中高生の間では「病みソン」を着うたRやメロディーコールに設定することで、「私はこんな気持ちで病んでます。」という、楽曲の歌詞を自身の気持ちに例えたコミュニケーションツールとしても定着してきた。
そんな中、今年最も注目された「病みソン」の一つ、「Gray Zone / Rina」が遂にCDリリースとなった。カリスマ的な人気の雑誌モデル「さくりな(桜井莉菜)」がアーティスト=“Rina”として自ら作詞を手掛けた楽曲で「自分は本命の彼女なのか?他に誰かいるのか?」など、自身の経験を元にした白黒ハッキリしない文字通り「グレー」な関係を生々しく唱っている。
この楽曲は当初、着うたフルRなどの配信限定を計画していたものの、カラオケ最大手のDAMがイチ押しプッシュする「D-PUSH!」に大抜擢され、モデル=さくりな(桜井莉菜)としての高い認知度もあり全国のカラオケ店で中高生を中心に大ヒットを記録、今回のCDリリースとなった。
歌詞の内容は、「関係は正しいの?苦しいよ この想い伝わらなくて曖昧な時間だけ過ぎていく…」「今どこで誰といて何をして いるのかさえわからないまま、平気よと自分に言い聞かせてた…」「その言葉ウソだって気づかせないで、真実を知るコトがこんなに恐いの 少しくらいはキズつく覚悟は出来ているから…そばにいて。」など、非常に重く暗い内容となっているが、恋愛を綺麗事でまとめない現実的な恋愛感覚が、恋に苦しむ女性の共感を呼んだ。
このRinaも「病みソン」の代表的なジャンルといわれるヴィジュアル系(V系)アーティストの一人。CDシングル『Gray Zone』の初回盤(数量限定)には「フォトブック(写真集)」が付録されており、彼女の強烈なヴィジュアルを見ることができる。自分自身で完全プロデュースした衣装、ヘアメイク、ネイル等、こだわりぬいた「アーティスト=Rina」の世界観は、雑誌「小悪魔ageha」で見せる「モデル=さくりな(桜井莉菜)」とは違った、ダークでロックな本格V系作品に仕上がっている。
◆「Gray Zone」single
2010年12月22日発売
VIZL-406
¥1,680(税込)