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LIVE REPORT

BABYMETAL

『BABYMETAL DEATH MATCH TOUR 2013 ?五月革命-BATTLE 2』

2013年05月17日
@Zepp DiverCity Tokyo

BABYMETAL初の生バンドによるツアーは大阪公演時に突如発表された伝説のメタルマスターたちから“ホントのメタル”の極意を教えてもらいファンとともにそれを身に着けるための修行をするという内容。そして、今回のツアーはストーリーに沿って全公演の組曲(セットリスト)が異なる内容で行われた。
“同志諸君とともにメタルの箱舟フライングVに乗り修行の旅へと出るのだ”というイラスト映像の幕が振り下ろされると、白塗り白装束の生バンドを従えた3人が降臨し、1曲目の「BABYMETAL DEATH」からフロアーは逃げ場のないモッシュ&ヘドバンの嵐が巻き起こる。
中盤はYUIMETALとMOAMETALの“買って! 買って!”と駄々をこねる振りが可愛い BLACK BABYMETAL「おねだり大作戦」、SU-METALの切なくて凛とした歌声が放射するメロディックメタル「紅月-アカツキ-」、3人の動きが激しくて愛らしい「Catch me if you can」といつものMCなしの畳み掛ける演出で会場全体の熱狂のギアはどんどん加速していく。
そして、ついにこの日の修行の意味が映像によって明かされる時が。“ホントのメタル”を手に入れるには祈りが必要だ。土下座ヘドバン。それは己に課せられた新たな試練。“祈り=土下座ヘドバン”!ということで「ヘドバンギャー!!」ではYUIMETALとMOAMETALが土下座し伝説の黒髪を華麗にステージ床に叩き付け、さらには炭ガス砲でフロアーに煙を放ちこの日の熱狂は頂点へ。
ラストの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」まであっと言う間の全8曲。1時間弱のステージ。初の全編通してのバンド生演奏によるライヴは、BABYMETALの楽曲の持つパワーを解放しSU-METALのヴォーカルをさらに昇華させアイドル界、ロック界に今までなかった唯一無二のグループを作り上げた感動的なものであった。
ちなみに翌日の“BATTLE 3”の修行は忍耐力ということでモッシュ。FINAL BATTLEは誇りでキツネサイン。そして、修行を終えメタルの極意を修得したBABYMETALはメタルマスターへの扉が開かれ天下一メタル武道会こと『SUMMER SONIC 2013』のメタリカがヘッドライナーを務める日への参加が発表された(今回のツアーでの開演前BGMは全てメタリカの楽曲だった)。
6月のNHKホールでのライヴはすでにソールドアウトだが、5月26日の『METROCK2013』、7月21日の『JOIN ALIVE』、8月10日&11日の東京と大阪の『SUMMER SONIC 2013』などのフェスへの参加が決まっている彼女たち。ぜひ一度BABYMETALのライヴを実際に体感してほしい。