そのタイトル通り、愛と痛みを歌った最新アルバム『love and pain』。それが1曲目から順に再現されていく。まるで“痛恨の一撃”を食らったような強烈な衝撃でもって、音楽を纏った言葉のひとつひとつが響いてきたのだが、感じる“痛み”は苦しさではなく、むしろそれによって何かを確認するような、言ってしまえば“生きている証”。MCでも“否定の否定は最大級の肯定”と言っていたが、ちゃんとそこには“願い”であり、“希望”が存在するのだ。それを言葉の裏であり、歌の奥にあるやさしさが、または歌を後押しするアンサンブルが教えてくれた。
そんな音楽の重みを味わった前半戦に対し、後半戦はライヴモード全開! “楽しんだ者勝ち”とばかりに弾けまくるアッパーチューンの連打に自然と体が反応している自分がいた。味わった陰と陽の中で、多くのものを受け取ったライヴだったと言える。