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LIVE REPORT

WEAVER

『WEAVER 3rd TOUR 2011「ジュビレーション ~太陽と月のパレード~」』

2011年12月21日
@渋谷公会堂

ニューアルバム『ジュビレーション』を携えてのツアー最終日。キーボードとギターのサポートメンバーを加え、5人編成のWEAVERが鳴らす1曲目はメロディアスな「Hard to say I love you~言い出せなくて~」だ。ムーディーな雰囲気を醸し出し、ライヴを積むことで重みを増したサウンドに会場が大きく波打つ。河邉 徹(Dr&Cho)のきっかけから一音一音が重なり、大きなグルーブへと広がっていった「管制塔」では、中盤から杉本雄治(Piano&Vo)がハンドマイクに切り替え、ステージ中央で伸びやかな歌声を響かせた。凛とした中にも情熱的な音色を聴かせるピアノ、バンドとしての枠組みをしっかりと形成していくベース、楽曲に奥行きをもたらせるドラムによって構成される「キミノトモダチ」。ステージから温もりが伝え広まっていく感覚...何とも言えぬ安心感に包み込まれ、オーディンスも柔和な表情を見せる。結成間もない当時を振り返って、杉本ひとりで弾き語りに挑戦した「『あ』『い』をあつめて」でも、シンプルながらも想いにあふれたプレイに胸を打たれた。“しんどいことも吹き飛ばして、笑顔に変えることのできる曲”と前置き、この日リリースされた最新ナンバー「笑顔の合図」を披露。聴いた人がもっと元気になれるようにと願いの詰まった曲だからこそ、これまで以上にエネルギッシュでストレートなメッセージソングに仕上がっていた。
アンコールでは、全国31カ所33公演のライヴハウスツアーを3月から行なうと発表。改めて“3人の音”を各地を回って伝えていきたいという思いからの決断だという。3人で初めて鳴らした「66番目の汽車に乗って」に、“3人の音”にこだわる今も変わらぬ彼らの思いを実感した。