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LIVE REPORT

LUNKHEAD

『LUNKHEAD 2009 「THE VERY BEST OF LUNKHEAD」』

2009年11月28日
@C.C.Lemonホール

まだ1カ月ほど残っているが、2009年の個人的なライヴベスト10にLUNKHEADが少なくとも2本は入っている。今年の2月からドラムの石川 龍がバンド活動の全てには関われなくなったものの、逆にメンバー間の結束が強まり、4人が揃った時のライヴの熱量が半端じゃないのだ。当然、この初ホールワンマンで体感したバンド力も尋常ではなかった。

1曲目はデビュー曲の「白い声」。いつもならフルスロットルで攻めてくるが、感情をむき出しにしつつも、丁寧に曲の世界観を創り上げている印象を受けた。とはいえ、勢いのある楽曲だけに徐々に会場に熱が帯び始め、続く最新アルバム『AT0M』からの「花は生きることを迷わない」が演奏された頃には、ホール内の空気は彼らが占拠していた。また、“THE VERY BEST OF ~”ということで、ポップなものを追究していた頃の代表格「きらりいろ」をはじめ、バンド結成当初に作ったという大作「僕と樹」など、バンドの軌跡を彩るさまざまな楽曲が繰り出されていく。そして、『AT0M』のリード曲「スモールワールド」で本編を締め括ると、アンコールで“いつかこの編成でやりたかった”とピアノとストリングスをフィーチャーしたスタイルで、ハートフルなバラード「夏の匂い」を披露。ダブルアンコールではスリリングな新曲「WORLD IS MINE」も飛び出し、最後は客席と一体となって「カナリア ボックス」の“あなたに会えて良かった”という言葉を会場中に響き渡らせた。

約3時間に及んだにもかかわらず、あっと言う間に感じられ、胸の奥に温かいものが残ったライヴ。2009年に観たライヴのベスト3入りは確実だ!