自我、アイデンティティ。 自分、が、他者との関わり合いの積み重ねの上で形成されていくのであれば、<違い>もまた自分であることの一つの証。羨んだり、悔しく思う気持ちが、自身の心に火をつけることだってある。けど飲まれないようにしたい。不安な時に人を嗤って安心しようなんて、それこそ惨めだ。   “自分なんて” そんな言葉で諦めようとしたとき、ぎゅっとなるあれが、心の叫びだと思う。   人は人、自分は自分。それでいいし、それがいい。だから想い遣って想像する。   “自分は自分だから” それをどんな気持ちで想うか、捉えるか、口にするのか。 意志を持って笑いたいと思う。 <SUPER BEAVER・柳沢亮太> ◆紹介曲「 ひたむき 」 作詞:柳沢亮太 作曲:柳沢亮太 ◆New Single『ひたむき』 2022年11月30日発売   <収録曲> 01. ひたむき 02. 秘密 -Acoustic ver.-  

    2022/11/29

  • CHIHIRO
    もし、やっと運命の人に出会えたなら。
    もし、やっと運命の人に出会えたなら。

    CHIHIRO

    もし、やっと運命の人に出会えたなら。

     2022年11月22日に“CHIHIRO”がデジタルニューシングル「ふたりのうた」をリリースしました。今作は9月にリリースされた「3%」に続く2022年リリース第3弾。どんなことがあってもふたりでいられることの奇跡を、優しいピアノの音色で包んだポップなラブソング。遊び心のあるギミックを取り入れながら最大の幸せを表現しており、恋人や夫婦、パートナーに届けたい、究極のカップルソングに仕上がっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“CHIHIRO”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 ふたりのうた 」のお話です。これまでラブソングをたくさん書き続け、愛にたどりつく関係になるまでの難しさも知っている彼女だからこそ、届けたいこの曲。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 恋人になったとしても長く続くことは難しいもの。 さらに愛まで辿り着く関係になることって簡単じゃない。   この人かも!と思っても振られたり 出会いと別れを繰り返して それでも運命の人を探していく。   やっと両思いになれたとしても 何かがきっかけですれ違いが起きたり 最初は上手くいってても相手の熱が冷めてしまったり 同じくらいの想いをお互い同じくらいずっと保つことは なんなら奇跡みたいな確率だと思う。   私は恋愛ソングを沢山書いてきて 失恋や報われない恋の曲を沢山書いてきたけど その難しさも知っているからこそ 幸せを見つけられた時の喜びや温かさは 本当に貴重だと思ってる。   今回私の新曲「ふたりのうた」は そんなことを伝えたかった。   ― もしも君がいてくれたら 最高な人生が待ってるから ―   もし、やっと運命の人に出会えたなら   ふたりでいられることに感謝して 一緒に過ごせたら最高な関係になれると思う。   価値観の違いも 意味不明な癖も 寝起きの変な顔も 愛おしく抱きしめるの。   当たり前に思わないで 今一緒にいれることは奇跡なんだって   ― 想い思いやり認め合って 疑うことなく信じあって 揺るがない愛を育てていこう。 ―   私はこの曲を書いてる時に ファンの方を思いながらも書いた。   ― もしも君が悲しいなら もしも君が辛いのなら いつだって半分こして心楽にするよ ―   私の曲を聴いて笑顔になってくれたら幸せだし 辛い恋をしたなら曲を届けて心を楽にしたい。   よくみんなが恋愛の報告とかしてくれて 失恋や片思いもあるけど、 付き合ったり、結婚したり、家族が増えたり そんな嬉しい報告も幸せで。   これからもみんなと語り合えて 音楽を通して恋に前向きに 笑顔にできたら嬉しいなって思う。   そんな意味も込めて   <CHIHIRO> ◆紹介曲「 ふたりのうた 」 作詞:CHIHIRO 作曲:CHIHIRO

    2022/11/28

  • マルシィ
    貰ってばかりでちゃんと返せてるかな。
    貰ってばかりでちゃんと返せてるかな。

    マルシィ

    貰ってばかりでちゃんと返せてるかな。

     2022年10月26日に“マルシィ”が新曲「幸せの花束を」をデジタルリリースしました。同曲は、ABEMA『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』ドラマ主題歌に決定。“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか”を描くオリジナル恋愛番組のシリーズの10作目となり、「幸せの花束を」は第4話(12月25日放送予定)でドラマ主題歌として放送されるので楽しみにお待ちください。    さて、今日のうたコラムでは、最新作を放った“マルシィ”の吉田右京による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 幸せの花束を 」にまつわるお話です。自分はいつももらっているばかりだ。だからこそ、ちゃんと伝えたい、何かを届けたい…。そんな思いを胸に抱いているあなたへ。歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 お久しぶりです。 マルシィのボーカル、吉田右京です。   前回書かせて頂いた頃は上京したばかりで、上京してからだともうすぐ一年が経ちますが、時間の体感速度があまりにも早くていつも驚いています。気づいたら1週間経っている。毎日を大事にしなきゃなと思う日々です。まだまだ東京には慣れないですが、美味しいラーメン屋さんや家まで帰る際の近道を発見したりと少しずつ前進しています。   すごくどうでも良い話はこの辺にして、、笑   「貰ってばかりでちゃんと返せてるかな」   恋愛に限らず、こういう風に思うことが僕自身よくあります。感謝だったり、素直な気持ちは中々に照れ臭くて。言葉に出来なくて行動で示そうとしても上手く出来なかったり、思うように伝わらないみたいな。時には空回って逆効果になってしまったりして。   これを読んでくれているあなたも、僕達の曲を聴いてくれている人も少なからず、こういう風なことってあるのかなと思います。   相手に伝わることがベストだけど、伝わらなくても心から誰かのことを思って何か行動したり、渡す言葉を考えてみたり、色々と考えて悩んでみたり、それ自体がとても尊いことだと思います。   それだけでは足りないのかもしれないけど、報われないこともあるかもだけど、当たって砕けろ精神なんかでは向き合えないとしても、相手に、誰かに、何かを伝えようとすることが大事なのかなと思います。   周りにいる大切な人に何か渡せたら良いですね。   僕自身、貰ってばかりで返せていないことだらけなので、音楽で返していけるように精一杯頑張っていこうと思っています。   想いを語ってしまいましたが、、、 最近、新曲「幸せの花束を」をリリースしました! 拘り抜いて、大切に大切に時間をかけて完成させた曲です。 歌詞にもサウンドにも注目して聴いて貰えたらとても嬉しいです。 温かい気持ちになれると思うので、是非聴いてみてください。 <マルシィ・吉田右京> ◆紹介曲「 幸せの花束を 」 作詞:吉田右京 作曲:吉田右京 

    2022/11/25

  • SennaRin
    『BLEACH』のことだけを思って作詞をしました。
    『BLEACH』のことだけを思って作詞をしました。

    SennaRin

    『BLEACH』のことだけを思って作詞をしました。

     2022年11月23日“SennaRin”が1stシングル「最果て」をリリースしました。彼女は、YouTubeで公開したカバー動画が累計5,500万以上の再生回数を記録、今年4月には作曲家の澤野弘之の全曲プロデュースでデビューした21世紀生まれのシンガー。今作のタイトル曲「最果て」は、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』エンディングテーマに起用されております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“SennaRin”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 最果て 」にまつわるお話です。TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』のことだけを思って作詞したというこの曲。どのように歌詞を書き進めていったのか、ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 ある方に、歌詞の一人称がいつも「僕」だよね。と言われました。   意図して「僕」に統一してたわけじゃないけど、確かに。と思いました。以前から、「私自身」じゃない誰かになって文章を書くのが好きでした。口調も、性格も、経験も全部すり替えて。手っ取り早く別の誰かになれる方法が一人称を変えることだから大体「僕」になっちゃうのかなと思います。   プロデューサーの澤野弘之さんから楽曲のデモを頂いて、そのメロディーに作詞していくのが基本の制作の流れです。   澤野さんとお会いする前は、決まったメロディーに詞をつける作業をしたことがなかったということもあり、不安やプレッシャーがあったのですが、今はそれ以上に作詞をさせていただけることへの嬉しさや、楽曲からイメージを自由に浮かべて言葉を並べていくことに楽しさや幸せを感じています。   毎回、はじめてデモを聞く時はワクワクしすぎちゃって、少し挙動不審になってしまうくらいです。一音も逃したくなくて、静かな部屋でいつものヘッドフォンで聴きます。そして、毎回衝撃を受けます。「最果て」では『BLEACH』の世界で歌詞をかかせていただける事が本当に幸せでした。       『BLEACH』のためにかいた曲です。 『BLEACH』のことだけを思って作詞をしました。       普段作詞をする時、タイトルは早々に決めておくことが多いのですが、この楽曲はサビが出来上がってから付け足した覚えがあります。   果ての果てのその先へ攫えばいい   サビの歌詞にこうあるように、私もこの楽曲の行く末を決めてしまわずに、流れに身を任せて出てきた言葉を大事にしてみようと詞を書き進めていきました。   “最果て”という言葉は、今回の配信ジャケットやMVの砂漠のような退廃的で非現実的な場所を思い浮かべるより先に、一護や、斬魄刀、ユーハバッハ、千年血戦篇へ導く全ての“繋がり”を示すのに必要な言葉だと思って浮かべた言葉でした。     希望か絶望か、 零か無限か、 はじまりか終わりか、 それぞれ違う印象を受け取ると思います。     どんな人物にも どんな物語の結末にも寄り添う楽曲でありますように。 <SennaRin> ◆紹介曲「 最果て 」 作詞:茜雫凛 作曲:Hiroyuki SAWANO

    2022/11/24

  • 花*花
    あなたと初めて出逢ってからどれくらいの幸せをもらっただろうね。
    あなたと初めて出逢ってからどれくらいの幸せをもらっただろうね。

    花*花

    あなたと初めて出逢ってからどれくらいの幸せをもらっただろうね。

     2022年10月12日に“花*花”がNew Mini Album『5B2H』をリリースしました。2021年6月にリリースされたミニアルバム『52R45』は、 コロナ禍に於いて感じた「あの人に会いに行きたい」「どこかへ遠くへ行きたい」鬱屈な気持ちを、爽快にポップに表現した1枚となりました。それに対し今回は「あの場所に帰る(還る)」郷愁や帰っていくあの人の無事を願い送り出す…といった、前作とは真反対のコンセプトで制作された1枚に。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“花*花”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。綴っていただいたのは、デビュー曲であり、今作にリアレンジ再録された「 あ~よかった(pal*system mix) 」のお話です。おのまきことこじまいづみが、大切なこの曲への思いをそれぞれ明かしてくださいました。改めて歌詞を味わいながら、エッセイをお楽しみください。 22年ぶりにこの曲もレコーディングする日が来るなんて!が、第一印象でした。大切なデビュー曲の「あ~よかった」です。本当は今作に入れる予定ではなかったのですが、アルバムコンセプトの『帰る』『戻る』にもピッタリで、改めて初心に返る(帰る)ことができました。   元々はこじまさんが共通の友人の結婚のお祝いにということで書いたものなんですが、まさかデビュー曲になると思っていませんでした。   とてもシンプルな言葉の使い方で、誰にでもわかりやすく、まっすぐ受け取ってもらえるのでは、と当時は思っていました。ただこじまさんらしく、本当に伝えたいことは英詞の中に隠れているというところもこの曲のポイントです。   22年歌い続けて、今ではたくさんの方に聴いてもらって、たくさんの方の思い出の中に入れてもらっているようで、最初にできたときよりも大きな大きな意味を持つ楽曲に育ててもらっています。   これからも聴いてくださった皆さんに寄り添える1曲になるとうれしいです。 次はまた20年後ぐらいにレコーディングでしょうか…あるのかないのか笑。   <おのまきこ>   ----------------   実に20数年ぶりに、 縁あってリアレンジ再録の機会を頂いた「あ~よかった」。   食材の宅配をされている会社『パルシステム』さんから、ウェブCM用にこの曲を使いたいとご依頼いただいたのがきっかけでした。   我々のメジャーデビュー曲でもあり、毎回ライブでは必ず歌い、手垢も存分についた我が子のような作品ですが、今回もう一度対峙してみることでまた改めて色んなものが見えて来ました。   何万回も歌った最初のフレーズ<あなたと初めて出逢ってから どれくらいの幸せをもらっただろうね>という部分を、客観的に聴き直した時に、この「あなた」に当てはまる顔がなんと増えたことよ!とジーンとしました。自分の作った曲でまた自分がジーンとするなんてなんと手前味噌かつコスパのいい話でしょう笑。   友達、恋人、家族、子供、仲間、そんな大きな括りで名前をつけるカテゴリの中にも1人ひとり、向き合った個々の顔がありました。 その人と過ごした時間や、さりげなく貰った優しい気持ち。 分かってた事も知らないまま通り過ぎた事も含めた、膨大な物語が「あなた」の中に それぞれ映画みたいに沢山詰まっていました。   ああ、たくさんの人に可愛がられたこの曲が、こんなタイミングで親元に還ってくることもあるんだなあ。と思いました。   今回本当はこのアルバムに入れる予定ではなかったけど、余りにも愛しくなり、この子も!是非!入れてやってくれないか!と強くお願いして、ボーナストラックにねじ込んで頂くことが出来ました。感謝!   そしてその結果、このアルバムのコンセプトである「帰る場所」のエンドロールのような立ち位置で、すっぽり収まったような気がします。   奇跡のような、ご褒美のようなこの再録バージョン。 今回これで、初めてこの曲を聴いて下さる方にも、お馴染みで居て下さる方にも相応しい時に届けば良いなと願いつつ。   <こじまいづみ> ◆紹介曲「 あ~よかった(pal*system mix) 」 作詞:こじまいづみ 作曲:こじまいづみ ◆New Mini Album『5B2H』(読み:ゴー・バック・トゥ・エイチ) 2022年10月12日発売   <収録曲> 1. Shenandoah 2. 旨し糧(5B2H ver.) 3. またいつか 4. Pigeon blood 5. 旅の終わり 6. 最後の散歩 Bonus Track:あ~よかった(pal*system mix)

    2022/11/22

  • FINLANDS
    わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。
    わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。

    FINLANDS

    わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。

     2022年11月19日に“FINLANDS”が新曲「キスより遠く」を配信リリースしました。10月19日にリリースされた「like like」に続く、第2弾となる今作は、サビで始まる冒頭から心を持っていかれるはず…! 口癖になってしまうほど聴いてほしい1曲。ドチョッキュウなラヴソング達を携え、新たなステージへと向かうFINLANDSに是非、ご注目を!   さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを2カ月連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 キスより遠く 」にまつわるお話。習慣のキスや、暇つぶしの馴れ合いでは、満たされることのない思い…。みなさんは“キスより遠く”にある「何か」に触れた瞬間はありますか…? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 よく今何時?と聞かれる。 ○○時だよ。と答える。 少ししてから時計を見て、え、もうこんな時間!? と驚く事が多々ある。   あの時に今何時?と聞かれて答えたところでわたしは数字に合った長い針と短い針を読んで口に出す。という事しかしておらず、特に頭で時間を理解したわけではない。自分が知りたいと思った時にだけきちんと「時間」というものを知る。   似たような事が日々には多々ある。 文字を読んだだけで、心から理解に及んでいない事なんてそれはそれは膨大にある。 恋愛においてもそんな事が多かった気がする。   関係上当たり前にそこにあるからする習慣のキスや、暇つぶしの触れ合い、挨拶みたいな愛しているよ、間に合わせの相槌。   それは心の中に突然発生したたまらない言葉を口に出した結果でも、抑えきれない願望の果ての行為なんかでもない。   それは酷く悲しい事なんじゃないか。 と思った。 そして、わたしも同じく残酷な事を今迄何の気なしにしてきたのではないだろうか。   わたしは昨年結婚をした。 結婚した後には、「歌う歌、変わるんじゃない?」と多く聞かれたし、わたし自身も変わるのかもなぁ。楽しみだわぁ。特に恋愛編は終わっちゃうのか?新しいフェーズだとかなんとか?なんてドキドキと考えたりしていた。   が、現在わたしは毎日夫に失恋しているような気持ちで過ごしている。驚く程に毎日片思いのようだ。   全く知りやしないのに爆発的な好意を持ち、大発明のような感情に苛まれはじめた時からずっと変わらない。 結婚しようと変わらない。 え、結婚しても変わらないの?とそりゃあ自身も驚いている。 この世には気持ちの熱量を測って見せてくれる機械なんてありはしないし、心の中にある本来の心を色付けずそのまま知り得る超能力も持ち合わせていないから解らないのだ。   当たり前にある関係に沿った好意を表す言葉を朝昼晩と口に出したところでそういう事ではないのか。と思い知った。 そんな処方箋みたいな使い方じゃ身体は慣れていく一方で効き目は無くなるばかりだ。   触れ合いや言葉の交換では無い、もっとそのずっと先にある、一瞬だけ垣間見れるような好意の満足がこの世には確かに存在する。 その確かめ方が悲しみを駆使ししないといけないようなものであっても。 その満足は確かにある。 だから毎日その満足や、愛情の理解を手に入れたいと思い続けている。今ある愛情の手入れも怠らずに。 その為にはわたし自身もアップデートされていかないといけないし、求めるだけではいけないと、知っている。 Yahoo!知恵袋で得た有難いアドバイスや、小説で読んだストーリーをなぞってみたり、人に聞いた話を咀嚼しては答えを導きだし攻略方を知るべく努めていかなければ。と毎日のように戦略方法を探しては実践しようとする。 忘れてしまう事もしばしば。 結構、週3で忘れてしまうが。   だけれども、そんな事忘れてしまった時にふと、訪れる愛情を理解できる瞬間がある。 え、今!?という時に。  本当に一瞬だけ。   その瞬間を毎日探し求めては大体を失敗に終えているのだ。   だから、恋愛編が終わるわけがない。 塩入冬湖 恋愛編は終われなかった。 残念ながら。 この戦は終わりそうに無い。 そうなると恋愛編は終えられない。 なんだか少し安心もした。 世界平和や、海や山の美しさ、社会問題なんかを歌えそうに無いし、歌いたくも無いと思っていたので丁度いい。   わたしはキスよりもっと遠くにあるものが欲しいと思っている。 <FINLANDS・塩入冬湖> ◆紹介曲「 キスより遠く 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖

    2022/11/21

  • シンガーズハイ
    自分は「他人と分かり合いたい」のだな。
    自分は「他人と分かり合いたい」のだな。

    シンガーズハイ

    自分は「他人と分かり合いたい」のだな。

     2022年11月9日に4人組ロック・バンド“シンガーズハイ”ミニ・アルバム『Melody』をリリースしました。昨年リリースされた『Love and Hate』以来約1年ぶりのリリースとなる今作には、すでに配信リリースされている「daybreak」、「ノールス」を含む全7曲が収録されております。    さて今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“シンガーズハイ”の内山ショートによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、自身の歌詞の特徴についてのお話です。根本にあるのは「他人と分かり合いたい」という気持ち…。ぜひ、歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 言葉にするのが下手くそだから、せめてメロディをつけて“歌詞だから”という免罪符のもと好き勝手やっていたら、その歌詞に関して文章を書かせていただくことになってしまった…。ありがたいことだけども本当に困っている。   僕の今まで書いてきた歌詞を落ち着いて1つずつ見返してみると、兎角自分は「他人と分かり合いたい」のだなということが分かる。11月にリリースした2nd mini Album『Melody』から抜粋してもM-1「 daybreak 」では<分かってくれない>、M-2「 ノールス 」では<分かるわけない>といった言い回しが執拗いくらい出てきてしまっている。   一言で言い表すならラブソングと受け取れるものがとても多いし、そもそもロックバンドというのは愛と人生くらいしか歌えるものなんてロクにないと思っちゃいるが、できることなら皆が使いがちなエモい風景描写(なんかやたら夏とか海とか好きっすよね)だとか、あの人の髪型、吸ってた煙草、飲んでたお酒、だとか、そういった範囲の広いようで狭い固有名詞じゃなくて、より自分と相手に限定して物事を伝えた方が逆に共感できる範囲も広がるんじゃないか? と思ってます。   分かり合うっていうのは、お互いの考えや主義の違いを受け入れ合う、許し合うといったものであるけども、それはネガティブな言葉で変換すると“諦める”ってことにとてもよく似ているように感じる。他人と気持ちをぶつけ合って、妥協点を模索した上で、漸く落ち着いたときに、それでもまだどうしても消えてくれないあのなんとも言えない気持ち悪さや、やるせなさのようなものはそれじゃないかなと。   自分は小さい頃から他人の感情にとにかく敏感でした。母親や昔好きだった人たちはそれを「優しい人」と言ってくれたけど、僕はそれを優しさとは思えないんです。共感性の強さは時に他人の気持ちを利用したり、逆手に取ったりして相手を傷つけることもできるし、実際にそうしてきてしまったことが沢山ある。でもだからこそ、そういう人間がどうあるべきなのかと常に考えてしまう。そして、歌詞というものに重きを置いて音楽を聴く人たちもきっとそういう人が多いんじゃないかなと。   ギャーギャーと言いたい放題主張をしてしまったけれど、決して僕は自分と違う主張をする人間を否定したくはないんです。分かってあげられないとしても、分かろうとする努力はしたい。ただ僕が敵を作りたくないというビビりなだけなのかもしれないですけどね。   僕は頭が良いわけじゃない。なんなら語彙力の乏しさはコンプレックスなんです。活字が苦手で漫画しか読んでこなかったし、元々どもり気質でいざというときに言葉が出てこなくなる。だから基本的に極端な言葉遣いになってしまうし、なんでそんな言い方しかできないの? と思ってしまうかもしれないけど、僕のこの前提が分かった上でシンガーズハイの歌詞をもう一度見ると、また少し違った感じ方になるんじゃないでしょうか。   <シンガーズハイ・内山ショート> ◆ミニ・アルバム『Melody』 2022年11月9日発売   <収録曲> 01. daybreak 02. ノールス 03. 日記 04. すべて 05. エリザベス 06. 朝を待つ 07. 我儘

    2022/11/18

  • yonawo
    クズだがクズなりにアイニイキタイ。
    クズだがクズなりにアイニイキタイ。

    yonawo

    クズだがクズなりにアイニイキタイ。

     2022年11月9日に“yonawo”が3rd Full Album『Yonawo House』をリリースしました。今作には、6月にリリースしたサマーチューン「After Party」、7月にリリースしたドラマ『晩酌の流儀』OP テーマ「yugi」、そして初めて客演を迎えてリリースしたシングル「tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai」といった話題曲の収録はもちろん。上京してからメンバー4人で暮らすスタジオ“Yonawo House”で制作された、バンドの新たな魅力を味わうことができる新曲の数々が収められております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“yonawo”の荒谷翔大による歌詞エッセイをお届け!今回は【後編】です。綴っていただいたのは、収録曲「 tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai 」のお話。自身のラップパートに込めた想いを一節ずつじっくり明かしてくださいました。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。   皆さま、こんにちは。yonawoのボーカル荒谷翔大です。前編では11月9日に発売した僕たちのサードアルバムのタイトル『Yonawo  House』の由来や、アルバムのテーマについてお書きしました。後編では、その『Yonawo House』に収録されている「 tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai 」に焦点を当て、歌詞の一節一節を丁寧に解説?のようなコメントをしていきたいと思います。   この曲の大まかな構成は、3人(skaai、鈴木真海子、荒谷の順)で交互にラップするパートがあり、その間にフックと呼ばれるラップにおけるサビの部分が入ってきます。今回は自分のラップパートを解説したいと思います。   ではさっそく。   時には比べるのもいいけど 比較はお薬 用法用量をちゃんと守って使って 過剰摂取はダメ ほらまた病気   「比較」を「薬」で比喩表現しました。というのもぼくたち人間は競争社会の中で生きていると否応なしに人目に晒され、他人を評価し、他人に評価され、時には数値化され、わかりやすく分類・比較されます。   しかしそれは決して否定的な面だけではありません。その「比較」の用法用量を守ってちゃんと使えば、毒が薬(お互いを高め合う道具)にもなるんです。まあ、その逆もしかりなんですが、、、そんな取扱注意の「比較」。皆さま、くれぐれもオーバードーズにはお気をつけて、、、   薬をたくさん よりどりみどり   この一節はバンドメンバーもみんな大好きな大貫妙子さんの「 くすりをたくさん 」という楽曲から引用させていただきました。とても強烈な歌詞と大貫妙子さんの繊細で美しい声、皆さんもぜひ聴いてみてください。   バイ菌も金もこの懐に   近年人類を悩ませる流行病も、人間の暮らしを豊かにも貧しくもするお金。そんなキンをどうにか自分達の懐に入れて、うまく付き合っていきたいです。   ギンギラギンに  さりげなく輝く星屑なのさ   この一節も先ほどの大貫妙子さんの「くすりをたくさん」に続き、マッチこと近藤真彦さんの「 ギンギラギンにさりげなく 」から引用させていただきました。   変わりゆく大都会・東京において、今も昔も変わらないものが、ふと夜空を見上げれば、街の灯りに埋もれてしまう星空のように、さりげなくも力強く輝いています。   クズだがクズなりに アイニイキタイ   心から愛に生きたい!会いに行きたい!と思いながらも、それとは相反する行動をとってしまったり、そんな矛盾する人の心。きっとみなさんも心当たりあるのではないでしょうか。   外はもう暗い Don't cry 好きかなんて言えない   好きな人が自分のことをどのくらい好きなのか。どこが好きなのか気になるし、知りたい! と思いながらも、いざそれを言葉にされたり、してしまうと、それらは他の誰かと重ねることも比べることもできたり、、急にその存在が薄く伸ばされた気持ちになります。   とは言ってもその人の好きなところや、大好きっていう気持ちはいつでも伝えたいですよね!   もう曖昧に生きない 上京 宙ぶらりん そんなおれの東京   今年1月にバンドメンバー全員で上京して、この土地でいろんな方に出会い話していく中で、自分の人生、音楽とより真剣に向き合いたいと思わせてくれた。そんな街、東京です。   輝いてく 遠のいてく  I'm in Tokyo…   空に燦々と輝く太陽も、夜空を照らすお星様もいずれは遠のいて永遠の闇へ消えてしまう。しかしその「闇」がまた「光」を照らします。   はい!ということで、解説?のようなコメントをそれぞれ一節ごとにやってみました。これを読んだ上で改めて「tokyo feat 鈴木海子,skaai」を聴いて、楽しんでくださいね。 <yonawo・荒谷翔大> ◆紹介曲「 tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai 」 作詞:荒谷翔大・鈴木真海子・Skaai 作曲:斉藤雄哉・荒谷翔大・阿南智史 ◆3rd Full Album『Yonawo House』 2022年11月9日発売 https://yonawo.lnk.to/yonawohouse   <収録曲>   01.After Party  02.tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai  03.Lonely 04.yugi 05.tonight 06.sunset 07.日照雨 08.ダンス 09.涙もがれ 10.hanasanai 11.Yesterday

    2022/11/17

  • Laura day romance
    8月の最後の切なさを切り取りたくて四畳半でペンを走らせている最中
    8月の最後の切なさを切り取りたくて四畳半でペンを走らせている最中

    Laura day romance

    8月の最後の切なさを切り取りたくて四畳半でペンを走らせている最中

     2022年11月16日に“Laura day romance”が新作ep『Awesome.ep』をリリースしました。彼らは「春夏秋冬」の季節に連動した4連作EPプロジェクト『Sweet Seasons, Awesome Works』を始動。2作目にあたる『Awesome.ep』は、UKフォーク/カントリーを下敷きにしつつ、秋の印象を表現した日本文学的な歌詞と、井上花月の低い声域が響く楽曲群が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Laura day romance”の井上花月(Vo.)と鈴木迅(Gt.)による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、今作の収録曲「olive drive | 橄欖思巡」にまつわるお話です。まだ冬には少し早く、秋の風の匂いが香るこの時期にふさわしい1曲。ぜひ歌詞と併せて、お二人のエッセイを受け取ってください。 8月、「olive drive」というタイトルを迅くんからもらったときは、何を意味するタイトルなのかよく分からないような、でもたぶん分かったような、夏の終わりいつもかならず忘れてる「秋といえばこの風」みたいな香り強いこの名前になんだかすぐに惹かれていた気がする。   わたしはちいさい頃から季節が移り変わっていくときの風のつめたさや、熱い雨の匂いや怖いくらいピンクの空やめまぐるしい天気やそれに左右される街を歩くことなんかがほんとに好きで。そのなかでも秋は特によくて、まるで「秋」そのものなんて無いみたいに夏と冬の移り変わる時間のことを名づけられてるようなところ。気がつくとすぐに終わってしまうところ。長袖になれるところ。ぜんぶ含めてたまらない時期である(あとはあまりに暑すぎる夏の夜、春の兆し感じる冬の終わりなども好き)。   だから「olive drive」のもつ、みんなさよなら!と駆け抜けてって見えなくなってしまう感じは秋EPを代表する曲にぴったりだった。そしてそれをどう歌おうかと考えた結果、ちからを抜いてひっそりと歌ったトラックを重ねることで曲のもつ疾走感を損なわないように、温かい熱量がある雰囲気にすることができた。冷えきった夜に晒されても、胸の奥に残るささやかな光のような曲であれたらうれしいです。   ずんずん変わる天気や気温にわたしたちは永遠にふりまわされて、1年後もどってくるたび結局抱きしめたくなるのが季節で(もし何十年後いつか飽きていやになったとしても否応なく正しく訪れていてほしい)。そんな四季のことをテーマにそれぞれ3曲ずつ、というプロジェクトから始まったのがこの前リリースされた夏盤『Seasons.ep』、今回のが秋盤『Awesome.ep』です(冬も春出す予定です、プロジェクトについて詳しくはメンバーのインスタをチェックしてね)。   秋の風の匂い、またはめまぐるしい季節の変わり目が恋しくなったみなさまに、どうか何度も聴いていただけますように。   <井上花月(Vo.)>   ― 100から0まで、が0から100まで ―   7月、4連作のepの一作目であった夏盤『seasons.ep』の制作を終えたまま疲れた身体をベッドに投げ出し、ぼんやりと二作目のepのことも考えなければなと、そんな頭の中と無関係な好きな音楽を流しながら、気づいたら朝だった。   コーヒーを流し込み、パンを齧りながらぼんやり次の曲になる可能性を持つデモを整理していると、その中でも一際疾走感を持った「olive drive」と名を付けられた曲が耳に残る。録音の日付は2021/11/18。曲を書くタイミングで目に映るものから強く影響を受ける僕が、ちょうど去年のこの頃に書いている曲ならば秋の曲に違いないのだろう。   この「olive drive」は、タイトルから楽曲内の物語を連想するという作詞法をよく行う僕の他の作品と同じように、僕の頭の中とiPhoneのボイスメモに大袈裟なタイトルをつけられて、肝心な歌詞は空っぽのまま約一年大きな顔して踏ん反り返っていた。   自分が作った曲ながら、可能性のある曲というものはいつのまにか作者との主従関係を入れ替えてしまう。「olive drive」というやつをタイトルに見合う一人前にする為に、歌詞を改めて書く日々が始まる。   秋という季節は、僕にとって1番のお気に入りである。それ故に特に過ぎ去るのが早い。自分でも追いつけない程のスピード感で物事が変わっていく。景色も人との関係も、全て。それを捉えようとした試みは初期段階では全くうまくいかなかった。   何回目かわからない暗礁に乗り上げた時に、ありのままに肩の力を抜いて作ろうというプロジェクトの最初のコンセプトを思い出した。ライブや遠征も絶え間なくあった日々に忙殺されていたのだと思う。その隙間で歌詞で狙っていた大きな循環を描き切ろうなんて無理があった。   それならばと、こうして曲を作り絶え間なく届けるというサイクルの中にある自分を客観視した時、この目まぐるしさの只中にある状況をそのまま歌詞にすれば良いと思い至ったのだ。   8月の最後の切なさを切り取りたくて四畳半でペンを走らせている最中   僕が住むのは四畳半ではない。それでも普遍的な物語のように聴き手との接地面を常套句に見出していくこと。定点カメラのタイムラプスのように、あくまでゆっくりと変わるものを描くこと。去るだけではなく必ず戻ってくるもののこと。身の回りに溢れるそんなものを、自分の試みそのものも添えて、歌詞に。整合性よりも頭の中をそのまま。   1秒先では思ってることも変わってしまわないとも限らない。だから元々<ベイビー>だったラインを<メイビー>に。確実なのは何かが変わっていくことだけ。   この書き出しから最後まで自分でも信じられない速さで書き上げた。頭の中は整理していないが何よりも自分の歌だ。   そうしてこの曲が出来上がる。皆に届ける為にはここからまた様々な工程がある。そうしてカレンダーにまた印が連なる。目まぐるしく色の変わる日々を追い、少しずつ歌にする。そうして僕のolive driveは続くのだ。   <鈴木迅(Gt.)> ◆『Awesome.ep』 2022年11月16日発売   <収録曲> 1. olive drive | 橄欖思巡 2. maintainance 3. cardigan

    2022/11/16

  • 花*花
    彼の魂の帰還が無事叶うように祈りを込めて歌いました。
    彼の魂の帰還が無事叶うように祈りを込めて歌いました。

    花*花

    彼の魂の帰還が無事叶うように祈りを込めて歌いました。

     2022年10月12日に“花*花”がNew Mini Album『5B2H』をリリースしました。2021年6月にリリースされたミニアルバム『52R45』は、 コロナ禍に於いて感じた「あの人に会いに行きたい」「どこかへ遠くへ行きたい」鬱屈な気持ちを、爽快にポップに表現した1枚となりました。それに対し今回は「あの場所に帰る(還る)」郷愁や帰っていくあの人の無事を願い送り出す…といった、前作とは真反対のコンセプトで制作された1枚に。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“花*花”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。執筆はこじまいづみが担当。綴っていただいたのは、収録曲「 最後の散歩 」のお話です。「旅からの帰還」をコンセプトにした曲作りのなかで、思い出したのは愛しき小さい家族のこと。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 こんにちは、こじまいづみです。 今日は、先日リリースされたミニアルバム『5B2H』の収録曲の中から、「最後の散歩」について、思い出話を交えながらご紹介したいと思います。   今作は花*花初めての、コンセプトを決めてからの曲作りにチャレンジすることになりました。 「旅からの帰還」をお題にして相方まきちゃんとそれぞれ曲を生むことになりまして。   昨年の春、15年側にいた犬のいのちの旅の最後に向き合う時間があったことを思い出しました。   最近のペット葬ってすごいですね。 ちゃんと火葬されて、小さな骨壷に入って帰ってくるの。 そんな形になり戻ってきた彼を私もなんとなく、リビングの1番見える場所に置き、季節の花や昔の写真と共に飾っていました。   お盆を過ぎたころ、この骨はこれから先どうしようね? と言う話になり。 彼が毎日散歩をしていた場所に少しづつ散骨しようということに決まりました。   数日降り続いた雨が上がった深夜、濡れた舗道を、骨壷を持って久しぶりに散歩に行きました。   15年間毎日、歩いていた近所の道々。 子犬の頃はあちこちに興味があり過ぎてなかなか進まなかったり。成犬になってもちょっと怖がりで向かってくる他の犬に震えつつすれ違ったり。 気持ちのいい秋の夜は、缶ビールで涼む飼い主の横で、夕涼みにつきあってくれたりしました。 年々年老い、歩く速度も遅くなり、それでも亡くなる2日前までゆっくりゆっくり自分の足で歩いていた彼のいろんなシーンを思い出して時々泣きながら、骨を帰していきました。   最後に高野川の河川に降りた時、月が綺麗で、何となく ああ、彼があそこに向かって元気に走っていきますように。とお祈りしました。   散歩中には離すことの無かったリードを手放したような気持ちになりました。   曲作りの時も、何度もその道をまた行ったり来たりしながら、その時の景色や匂い、空気の流れをできるだけ忠実に音にパッケージングしたいと、先述の思い出をなぞり続けました。   彼の一生の中で1番楽しかった旅は、家から高野川までの短い距離だったけど、その中にこんなに沢山の思い出を同行者の私に与えてくれてたんだなあと、今も、思い返してはじんわり寂しくてあったかい気持ちになります。   めちゃくちゃプライベートな、でも嘘偽りのない想いを彼の魂の帰還が無事叶うように祈りを込めて歌いました。   愛しい小さい家族を見送ったいろんな人に少しでも寄り添えるような1曲になれば 幸いです。 <花*花・こじまいづみ> ◆紹介曲「 最後の散歩 」 作詞:こじまいづみ 作曲:こじまいづみ ◆New Mini Album『5B2H』(読み:ゴー・バック・トゥ・エイチ) 2022年10月12日発売   <収録曲> 1. Shenandoah 2. 旨し糧(5B2H ver.) 3. またいつか 4. Pigeon blood 5. 旅の終わり 6. 最後の散歩 Bonus Track:あ~よかった(pal*system mix) ◆Tour 11/4(金)【東京】eplus LIVING ROOM CAFE&DINING 11/6(日)【仙台】誰も知らない劇場 11/19(土)【京都】someno kyoto 11/27(日)【福岡】border -live music&drinks- 12/1(木)【名古屋】Tokuzo -得三- 12/3(土)【岡山】MO:GLA 12/16(金)【大阪】吹田市文化会館メイシアター小ホール

    2022/11/15

  • ウソツキ
    矛盾してる人間が好きなんです。
    矛盾してる人間が好きなんです。

    ウソツキ

    矛盾してる人間が好きなんです。

     2022年11月9日に“ウソツキ”が新曲「ロンリープラネット」を配信リリースしました。さらに竹田のソロ・プロジェクトとして今年活動を再開した新生・ウソツキのTour2022『USOTSUKA NIGHT LONELY PLANET』も開催中。「まだ約束を果たせてないから」と、終わりを選ばずに続行する道を選んだウソツキ。新たな一歩が、ここから始まります…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った、ウソツキ・竹田昌和による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 ロンリープラネット 」にまつわるお話です。矛盾している人間が好きだからこそ、美しいと思うからこそ、生まれたこの歌。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 こんにちわ ウソツキ 竹田です。   突然ですが 僕には癖(へき)があります それは、 矛盾してる人間が好きなんです 何故なら それがとても人間らしく感じるからです   好きなのに嫌い 嫌いなのに好き ひとりで居たいのに寂しい 幸せになりたいけど、幸せが怖い   こういう人を見ると美しいなと思う もはや、矛盾こそ人間を人間と呼ぶ基準なのかも知れないとも思い始めてきました だって神と動物は矛盾しないから もしこの世に ご飯を食べたらなくなってしまうから 僕は食べない! っていう犬がいたら 紹介してほしい     かわいい     話を戻すと 矛盾こそが人間で 僕の好きな歌は矛盾してることが多いし 僕の歌も矛盾してることが多い   今回の 「ロンリープラネット」 は 孤独の惑星に閉じこもった星の王子さまが ほぼ100%気持ちと逆のことを言ってます   痛いも辛いもないなら喜びだっていらない   そんなことないってわかってるのに そういうしかなくなった人なんです     かわいいですね     ぼくはそういう人が好きです でも、誰しも共感する部分はあるんじゃないかと 思ってます だって人間は矛盾するものだから     最後にこの曲は 君がいなければよかったのにと思うほど 人を愛した自分に気づいて終わります それくらい人を好きになれてよかったと 思ってもらえたら嬉しいです。   <ウソツキ・竹田昌和> ◆紹介曲「 ロンリープラネット 」 作詞:竹田昌和 作曲:竹田昌和

    2022/11/14

  • Ran
    隠していたものが、少しの引き金で全部溢れてしまった。
    隠していたものが、少しの引き金で全部溢れてしまった。

    Ran

    隠していたものが、少しの引き金で全部溢れてしまった。

     独自の言語表現を持ったシンガーソングライター“Ran”が8ヶ月ぶりの新作を4か月連続で配信リリースすることが決定!2022年11月11日に第2弾「piece of gum」がリリース。1960、70、80 年代の歌謡曲に多く使用されていた、同主調転調のコード感を使用し、エモーショナルな展開を意識した作品に。楽曲タイトルは、噛み終わったガムみたいな愛をずっと口の中に含んでいる、という意味合いが込められております。     さて、今日のうたコラムでは、そんな“Ran”による歌詞エッセイをお届け!第2弾は新曲「 piece of gum 」のお話です。トラックから制作するという初の試みに挑戦したからこそ、生まれた歌詞の世界。主人公の人格。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 今回、はじめての挑戦をしました。   最初に海外のトラックメーカーチーム・Jean Luc Ponponさんにトラックを提供していただき、トラックから制作するという方法です。   はじめ、詞もメロも全く浮かびませんでした。このトラックで何を歌えばいいんだろう、と1ヶ月くらいずっと悩んでた記憶があります。   新しい挑戦だし、詞の世界も新しいものにしたいなと漠然と思っていました。   『隠していたものが、少しの引き金で全部溢れてしまった』   そんな大きな枠組みの中でこの曲の主人公の人格をつくりました。   孤独で孤独で、誰かと居ても孤独 執着に気付かずに来るところまで来てしまった いきすぎた嫉妬や、捨てたのに捨てきれなかったもの   曲が進むにつれて、かなり過激な文になっていく歌詞ですが、私の中では、裸になる、この主人公の後悔や執着が吹っ切れていくように書きました。   噛んだ 味のしない愛を捨てて 私の望む愛をもう捨てて 去った者を見送ってそれにも身を任せた 崩れる音に耳を傾ける 掻いた傷を数えながら解る 何も見たくないと閉じた目ももう要らない   全部がお気に入りと言ってもいいくらい気に入っています。 新しい風と今までの風、うまい具合に混ざったのではないかと感じています。   この曲の主人公になりきっても良し この曲を聴いてドン引いても良し この曲の主人公を俯瞰して観ても良し 色んな方法でこの曲を楽しんでいただきたいです。   <Ran> ◆紹介曲「 piece of gum 」 作詞:Ran 作曲:Ran・Akihiro Kawashima・Jean Luc Ponpon

    2022/11/11

  • yonawo
    ただ歪に、しかし真っ直ぐに愛したい!愛されたい!
    ただ歪に、しかし真っ直ぐに愛したい!愛されたい!

    yonawo

    ただ歪に、しかし真っ直ぐに愛したい!愛されたい!

     2022年11月9日に“yonawo”が3rd Full Album『Yonawo House』をリリースしました。今作には、6月にリリースしたサマーチューン「After Party」、7月にリリースしたドラマ『晩酌の流儀』OP テーマ「yugi」、そして初めて客演を迎えてリリースしたシングル「tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai」といった話題曲の収録はもちろん。上京してからメンバー4人で暮らすスタジオ“Yonawo House”で制作された、バンドの新たな魅力を味わうことができる新曲の数々が収められております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“yonawo”の荒谷翔大による歌詞エッセイをお届け!今回は【前編】です。綴っていただいたのは、アルバムのタイトル『Yonawo House』についてのお話。そして、改めて気づいた今作のテーマ「愛」についてのお話です。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイをお楽しみください。   皆さま、こんにちは、yonawoのボーカル荒谷翔大です。はじめましての方も、お久しぶりの方もいらっしゃるかと思いますが、有難いことに、うたコラムでの執筆は今回で二回目になります。2020年11月にリリースしたファーストアルバム『明日は当然来ないでしょ』の際に一度お話をいただきまして、それから数えると約2年ぶりにこのような機会をいただき、ドキドキワクワクしとります!   では、始めに余談にはなるんですが、最近観たオススメの映画『The Story Of My Wife』を紹介します。大まかなあらすじとしては、美しい女性・リジーと出会ったその日に結婚を取りつけた男性・ヤコブが、その後の結婚生活で葛藤する様を描くというものです。   すこし大胆な設定なんですが、終始物語は男性・ヤコブの目線で描かれ、映画を観ているお客さんとしても、ついつい感情移入しちゃいます。特に男性諸君はリジーの言動や行動にドキッとしてしまう場面が多々あるかと思いますので要注意です。   そんなはじめての結婚生活に戸惑いながらもリジーのことを心から愛し、愛されたいと願いもがく彼の勇姿を一度皆さまにも観てほしく、紹介させていただきました。さて余談はこの辺にして、なぜいきなり映画紹介? と思った方もきっといますよね。でもこんな余談や雑談も時には大事な調味料、いや隠し味になるのです!きっと、、、   というわけで、本題に入ります!まずは僕たちのサードアルバムのタイトル『Yonawo House』についてお話しします。“House”と聞くといろいろ想像が膨らんじゃいますが(なんちゃらハウスというものはこの世にたーーーくさんありますよね)、なんと僕たちyonawoは、デビュー当時から拠点として活動してきた地元福岡を離れ、今年1月から上京しまして、4人でシェアハウスなるものを始めたのです!その名もYonawo House!!!   そんなメンバーみんなのお家兼スタジオで制作、レコーディングして完成した作品なんですが、前作同様アルバム一枚通してのテーマは特に決めてなかったのもあり、細野晴臣さんの『HOSONO HOUSE』やHarry Stylesの『Harry's House』などにあやかりまして、このようなタイトルをつけました。   でもこの度、音楽エッセイを書くにあたって改めて楽曲たちを見返すと、どうやらぼくたち人間にとっても身近で馴染みのある「愛」がテーマにあるんだと気がつきました。愛といっても定義は人の数だけあり、そもそも僕自身もどう定義したらいいのかはっきりとはわからない、そんな厄介で曖昧な、とても手に負えない代物です。しかし未知で難解なものについつい手を出したくなる、それが人間の性というやつです。   そんなわけで、今までの作品たちも「愛」についての歌が多いのですが、そこで歌っている「愛する」とは“個人が他者に対して、できるだけ客観的な立場をとり、他者の中に自分を見出し、それぞれが抱く「私」をみつめること”と定義しています。そしてその感覚を詩を通して表現していました。   しかし今作では、その定義を踏まえた上で、主観的に愛すること、愛されることを求める自分の生々しい欲求に着目して詩を書きました。そこには何か生きる上での答えや啓示になるようなものは見出せないかもしれません。ただ歪に、しかし真っ直ぐに愛したい!愛されたい!という不条理で救い難い叫びが、そこにはあります。願わくはいつの日か、そんな叫び声が歌声になれば嬉しいです。 <yonawo・荒谷翔大> ◆3rd Full Album『Yonawo House』 2022年11月9日発売 https://yonawo.lnk.to/yonawohouse   <収録曲>   01.After Party  02.tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai  03.Lonely 04.yugi 05.tonight 06.sunset 07.日照雨 08.ダンス 09.涙もがれ 10.hanasanai 11.Yesterday

    2022/11/10

  • BLUE ENCOUNT
    私は絵がヘタだ。どんなに頑張ってもダメだった。
    私は絵がヘタだ。どんなに頑張ってもダメだった。

    BLUE ENCOUNT

    私は絵がヘタだ。どんなに頑張ってもダメだった。

     2022年11月9日に“BLUE ENCOUNT”がニューシングル『Z.E.R.O.』をリリースしました。タイトル曲「 Z.E.R.O. 」は『コードギアス 反逆のルルーシュR2』エンディング・テーマとして書き下ろされた1曲。ソリッド且つ切れ味鋭いエッジの聴いた疾走感のあるサウンドに加え、救いを求めるかのような切実な歌詞が印象的に鳴り響く楽曲に仕上がっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“BLUE ENCOUNT”の田邊駿一による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、彼の物語作りにも通ずる、小学生時代のとある女の子との思い出のお話です。みなさんは今、どんな色の道を歩いていますか…? 「ねえねえ!隣に座っていい?」   小学生時代、当時の私は同じクラスのとある女子の横に、昼休みの度に決まって座っていた。    彼女はとても画力が高く、美術の授業も常に模範的な成績。とはいえクラスの中心にいたわけではなく、いつもほとんど一人で過ごしていた。   ある日の道徳の授業、先生は私たちにこう言った。「あなたたちの特技を披露してください」。   リフティングする子、リコーダーを吹く子、料理が得意!と言ってみんなにクッキーを焼いてきてくれた子。個性は十人十色。   私は歌を歌ったっけ。   大トリは彼女。   小学生の頃の集中力なんて一瞬で尽きるもので、彼女の出番の時には授業に飽きたクラスメイトたちの喋り声が教室いっぱいに響いていた。しかし彼女が一冊のノートを出した瞬間、喧騒は歓声に変わったのである。ノートの中には手作りの漫画が所狭しと描かれていた。休み時間にずっと描きためていたというそれらは、今も鮮明に思い出せるほどに高いクオリティ。みんな挙って彼女を称賛した。   もともと漫画が好きで以前から漫画家になってみたい!と思っていた幼き私は、その日から勝手に彼女の弟子になった。   ここで冒頭のくだりに戻るわけだが、弟子の仕事は昼休みに師匠の横にちょこんと座り執筆をずっと眺める。ただそれだけ。大層目障りな存在だったと思う。貴重な創作時間に突如現れたバカモノ。だが師匠の懐は深かった。最初こそ怪訝な目で私を睨んでいたが、徐々に心を開いてくれて1ヶ月経った頃には背景の木や雲を書かせてもらえるほどに受け入れてくれた。   しかし別れというものはいつも空気を読まずにやってくる。数ヶ月後のホームルーム、先生は私たちにこう言った。来月、彼女が遠い街へ引っ越す。と。   目の前の現実をただ飲み込むことしかできなかった私はそれからというもの、学校で家で机に向かい続けた。引っ越す日の数日前、私はとてつもない緊張を携えて彼女にノートを手渡した。少年田辺作、超大作漫画。たしか冒険物だった気がする。それとは別に彼女への感謝を綴った手紙を添えた。   次の日、師匠から呼び出された。シンプルに一言   「あなた、絵がヘタね。でもあなたの歌と手紙の言葉、すっごく良かったよ」   思い出話に花が咲きすぎた。   とどのつまり何が言いたいのか。   私は絵がヘタだ。どんなに頑張ってもダメだった。 漫画という道の上で物語は作れなかった。   でも今、私は歌手という愛すべき道の上で必死に歌と言葉で誰かへの物語を作っている。   とどのつまりそういうことだ。   個性は十人十色。 私もあなたも、自分が好きな色の道の上で必死にやってみよう。   きっとその姿は自分と誰かの物語になっていく。   そう信じて止まない私は、まだあの頃と同じバカモノなのかもしれない。 <BLUE ENCOUNT・田邊駿一>

    2022/11/09

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