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LIVE REPORT

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【aiko】 『aiko Live Tour 「Love Like Rock vol.8」』 2017年9月7日 at Zepp Tokyo

2017年09月07日
@Zepp Tokyo

【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】

だんだんと涼しくなり秋が近づく。本日はZepp Tokyoで『Love Like Rock vol.8』が行なわれる。全国9カ所31公演のラストを飾るツアーファイナルではどのようなライヴを魅せてくれるのだろうかーー。

オープニング映像が流れ、振り落とし幕が勢いよく落ちる。1曲目は「夢見る隙間」。ファンはひとり残らず両手を上にあげ、歌に合わせて叩く。“『Love Like Rock vol.8』、最終日! みなさん、よろしくお願いします!”と挨拶し、3曲目「相合傘」ではブルーとレッドの照明とストロボに照らされたaiko。勢いのあるライヴパフォーマンスで会場全体を魅了する。続く「Power of Love」ではピョンピョン飛び跳ねながら歌うaikoと、楽しそうに演奏するバンドメンバーを観ていたら自然と身体が揺れ、もう手拍子が止まらない。そして、MCでは“いつもと変わらない気持ちでライヴに挑もうと思いましたが、すごい緊張しすぎてめちゃめちゃドキドキしています。みんなの顔を観て、しっかり目を合わせて、心の中をえぐるような、そんな1日にしたいなと思っています”と想いを伝え、ファンの“aikoー!”という声にも“はいよー!”“ありがとう!”と返事をしたり、“ライヴ中にしんどくなったら言ってね”とファンの体調も心配しながら、幸せいっぱいの空間を作り上げていく。「ドライヤー」「アンドロメダ」「えりあし」では目頭が熱くなり、胸の奥が締め付けられたが、MCになると“男子!”“女子!”“そうでない人!”“全員!”などのコール&レスポンスと、手を叩いて笑ってしまうような面白いエピソードで会場を和ませる。これはもうaikoのライヴの醍醐味。観客との間に距離を感じさせない。ライヴ後半戦に入るも勢いはこのまま加速し続ける。汗だくになりながらもひとりひとりに気持ちを届け、歌う姿がとてもキラキラしていて美しい。走り出したくなるような疾走感のあるメロディーの「赤いランプ」では、バンドメンバー全員のソロもあり、息のぴったり合った演奏と歌で会場の熱をより上げていく。そして、“これからもみんなの側にいられますように! みんな、もっともっと楽しんで帰ってください! be master of life!”と叫び、ラストの「be master of life」へ。ラストサビに入った瞬間、金テープが放たれ、キラキラした空間が今も目に焼き付いている。

アンコールに3曲を披露したあと、ダブルアンコールにも応え3曲を披露。さらに、このツアーファイナルのために作成した映像が最後に映し出された。全24曲、歌や演奏だけでなく、演出にも究極にこだわり、感動を与えてくれたaiko。今後も心の中に響き渡るような彼女の音楽を追いかけ続けたい...と思う自分がいた。

撮影:岡田貴之/取材:日本工学院専門学校 蒲田キャンパス コンサート制作コース 高梨美波

aiko

アイコ:1975年、大阪生まれのシンガーソングライター。98年にシングル「あした」でメジャーデビュー。3rdシングル「花火」が大ヒットを記録し、全国区で注目の存在に。等身大の目線と心情で描かれた恋愛における微妙な女心が多くのリスナーの共感を呼んでいる。