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THE PINBALLS

【THE PINBALLS】 『THE PINBALLS presents “REVISIT”』 2017年9月15日 at 下北沢SHELTER

2017年09月15日
@下北沢SHELTER

めっちゃタフになったと思う。THE PINBALLSが7月から3カ月連続で月1回開催してきた自主企画2 マンライヴ『REVISIT』。その最終回のライヴを観て、そう実感した。

この日の対バンは、尾形回帰(Vo)率いる4人組ロックバンド、HERE。“尊敬できる先輩”と彼らを紹介したTHE PINBALLSの古川貴之(Vo&Gu)は、ライヴを観てHEREのことを好きになったという。そのHEREは2日前にリリースしたばかりの4thアルバム『YOU GOT 超 HIGH TENSION』からの新曲も交えながら、自ら掲げる通りハイテションのパフォーマンスを繰り広げた。目にも鮮やかなカラフルな衣装を身に纏い、観客を巻き込みながらお祭り騒ぎのような盛り上がりを作るバンドと対バンすることを、以前のTHE PINBALLSだったらもしかしたら得意ではなかったかもしれない。しかし、“行くぞ! 何も考えずにやるぜ!”と古川が雄叫びを上げ、「劇場支配人のテーマ」から演奏に雪崩れ込んだこの日、筆者が以前感じた意識みたいなものは、これっぽっちも感じられなかった。そもそも、自分たちのレコ発ライヴが近いため、この日の出演を躊躇していた尾形を口説き落としたのも古川だったという。だからと言って、THE PINBALLSのライヴのやり方が変わったわけではない。時折、“俺たちは絶対に降りない!”“今日は心ゆくまで歌いたいんだ!”と曲やこの日のライヴに込めた想いを古川が曲間に叫ぶだけで、HEREのカラフルな衣装とは対照的に黒いスーツでキメた4人の男たちがただひたすらにロックンロールを畳み掛けるという意味では以前と何ら変わらない。

それでもタフになったと感じられるのは、ステージの4人に自信が漲っているように観えるからだ。昨年11月にミニアルバム『PLANET GO ROUND』をリリースした時、古川は“しんどい時もあるけど、ゆっくりでもいい、地道にやっていけばいいと思えるから、前みたいに弱くない”と語っていたが、その想いはその後、ライヴを重ねながらどんどん強いものになっていったようだ。今の彼らにはちょっとやそっとのことではびくともしない力強さがある。最初は掲げた手を振ることに懸命になっていた観客もいつしかバンドの熱演に心を奪われ、ステージの4人を食い入るように見つめていた。

中盤、“バンドを11年やってきて、ようやく好きになれたライヴができるのは目の前にいるみんなのおかげです”と感謝の気持ちを込め、「あなたが眠る惑星」をファンに捧げたが、この日はもうひとつ、アンコールを求める声に応え、ステージに戻ってきたバンドから12月6日にリリースするミニアルバム『NUMBER SEVEN』でメジャーフィールドに進出することが発表されるという嬉しいプレゼントもあった。

大きな拍手の中、客席から飛んだ“おめでとう!”の声に“反応が思っていたのと違った”と古川は顔をくしゃくしゃにして泣くのを堪えた。地道にやっていけばいいと覚悟を決めたら道が開けた。バンドは早速、『NUMBER SEVEN』から新曲「七転八倒のブルース」を披露。もちろん、新作にはいろいろな曲が収録されると思うが、メジャーデビューが決まって、まずファンの前で演奏した曲がアグレッシブなロックンロールというところが頼もしい。つんのめるようなイントロのシャッフルのリズムも新しかった。もちろん、『NUMBER SEVEN』のリリースが今から待ち遠しい。

取材:山口智男

THE PINBALLS

ザ・ピンボールズ:4人組ロックバンド。古川貴之(Vo)、中屋智裕(Gt)、森下拓貴(Ba)、石原天(Dr)。
2006年埼玉で結成。物語のような楽曲と泥臭いライブパフォーマンスで、大陸から遠く離れ残された島で生き続ける生物のように、ガレージともロックンロールとも形容しがたい独自ロックサウンドで進化の道を歩き続けている。「SUMMER SONIC」など数々のフェスやイベントにも出演し、アニメ「ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン」第3話のエンディングテーマを手掛け、楽曲が大きな話題となる。

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