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LIVE REPORT

DOES

DOES 渋谷CLUB QUATTRO

2008年08月21日
@渋谷CLUB QUATTRO

“一緒に楽しもう”と、少し微笑んで氏原ワタルは言う。前回の新宿LOFTで観たライヴでも同じことを言っていた。それ以上を強要するでもなく、ましてそれ以下の思いはさせない、同じ時間を共有する者同士の決め事なのである。 歓声を切り裂くように「曇天」からライヴは始まった。平然とした顔で演奏されるが、何度聴いても身震いしてしまうほどにカッコ良い。続けて、軽やかなリズムで心ときめかす「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」、ハモリが神々しさを演出する「地下鉄曲」などライヴ定番のナンバーを繰り出す。そこへ新曲「デイ・サレンダー」を投入。3人ともが暴れまくりながらサウンドをかき鳴らすこのナンバーでは、観客の驚いた表情を楽しんでいるようだった。その他、キラキラとまばゆくさわやかなテイストの「インディゴ」、アンコールラストには10月22日にリリースが決定した、シンプルなのに胸に訴えかける力を持つ「陽はまた昇る」といった新曲を聴かせてくれた。 ここ最近のDOESのライヴでは観客にちょっとした変化が起きている。ライヴハウスに行って生の音を体感する...ということが初めてであろう人が目立つのだ。もちろん、昔からの根強いファンに加えての話である。こういう場合、ファンがどちらかに偏りそうなものなのだが、彼らの提唱するロックはひとりまたひとりと飲み込んで巨大化していっている。そんな光景を目の当たりにして、これからの彼らに期待せずにはいられない。まずは、今日披露された新曲のリリースを楽しみに待つことにしよう。