作詞家の横井弘さん死去。「あざみの歌」がデイリー1位へ。

 6月19日、作詞家の横井弘さん(88歳)が肺炎のため死去しました。横井さんといえば、作詞を手がけた「あざみの歌」が1951年“伊藤久男”の歌唱により大ヒット。1962年には倍賞千恵子さんの歌手デビュー曲「下町の太陽」も作詞。歌ネットには120曲以上、横井弘さんの作詞曲が掲載されております。

 横井さんの訃報は6月24日にニュース掲載されましたが、同時に、名曲「あざみの歌」の歌詞が非常に多くの人に見られ、その日のデイリー1位を記録いたしました。

“山には山の 愁いあり
海には海の 悲しみや
ましてこころの 花園に
咲きしあざみの花ならば”

 この曲は、1949年にNHK「ラジオ歌謡」で発表された国民的叙情歌です。一度、声に出して歌詞を読んでみてください。フレーズのほとんどが5文字、7文字で構成されているため、まるで短歌を詠んでるかのような美しい言葉の響きを感じられます…。

 横山弘さんはお亡くなりになりましたが、「あざみの歌」という名曲は永遠にこの世に残されていくんですよね。それは当たり前のことなのですが、やはり“音楽の命”は脈々と続いていく強いエネルギーなのだと、改めて感じます…。