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LIVE REPORT

ZIGGY

ZIGGY SHIBUYA-AX

2007年07月16日
@SHIBUYA-AX

2005年夏に行なわれた日比谷野外音楽堂のライヴ以降、各メンバーがそれぞれ個々の活動を行なっていたZIGGY。その間、ずっと開店休業状態にあったわけが、サポートミュージシャンに元The Street Slidersの市川“JAMES”洋二(Ba)とTHE EASY WALKER-Sの五十嵐“Jimmy”正彦(Gu)を迎え、ついに活動を再開させた。 ボブ・ディランの「LIKE A ROLLING STONE」がSEで流れる中、大歓声に迎えられてメンバーが登場し、松尾宗仁が奏でるルーズなギターの音色をイントロダクションにして「STRIP DOWN」がプレイされる。初っぱなからローリング・ストーンズの流れを汲んだダイナミックでワイルドなロックミュージックが叩き付けられ、そのままロック特有の毒をぶちまけるような「DEADEND KIDS」へと続く。抜群の安定感を誇るJAMESのベースと宮脇“JOE”知史の力強くタイトなドラムがストーンズ・ライクなグルーヴを生み、松尾とJim-myのギターがキース・リチャーズとロン・ウッドばりのコンビネーションを魅せ、その上で森重樹一が深みのある艶っぽい歌声を聴かせる。メンバーのルーツが前面に押し出された幕開けに、これが活動再開後のサウンドなのかもしれない...と思っていると、派手なロックサウンドとキャッチーなメロディーといったZIGGYの王道的ナンバーでもある「La Vie en Rose」がプレイされた。その後も、松尾節全開の渋いロックンロールや森重のヴォーカリゼーションが映えるメロディアスなナンバー、ZIGGYらしいハードポップチューンが繰り出され、さらに待望の新曲も披露! メンバーのルーツが色濃く出たサウンドは、そんな新曲にもつながっていて、やはり現在のZIGGYのテンションはそこにあるようだ。 森重が“みんなが知ってる曲をやります”と言い放つと、切ないメロディーとスケール感のあるサウンドが見事にマッチした「翳りゆく夏に」がプレイされ、そこから一気にクライマックスへと突入する。ZIGGYを語るに欠かせない「GLORIA」で客席のボルテージが爆発的に上昇し、本編ラスト「I'M GETTIN' BLUE」では会場の壁が震えるぐらいの大合唱が起こる。この上なく場内がひとつとなり、大団円を迎えたのだった。2007年夏、ZIGGYが完全復活を果たした瞬間である。尚、この日の模様を収めたライヴDVDが10月に、約3年ぶりのオリジナルアルバムと同時リリースされる。