2デイズに渡って行なわれたDOESのワンマンライヴ『2DAYS ACME』。オーディエンスの掲げる腕でステージがよく見えないほどに熱狂したライヴに肉迫した。1曲目は「シンクロニズム」。タイトに鳴らされた音のひとつひとつに観客は反応し揺れ出し、文字通りシンクロしていく。そして、ヤス(Ba)がクラップを促し「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」へ続く。轟音すさまじい彼らの圧を聴かせながらも、それは威圧的なものではなくクラップを起こし、ファンと一緒に楽しむようなスタンスでライヴは進む。と、そんなアットホームな雰囲気で進むのかと思いきや、ワタル(Vo&Gu)の掻き鳴らすギター、回転数の増したケーサクのドラムにオーディエンスは即座に反応。「曇天」でフロアは爆発した。その興奮冷めやらぬままに今度はメローな「レインボウ・セブン」へ。そんな絶妙な緩急を終始付けたセットリストに休む暇などなく、時間が経つにつれどんどん熱気は上がっていく。アンコールではワタルがアコギを持って登場。椅子に腰掛け、ファンに“観えんよな。座れる?”と、シッティングでのDOESのライヴが始まった。「チョコレート」「ハッピーエンド」と心地良いメロディーを聴かせてくれたかと思いきや、“ハッピーエンドで終われるか!”とヤスが叫び、ダブルアンコールへ。「世界の果て」の屈強なバンドサウンドで再び熱狂の渦へと戻したのだった。終演後はフロア左に最新シングル「バクチ・ダンサー」のPVが映し出される。その途中、突如メンバーがステージに表れ、途中からそのまま演奏。突然のサプライズにオーディエンスは狂喜。幾度も熱狂を繰り返したワンマンだった。