KGは、これまで発表したデジタルシングルの8作全てがレコチョクチャートTOP5入りを記録、更に2010年のレコチョク着うたフル(R)新人年間チャート3位、日本ゴールドディスク大賞・ベスト5ニューアーティストを受賞した実力派の男性ソロシンガー。“デュエット・ソングのマエストロ”として、これまで多くのデュエットソングをリリースし、「Duet with」という人気企画ばかりが注目されがちな彼だが、10代の頃、5年に渡り単身アメリカに留学、そこで出会ったダニーハザウェイの楽曲の影響でソウルに目覚め、地道に10年以上歌い続け養った唯一無二の歌声と、その日本人離れした歌唱力が発揮されるソロ曲も満載のワンマンライブだ。
キーボード、ギターとDJを従え、セクシーなイントロダクションからスタート。ライブで人気のアップチューン「No No No」「You're the one I need」などを立て続けに演奏し、会場はいきなりハイボルテージに。その後、立て続けに豪華なゲストを呼び込み、レコチョク総合チャート2位を記録した人気曲「このまま2人で duet with Lisa Halim」、1st Singleとなった遠距離恋愛をテーマにした曲「どんなに離れても duet with AZU」、その流れでこの曲の続編となる7/20に着うた(R)が配信スタートとなる新曲「同じ願いで duet with 真崎ゆか」、盟友MAY'Sと、新人ラップグルーFALCO&SHINOとの新曲などが披露された。 各ゲストとの掛け合いも面白い。特にKGとAZUの兄妹的トークは爆笑を呼んでいた。真崎ゆかを迎えての新曲は、アップテンポのハウスビートながら、せつなさが伝わるメロディーで会場のオーディエンスのハートをつかんだ。
そこからは、KGがアメリカでの学生時代に、学校のパーティーでリクエストされ歌い校長先生が号泣したという、歌手を目指すきっかけとなった思い出の曲「スキヤキ」こと「上を向いて歩こう」、インディーズ時代からライブでよく唄ったリスペクトするアリシア・キーズの名曲「If ain't got you」、AIの「Story」という流れでカヴァー曲を披露。名曲をKGテイストに塗り替えながら彼の歌の実力が伝わる演奏だった。
そしてオリジナルのソロ曲「By your side」「You'll be alright」「君がいたから」、「You can fly」を披露し、本編の最後には3月に起こった大震災に触れ、その時にアーティストとして何も助けることができない無力な自分に対する想い、それでも少しでも助けになれればと思い作りあげた「We are one」を熱唱した。「常にそばににいることは出来ないかもしれない、でも苦しんでいる人たちの気持ちが少しでも楽になるように、頑張りすぎずに無理をせずに自分たちのペースで進んで行こう、そんな言葉を聴きたくなったら、いつでも聴いてもらえるようにこの曲を作りました。」アルバム、そして、このイベントタイトルのとおり、僕らは1つ、一緒に乗り越えていきましょう!というメッセージと共に本編の幕が下ろされた。
鳴り止まないアンコールにこたえ、安田奈央を連れて再登場したKG。8月31日にリリースを控える待望の新曲「君じゃなきゃ duet with 安田奈央」を、初めてオーディエンスを前にライブ披露してみせた。本当に“うた声”に力のある2人のシンガーに相応しい曲のインパクト、そして温かいメロディーは、曲のテーマとなっている別れた後の切ない想いが溢れ、会場は大きな拍手で包まれた。この曲は8月中に先行配信がスタート、8/31にシングルが発売される。これまでのデュエット曲とは一味違う、KGの代表曲になるであろう名曲の誕生だ。
9月28日には今年になってからリリースされたヒット配信シングルに加え、新曲満載の2nd Full albumがリリースされることも発表され、今年もKGから目が離せない!そう大きな可能性を感じたワンマンライブとなった。