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LIVE REPORT

VAMPS

『VAMPS LIVE 2014-2015 』

2015年01月25日
@Zepp Tokyo

“今日で長いツアーも終わりなんですけども、みんなの応援があったから乗り越えてこられたと思います。ありがとう”とオーディエンスへ感謝の気持ちを伝えるK.A.Z(Gu)。4年振りのアルバム『BLOODSUCKERS』を携えたライヴハウスツアーのファイナル公演。ステージの天井からは炎が揺らめく巨大なシャンデリアが吊るされていて、妖しげでゴージャスなVAMPSの世界を作り上げていた。“私は呪われた...”と自分を失う恐怖を描いた「DAMNED」では、メンバーの頭上に赤いリングが降りてきて、魔界からの使者を思わせる。微動だにせず、天を仰いで歌うHYDE。地を這うしわがれた声と荘厳で重々しい声が織り交ざり、まるで彼の前で裁きを受けているかのような感覚に陥る。さらに激しい「EVIL」が続き、ダークサイドに引き込まれていく。その空気を美しいピアノのイントロが鎮め、結ばれない愛を歌う「VAMPIRE’S LOVE」へ。空間を軽やかに飛び回るK.A.Zのギターに、切なさに満ちたHYDEの声が重なる。バンドの演奏が揺るぎない力に満ちていて、ロングツアーを経てアルバムの楽曲がどんどん昇華されていったことを感じた。ファンの愛称がタイトルとなった「BLOODSUCKERS」ではHYDEが《Are you all bloodsuckers ?》と絶叫するごとに、会場の興奮は最高潮に。“みんなの熱い気持ちがないと、こんなクレイジーなライヴにはならないでしょ”と語るHYDE。2月スタートの『VAMPS LIVE 2015 “BLOODSUCKERS”』ファイナル公演がさいたまスーパーアリーナ2デイズと発表されると、オーディエンスから大歓声が上がる。ラストの「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」でHYDEはフロアーに吸い込まれるようにダイブ。灼熱のステージに酔いしれた夜だった。