無期限活動休止中のLIGHT BRINGERのFuki(Vo)がスタートさせたソロプロジェクト、Fuki Communeの初ワンマンライヴ。1stアルバム『Welcome!』の楽曲に加え、“Fuki Fes.”ということで彼女がフェイバリットに挙げているアニソンのカバーであったり、自身が在籍しているUnlucky MorpheusやDOLL$BOXX、そしてLIGHT BRINGERのナンバーも披露。ハイトーンやビブラートを持ち前のストロングスタイルで聴かせ、楽器陣は超絶テクでドラマチックな音世界を構築...それは言うまでもなく、アニソン・リスペクトとメタル魂が炸裂する、もはやFukiの独擅場だった。さらに、ゲストプレイヤーとしてアルバム制作にも関わっているギタリストの若井望も途中参戦! ISAOとの技巧派同士の華麗なツインギターの絡みで観客を魅了したことは言うまでもない。しかも、サウンドの屋台骨を支えるリズム隊は長谷川淳(Ba)&下田武男(Dr)という、メタルフリークなら名を知らない者はいないと言える凄腕のふたりである。そのテクニックはもちろん、奏でられる楽曲が発揮する説得力と破壊力には、ただただ圧倒されるばかりだった。また、Mao(Key)とふたりで聴かせたバラードナンバー「朝な朝な」での流麗なメロディーを歌い上げるFukiのヴォーカリゼーションもさすが。観客はじっと聴き入るというよりも、その表情豊かな歌声に意識を完全に持っていかれていた。ソールドアウトとなり、プレミアムライヴとなった本公演だが、早くも11月に2回目となるワンマンが決まっており、さらに磨きのかかったパフォーマンスへの期待が尽きない。