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旅の化石

旅の化石

  • 歌手:
    山本正之
  • 発売日:
    1993/12/21
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ローカル電車に 揺られて着いたのは
卵を孵す 鳥の巣の上だった
朝日昇って 葉っぱに露しのび
夕陽沈んで 沢のさゆる幸
帽子ななめに 年老いた発掘家が
粘土ナイフで 自分を削り出す
あいつ変人 今の世の世捨て人
それでも水筒に たくわえた夢の汗
コン コン コン ひとつずつあらわれる
ラ ラ ラ 古い風の通り道
ああ人間の ああ鳴き声に
火が燃えた 水がゆれた 旅の化石

今生きてる あの部屋の情景が
洞窟の壁に 描かれていたよ
牛を追いかけ 荒野に槍を放つ
それはあしたの 私の影だった
きっと飛んでた 氷河期の空の上
宇宙人だと 天に指をさされ
あいつあぶない 次の世の世迷人
それでも草原に書き続けた夢暦
コン コン コン ひとつずつあらわれる
ラ ラ ラ 遠い時の帰り道
ああ人間の ああ行く先に
木が笑う 土が黙る 旅の化石

死んだその日に 夜を飾る星になり
南に流れ どこかの島に落ちる
波に解かされ 海流に色めいて
陸に上がって 河を恋ゆる貝
帽子まっすぐ うら若き運転手
光る呼子で 自分を探り出す
あいつ聖人 果ての世の世暮人
それでものど笛に たずさえた夢の蜜
コン コン コン ひとつずつあらわれる
ラ ラ ラ 古い風の通り道
ああ人間よ ああ丘の上
荷が重い 胸がきしむ 旅の化石

アンモナイトと エスカルゴとカタツムリ
雨降る庭に 歴史とうずくまる
ぬり絵 ロボット 青いガラス玉
幾重の断層に 浮き立つ世界地図
急行列車に 揺られて着いたのは
ダイヤグラムの 時刻の数秒か
あいつ宛てない 後の世の世成人
それでも鞄に かくし持つ夢草紙
コン コン コン ひとつずつあらわれる
ラ ラ ラ 遠い時の帰り道
ああ人間が ああ寄せるほど
地が割れる 岩が動く 旅の化石

コン コン コン ひとつずつあらわれる
ラ ラ ラ 古い風の通り道
ああ人間の ああ鳴き声に
火が燃える 水がゆれる 旅の化石