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LIVE REPORT

宮野真守

『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015-16 ~GENERATING!~』

2016年01月31日
@日本武道館

“GENERATING=創成”というタイトルを掲げたツアーの最終日、宮野真守は数多くのチャレンジを成し遂げてみせた。まずは“無”から世界が創生されるさまを表現すべく、眠りから孵化してひび割れた大地に降り立つという幻想的なオープニング映像から、なんとアカペラでライヴを幕開け! 最新アルバム『FRONTIER』の表題曲を大地の息吹にも似たソウルフルな歌声で届けると、以降はアリーナ中央のステージから全方向に向かい、ありったけの声と動きで想いを飛ばす。もちろん360度オーディエンスに囲まれるステージセットも自身初の試みで、肩からジャケットを滑らせて素肌をさらす「TRUST ME」、妖しいムードで腰を揺らす「Magic」と、その一挙手一投足に前後左右から黄色い歓声が。対照的にバラードセクションでは、新曲「HOW CLOSE YOU ARE」を情感たっぷりに歌い上げて、聴く者の心を震わせた。これまた初挑戦となる無声映画のコミカルなショートフィルムでは狼男に変身! 狼男を連想させる衣装で登場して「TRANSFORM」へとつなぐ展開もストーリー性抜群。振りをレクチャーして客席とともに総踊りする「Fight for love」、コール&レスポンスを交えてロックに攻める「DON’T STOP!」と会場の一体感はグングン高まり、青に赤にと色を変えるサイリウムが全方位から彼を囲むさまの壮観なことと言ったら! 本編ラスト曲「ただ、そばにいて」での感無量な表情と、そして「Not Alone」でハッピーにライヴを締め括っての“みんな大好きだよ!”という言葉が、常にファンとともにある宮野真守の“最前線”を確かに示していた。