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LIVE REPORT

The BONEZ ライヴレポート

【The BONEZ ライヴレポート】 『「Track Order」-"WOKE" 先行レコ発LIVE!-』 2018年4月29日 at TSUTAYA O-EAST

2018年04月29日
@TSUTAYA O-EAST

The BONEZが5月9日発売のニューアルバム『WOKE』のレコ発全国ツアーをTSUTAYA O-EASTより始動させた。とは言え、この日はそれとはイレギュラーで特別な一夜。発売前の同作を“Track Order”と題し、ひと足先にライヴで曲順通りに全曲を披露するという趣きのものであった。そこでは新曲たちが一斉に集まった者へと手渡され、みんなの謳(うた)へと化していく、いくつもの場面を目撃した。

会場もどよめく珍しいスーツ姿で登場したメンバー。JESSE(Vo&Gu)がギター1本で歌い出し、NAKA(Gu)、T$UYO$HI(Ba)、ZAX(Dr)によるバンドサウンドが加わり、1曲目の「Until you wake up」が力強い生命力を帯びていく。ダイナミズムと疾走を携えた同曲を皮切りに、空間系も交えたサウンドも耳を惹いた「Bird ~people with wings~」が会場を一気に高みへと引き上げる。“一緒に歌おう!!”とJESSE。未知の曲ながら場内を交え雄々しいアンセムが作り出されていく。

この日はメンバーも正装。スーツ姿ながらいつも通りの熱演が繰り広げられた。JESSEがハンドマイクにてラガも織り交ぜ場内をグイグイ惹き込んだ「Rude Boy」、新作中、白眉であろうトロピカルEDMも交えた「LIFE」では至福さと高揚感も味わえ、作品内容のフレキシブルさを予感させた。また、日本語も交えて歌われた「Kings work」、疾走部とダイナミズムが同居した「Nice to meet you」、博愛への願いにも込められた「Anthem」では会場中にワイパーが生まれ、本編ラストはファストでショートな「See you again」が、“また会おう”との約束も込め会場を一気に駆け抜けた。

アンコールでは彼らの代表曲が連射されアンセム大会と化させた。それは同時に、新作の曲たちが近日中にはこのような光景を生むのだろう...との想起へと行き着かせた。正直、未知なはずなのに各曲かなりライヴへの参加感がある自分に驚いた。それだけ新作が親しみやすく、伝わりやすい証拠なのだろう。これから彼らは、この新作を引っ提げ全国を回る。各地で放たれた謳たちが日本を1周回り、どんな“みんなの謳”と化すのか。気が早いが今からそれが楽しみでならない。

撮影:YOSHIFUMI SHIMIZU/取材:池田スカオ和宏

The BONEZ

ザ・ボーンズ:2012年、RIZEのJESSEを中心に、Pay money To my PainのT$UYO$HI、ZAX、そしてNAKA(ex-RIZE)とともに結成。14年、2ndアルバム『Astronaut』をリリース後、国内外の大型フェスに多数出演し、圧倒的なライヴ力を披露し注目を集める。リリカルな英語詞とメロディックな楽曲がヒットし『NISSAN X-TRAIL』などタイアップも多数。18年、3rdアルバム『WOKE』リリース前にしてツアーチケットが取得困難になり話題沸騰中。現在もっとも注目を集めているバンドだ。