ツアーファイナルのこの日、彼らが掲げるバンドのテーマ、“世界は常夏!揺らせココナッツ!”を存分に感じられる最高にハッピーな1日だった。レゲエからスカパンク、テクノポップにニューウェイブにダブにサルサ...。“踊る”ことに徹底したダンスサウンドが次々に繰り広げられ、オーディエンスは気持ち良さそうに揺れている。「wikiwiki」ではヴォーカル&ギターのヒサシ the KIDのハイテンションな歌声が観客をさらに煽り、まだ2曲目だというのにすでに会場は熱気であふれていた。「CHITTY CHITTY BANG」ではギターのぐにゃぐにゃとした音色の妖しさと、r.u.k.oが奏でるニューウェイブ特有のループし続ける高域の音色との絶妙な合わさりのあまりの気持ち良さに、気付けば後方にいる関係者まで揺れ出す始末。「chaka chaka diva」のレゲエサウンドに乗り、タオルを振り回していたかと思えば、「SUNSET SUNRISE」では笛を吹き、ブラジルのサンバに参加しているかのように踊り出す。音楽のジャンルを超え、気持ちの良いものだけをミックスした楽曲陣に興奮しっぱなしで、あっという間に本編が終了。良いライヴほどすぐに終わってしまう。7月に発売したアルバム『HANA HOU』はハワイの言葉で“アンコール”。そのタイトルのままに観客はすぐさまアンコールを求めた。そしてアンコールでヒサシ the KIDが今後の活動を発表。また今日のこの日の気持ち良さを体感できることへの嬉しさに会場中が涌いた。春夏秋冬いつでも、まるで夏の海へ来た時のような開放感が味わえる彼らのライヴ、“常夏”の気分が味わいたい人はぜひ!!