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LIVE REPORT

宮野真守

『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2015~AMAZING!~』

2015年03月15日
@日本武道館

“今宵は愛と驚きにあふれた、アメイジングなショーをお届けしましょう!”...『AMAZING!』と銘打たれた宮野真守の全国ツアーファイナルの日本武道館は、ラスベガスのショーを彷彿とさせるようなきらびやか&ゴージャスなステージセットに囲まれ、宮野は己の中にあるエンターテインメント魂を120%発揮した。

前半、ダンサーを従えて息の合ったダンスで魅せた宮野。ダンスのキレは抜群で、ポーズがキマるたびにビシッという音が聞こえてきそうなほど。冒頭の「Magic」では、千手観音のような振り付けを見せて観客を沸かせた。「NEW ORDER」では、映像と現実の動きがシンクロする演出で魅せ、最終的にはスクリーンを埋め尽くすほど宮野が増殖するなど、映像を使った演出はとても見応えがあった。久しぶりに歌う楽曲もいくつかあり、「白昼夢」はエレキギターをかき鳴らしながら熱演、「きもちつないで。」はイスに座ってアコースティックアレンジで披露。さらに「Splash Blue」は、ボサノバテイストのアレンジにチャレンジしていた。どの曲も、以前より歌声が一層艶を増し、ヴォーカリストとしてまたステップアップしたことを実感させた。

MCでは、昨年「Magic」のレコーディングでアメリカに行ったことが背中を押してくれたと話した。“前とはぜんぜん違ったことをやろうと思ったツアーでした。アメリカで自分がちっぽけだと思い知り、その時の思いがセットリストや演出に反映されている。人生後ろ向きになることもあるし、悩んだり挑むような状況だったり、逃げ出したくなる時もあった。でもみんなの笑顔に会いたくて、一歩踏み出してチャレンジすることができました”と、目を少し潤ませながら、客席に向け真っ直ぐな目線で語った。アーティストとしての大きな成長は、ファンにとってこれ以上ないホワイトデーの贈り物だったことだろう。