柿本ケンサク監督が手掛けた同MVは、鍵穴から部屋の中を覗き込むシーンの描写で始まる。その部屋の中でストイックな演奏を繰り広げるメンバーの姿を軸に、多種多様で個性的な人物達が思い思いに勝手な青春劇を演じているシーンが収められた、センセーショナルな映像作品に仕上がっている。楽曲が持つ世界観を見事に映像として表現した同MV、必見である。
<川谷絵音コメント>
曲の持つエグさを映像が更に引き立ててくれました。この「勝手な青春劇」を皆さんに観客になって鑑賞してもらえたら嬉しいです。余談ではありますが、僕はこの曲が自分で怖いと思う。良い意味で。
<柿本ケンサク監督コメント>
人は、無限の人格をもっています。人は、会話する相手によって常に人格をかえています。出会う人の数だけ人格がある。では本当の自分はなんなんだろう?すべてが、本当の自分で、すべてが偽物の自分なのか。いずれにせよ、わたしという人生の”劇”を精一杯演じているのです。人生は青春劇の1幕のようなもので、そんな風におもえば、どんなに苦しいことや悲しいことも精一杯、燃え尽きるように演じたい。だれにも、鑑賞されない、勝手な青春劇を。楽曲をきいて、そんなことをおもいました。ひとしれず、そこにあるのは誰でもない視線。自分がおもうほど、人は自分のことをみていないのに人は常に誰かの視線を意識していきています。それは自分の人生の観客でしょうか?
◆ニューアルバム『達磨林檎』
<収録曲>
01 シアワセ林檎
02 影ソング
03 DARUMASAN
04 某東京
05 id 2
06 心地艶やかに
07 午後のハイファイ
08 いけないダンスダンスダンス
09 勝手な青春劇
10 小説家みたいなあなたになりたい
11 id 3
12 Dancer in the Dancer
13 ゲストーリー