忘れらんねえよの約1年にわたる2マンツアー最終日のツレは、お笑いコンビのキングコング! 異種格闘技戦の様相に、登場するなり“対バンで漫才してくれ言われまして(笑)”と西野亮廣がむちゃぶりをアピールすれば、“どの曲からいく?”と梶原雄太がボケる。忘れらんねえよの柴田隆浩(Vo&Gu)ネタも爆笑を呼び、観客のリアクションを受けたアドリブがまたキレキレ! さすがの芸とライヴ感で対バンの役割を見事にまっとうした。
続いて、忘れらんねえよがステージへ。スクリーンには“ツレ伝 NO OWARI”の文字、柴田がDJ LOVEに扮してダイブ、そして腰痛休養から復活した梅津拓也(Ba)を祝うコール&レスポンスと早くも飛ばしまくる。グルーブ面はもちろん、「僕らチェンジザワールド」や「CからはじまるABC」サビ前での煽り含め、梅津の存在でバンドに芯が通っていく。“この3人で演奏するのが改めて楽しいと思いました。待っててくれてありがとう”というMCを経て、盟友・おとぎ話の有馬和樹が参加したり、「ばかもののすべて」などの新曲、彼らが無名時代に出会ったキンコンとのエピソードも披露したりとお祭り騒ぎ! そんな中、声を枯らさずタフに歌い切った柴田、ソロコーナー以外も迫力十分だった酒田耕慈(Dr)からツレ伝で培ったものが滲み出ていたことは特筆しておきたい。骨のある対バンを重ね、歌の説得力もアップ! 「今夜いますぐに」の《今夜僕にしか弾けない歌がある》という詞、この日を“通過点にすぎない”とする柴田の言葉に深く頷きつつ、次のアクションを期待していて良さそうだ。