誕生日

闇雲に手をかけた 此処ではない何処かへ
枕元に明日を 信じ抜ける決意を

誕生日

身体中に収めた 記憶の糸ほどいて
ふりだしから始めよう 生まれたての賛美を

誕生日

操られた窓から 掻き消された景色は
手を伸ばせばいつでも 届くはずの体温

誕生日

嗚呼 哀れむ言葉は無い
嗚呼 夢想の悔いなど

溺れる君にあげる 一度きりのチャンスを
後ろ指を指された 一度きりのチャンスを
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