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LIVE REPORT

nano.RIPE

『nano.RIPE Tour 2013「かえりみち」 【ココカラミンナガミエルヨ】』

2013年05月26日
@渋谷WWW

約3カ月にわたって行なわれたツアーの最終公演となったこの日、渋谷WWWは、会場を隙間なく埋め尽くした観客の期待と高揚で、始まる前から熱気であふれ返っていた。最新シングル「サンカクep」の1曲目を飾る「スターチャート」から始まったステージは、そんな観客に応えるかのごとく最初からエンジン全開。アルバム『プラスとマイナスのしくみ』に収録の「ナンバーゼロ」や「サクゴエ」などアッパーなロックナンバーを中心に、「面影ワープ」や「フラッシュキーパー」など人気のシングルナンバーを交えたベスト盤のような豪華な内容には観客も大興奮で、曲を追うごとに会場の一体感はますます上がるばかり。“nano.RIPE史上最高のライヴをするためにやってきました”と、きみコ(Vo&Gu)。身体を揺らし、タオルを振り回し、一緒に歌を口ずさむ観客の様子を受けて、青山友樹のドラミングはより激しさを増し、アベノブユキ(Ba)はステージ前面で観客を“もっともっと”と煽る。ステージの温度もどんどん上昇し、ササキジュン(Gu)は汗をかきすぎて急遽途中で着替えるなんてことも。きみコの言葉通りこの日のライヴは、現在のバンドの勢いをまざまざと見せつける、非常にテンションの高いものになった。MCでは喉の手術を受けた時の不安な気持ちを語って感極まりながら“でも、ここからみんなの顔を観るのが、自分の力になっている”と、変わらず応援してくれるみんなに感謝する場面も。最後に“みんなの声を聴かせてほしい”と客席にマイクを向けたきみコに、観客はnano.RIPE の代表曲「ハナノイロ」の大合唱で応えた。